第2話:シズナを愛でる信者(?)
俺は目覚めた。どれくらい寝ていたのだろう。体感的には随分と長く寝たような気がする‥‥‥大体、丸一日くらい‥‥‥。それにしても、お腹が減ったな~‥‥‥。
暫くぼーっとしていたが、ドアが開く音で現実に戻された。あぁ、また『地獄』か‥‥‥と俺が悲観していた時、メイドの代わり母さんが入って来た。母さんが声を掛けてくるがその声は昨日の時とは違って『異質』じゃなかった‥‥‥。
俺は異質では無くなった原因を考えた。が、途中で考えるのを止めた。別に重要な事じゃないから考える必要はないだろう。
母さんが何かを言いながらこちらに近づき、俺を
えっ?まさか?嘘だろ?
普通なら歓喜しそうなものだが、俺は罪悪感で押し潰されそうになった。何か、騙しているような感じで気が引けた。今ほど、記憶がなければよかったと思ったことはない。
だが、お腹が訴える空腹には抗えずーー無意識にーー曝け出されている
夢‥‥‥だと思いたかった。しかし、それが現実であるという事実の証拠にお腹が満腹になっていた。しかし、何故だかそこだけぽっかりと穴が空いたかの様に
まぁ、記憶がなくてよかったのかもしれない‥‥‥本当は少しだけ胸を触る感触がどんなものか期待はしていたが‥‥‥。こっちは
お腹がいっぱいになったのか眠くなってきた。早く大きくなりたい。
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ーー▲▲▲視点
私の名前はレマ。平民だから姓を持たないのです。私のことはどうでもいいのです。大切なのは!シズナ様のことなのです!!
メイド長やメイドの先輩達も経験したことらしいですが、私にも専属の主人ができたのです。その時、先輩達に「あなたも経験してみるといいわ。凄く疲れるから」と言われ少し仕えるのを辞めようかな~と考えていたのですがそんな考えは
あの方ーーシズナ様を一目見た瞬間に私は胸が苦しくなったのです。しんどくなったのではなく、シズナ様の可愛さに魅了されて虜になったのです!!
薄く赤い髪の毛、可愛らしい寝顔、白くて小さい手、全てが天使のような可愛さだったのです!!それらに私は魅了されたのです。
その瞬間、頭に称号を贈られた声が響いたのです。
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称号【可愛いものを愛でる者】が贈られました。
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【可愛いものを愛でる者】
可愛いものを恋愛、性的な事以外で愛でる者に贈られる称号。
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私はすぐに全てを悟ったのです。シズナ様を『愛でよ』と女神様が言っているのです!
だから私はシズナ様を愛でるのです!!
ーーしかし、奥様はずるいです。シズナ様に乳をあげるとは‥‥‥私もあげたいのですが‥‥‥こんなに小さい胸だと乳もあまり出ないから仕方ないのです。
私は自分の貧相な胸を触りながらため息をついたのです。