勇者候補筆頭のパーティーに属するゼロは、固有スキル『科学者』と『採掘王』を初めとした多くの生産スキルをSSランクまで極めた者だった。彼は冒険の役に立ちそうな機械や武器を開発しては、高難易度ダンジョン攻略などに貢献する。しかし、魔法学が主体となっている世の中では科学は認められず、ゼロは役に立っていないとリーダーに決めつけられ、パーティーを追放させられるのだった。
しかし、目的を失って森を彷徨う途中、彼はダンジョンフェアリーを名乗る謎のエルフ、フィーナと遭遇する。憧れのダンジョンを創るため、ダンジョンのマスターを探していた彼女は、ゼロにマスターになって欲しいと契約を懇願した。そして、行く宛もなかったゼロは興味本位でその契約を了承するだった。
そこでフィーナは初めて気づく。そのゼロという男がどれ程恐ろしい知識と才能を秘めた人物なのかを……。科学技術を駆使して彼が創り上げた迷宮――それは最早、機械要塞だったのだ。
一方でゼロを追放したパーティーの者達も徐々に気づき始めるのだ。ゼロがどれ程までに今までダンジョン攻略に貢献してきていたのかを。
これは機械と科学をこよなく愛する男が、とんでもないダンジョンを創り上げてしまう物語。
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