バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

レッスン9 さよなら・・・

 

あれは、何年前だったろうか?

アメリカから留学してきて

初めて教師になった

生徒たちとの触れ合い

やさしさ、友情、恋愛

それは、腐った自分を浄化していくように感じていた

あの事件が起きるまでは

 

 
教室の引き戸から顔を除く左京さんとカブヌキ

二人を見つめ、時が止まるスティーブン先生

左京さん「ひさしぶりですね。マジックミラー号事件犯人兼逃走犯。スティーブン先生」

カブヌキ「いやー。さすが、左京さんすね!さすがっす!」

教頭が突然の出来事に思考が停止し、ぽかんと立ちすくむ。

教頭「え?どゆこと?この糞教師が逃走犯!?」

スティーブン先生がゆっくりと、二人の刑事の元へ歩いていき、そして

自らその身を刑事に差し出す。

「おい!教頭!お前ら!楽しかった!じゃあな!」

スティーブン先生は、教頭と生徒たちに背を向け叫んだ。

そして、二人の刑事に手錠を掛けられ、一緒に去っていく。

教室の空間は、時が止まる。

そして、数秒のタイムラグの後、去っていくスティーブン元先生に向け教頭は叫んだ!

「つまり・・・どーゆうことだってばよ!?スティーブエエエエエエン!」

その叫びは、去っていくスティーブン元先生に届いたのかは分からない。

その様子を見てただ、一人教室の片隅でくすくすと笑うものがいた

 

「ゲームオーバーだね。スティーブン元先生」

 

白井は、そうつぶやき教室を去って行った。

 

続く・・・のか!?

しおり