05
トールが捕まって、数日が過ぎました。
プッペは毎日泣いています。
サマーは、ドラゴンの肉を焼く日々。
アースロックは、その姿を遠くで見るのが日課になりました。
アースロックには罪悪感があります。
自分のせいでトールが捕まった。
その思いが強く。
でも、何も出来ない自分が歯がゆかったのです。
「あのトールってヤツ、死刑らしいぞ?」
村人の言葉がアースロックの耳に入ります。
「え?
どうしてなんだ?」
アースロックは思わず聞いてしまいました。
「……だってあいつは罪人だろう?
沢山の女を監禁しているんだろ?
どこに隠してるかまだわかってないらしいが。
その女の姿が見えないってことは、売ったか殺したか……
どちらにしても重罪だからなー」
村人の言葉をプッペも聞いてしまっていました。
「そんな……」
そして絶句します。
「……プッペさん」
プッペは、その場で泣き崩れました。
アースロックは思いました。
これは自分が責任を取らなければいけない。
どう責任を取るか……
答えはひとつでした。