突如現れた異形と謎の結晶体によって、クリエスの日常は崩れ去った。
先日のすれ違いを埋める間もなく、彼の目の前で姉弟子ハーシェルが、結晶体に魔力を奪われてしまった。
彼女を守るためクリエスは奮闘するも、結晶体は壊れて散ってしまった。
クリエスにとって、ハーシェルは姉弟子である前に片腕を失った自分に新しい腕を与えてくれた恩人。
無力な自分を痛感しながらも、彼女の為に壊れてしまった欠片を探す決意を固める。
しかし、その行く手には異形や、謎の大男ヴェンドが立ちはだかる。
二人の強敵を相手に奮闘する中で、幻影が謎を深めていく。
欠片を追いながら、クリエスは過去の後悔に向き合いながら成長していく。
そして、いつしか気づくのだ――自分が彼女へ伝えたかった言葉が想いに変わっていることに。
これは、大切な人を取り戻すための物語だと。
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