突如としてハクライの里を襲った大嵐により、生まれ故郷を失った二人の少女キサラとサヤ。
絶望が引き金となり『死者の声を聞く』異能に目覚める二人。
巫女として絶大な魔力を持つサヤは、その才能を開花させ、里を復活させるというかねてからの夢を叶えようと試みる。
「私、頑張るね。みんなとまた里で暮らそう」
だが、その約束は『反魂術』と呼ばれる禁忌の術で――
希望であるはずのサヤの祈りは、キサラを二度目の絶望に突き落とす。
――キサラちゃん、ごめんね。
キサラを生へと駆り立てたのは、皮肉なことにサヤを蘇らせるという禁忌の術『反魂術』への渇望だった。
これは愛する親友のために禁忌を侵した者の、愚かしくも儚い物語――
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