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ドタドタと激しい足音が聞こえる。
「おにいちゃーーーん!
お弁当を一緒に食べよー」
澪が、手を振りながらクラスの中に入ってきた。
「あ、澪」
「澪ちゃん、こんにちわ」
「水谷先輩もこんにちわ」
澪はぺコリと頭を下げた。
「椅子、その辺のヤツのを借りたらいいよ」
「はーい」
澪が現れると、待っていたかのように菊池が現れた。
「澪ちゃん、俺の席に座ると良いよー」
「え?
貴方は誰ですか?」
「俺は、菊池 信也!
真白のお・と・も・だ・ち・さ!」
菊池は、今まで見たことのないくらい目を輝かせていた。