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「コホコホコ……」
瞳が、とても苦しそうにしている。
「だ、大丈夫?」
「もしも、病気が治ったら……
治ったらね。
お花畑に行こうね」
「うん、どこにでも行こう!」
「約束だよ?
絶対だよ?」
「うん。
約束する」
「子供は何人くらい欲しい?」
「いっぱい欲しい……
野球チームが作れるくらい欲しい」
「あはは……
お兄ちゃん野球好きだもんね」
「ああ、そして僕が監督になるんだ」
「じゃ、私は、マネージャーになる」
「うん」
「お姉ちゃんも入れてあげなきゃ可哀想だね」
「じゃ、瞳にもマネージャーをやって貰おう」
「そうだね。
ずっと3人一緒がいいなぁー」