妻が家出して十五年。僕の娘だと名乗る少女が現れて母親の仇を取りにきた言うのですが、どうやら仇は僕みたいです。やられたフリをして天使の様な娘を守る鎧騎士になり、本当の仇を討ちに行きます。 (外部サイトで読む)
些細な喧嘩で妻が家を出て行ってしまった。
知り合って三年、結婚して二年。小さな不満が爆発する事は数回あったけど。
まさか、本当にいなくなってしまうなんて。
十年かけて僕は妻を探し続けた、全てのモンスターを駆逐し、全てのダンジョンを踏破し、全ての悪党を全滅させた。いつしか狂乱者アニスとか、殺劇の貴公子なんて呼ばれる様になった僕だけど。ついぞ妻だけは見つけ出す事が出来なかったんだ。
ティカ……君は今、一体どこにいるんだ。
そんな僕の下に一人の少女が現れる。
彼女は妻と同じ髪色をした、まだあどけなさを残す藍色の瞳をした少女。
彼女が握る杖は、いなくなった妻のものだった。
「母さんの仇!」
意味不明な事を言いながらも、少女が放った妻の得意とした炎熱魔法をその身に浴びた僕は決意する。
愛する妻の仇を討つ。そして、僕の娘を名乗るこの子を一生守り切ると。
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