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「ねえ、リム。はやく新しい身体見つけてよ。」
ぼくはリムがどういう状態かも分からず話しかけていた。

「ちょっと、シャワー浴びてる時に出てこないでくれる。」

「視覚や触覚は遮断してるけど。」

「そうだよ、音しか聞こえないから。ストレスがたまるんだ。
我慢できないよ。」

「いったいどういう意味。」

「棺おけに閉じ込められてるみたいだよ。」
ぼくは半泣きになって、訴えた。

「あぁ、そういう意味。別のかと思った。」
でも人間の脳みそみたいな形で
おなかや背中に出てくると
人面相みたいで気持ち悪いのよ。

「いま、どのあたり」

「香港 中国はカオスだからね。」

「トイレにシャワーって、すごく嫌だけど。」

「宿泊も食事も、証明なしで、現金払いでいけるからね。」

「別に食べる必要ってないんじゃあ。」

「私は元々人間だったの、水だけ飲んで生活する精神はもってないわ。」

「おいしぃ♪」とか感じたいの。

「はやく、マテ貝のニンニク蒸しが食べたいわ。」
あと、ブルーボーイ。

「きみ未成年じゃなかったの?」

失礼ね、あなたより年上よ、たぶん。
レディーに年齢聞くのはマナー違反よ。
外見は 14歳くらいだけどね。
どこ行くの?
クーロン、地下鉄よ。
幸い私は、外見自由に変えられるから、
監視カメラとかで監視するのは無理ね。
むかしのきみは美人だったの?
それも聞くべきことじゃないわね。
そう言うとリムはむっとした。

「ボク、ずっと病院にいて、学校とか行ってないから。」

「ごめん。」
「わ、悪かったわね。」

視覚情報渡すから、香港観光でもいっしょにしましょ。
そう言うと共有化してくれた。
綺麗だなー。
とても 人工AIに支配されているとは思えなかった。

「香港はアングラ多いし、中華政府は、インフィーに敵対的だしね。」
まあ、楽しみましょ。

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