9
バルボアとおなじく霊視していた黒猫
のククトは、内なる力を使って次元を
越えてカオルたちの元へ向かった。
死神が逃げているカオルたちに追い付
きそうになると、霊体とかしたククト
が間に合った。
ククト
(そこまでだ、貴様の相手はこの私だ)と
ククトと死神の戦いが始まった。
間一髪、病院の出口を出たカオルたち
は、ちょうど到着したきょうすけ車と
出くわした。
きょうすけはカオルたちを発見する
と、急ブレーキで車を止める。
ドアを急いで開けると、きょうすけは
大声で言う。
(カオル大丈夫か)カオルは驚いて言う。
(お父さん)カオルときょうすけは抱き合
った。
みわとバルボアも急いでドアを開けて
外へ出た。
カオルは半狂乱になって言う。
(ばつ、化け物が、化け物が)
トシキは言う。
(何が起こったのかわかりませんが、化
け物に襲われました。出口に出ようと
したとき、黒猫が助けてくれたんです)
その黒猫であるククトは車内で寝てい
た。
ローレンスバルボアは言う。
(とにかく2人は車内入ってください、
その方が安全です、みわさん、きょう
すけさん)
きょうすけは言う。
(わかった、バルボアさん、ここは私た
ちに任せてほしい)
みわ
(直ちに結界を張るわ、バルボアさん、
あとはお願い)
バルボアは笑いながら言う。
(わかった)
と言うと右手を天にかざした。
(エクスかリバー)
バルボアの右手が輝き始めると、そこ
から聖剣エクスかリバーが出現した。
バルボアは言う。
(さて、行くか)
こうしてローレンスバルボアは、敵陣
へと突入した。