75
「あの、私、一年の月城 澪(つきしろ みお)って言います」
「じゃ、下級生だね。
僕は、結城 真白、二年だよ」
「私は、結城 瞳。
同じく二年よ」
「同じ、苗字…
双子さんですか?」
「義理の姉弟なの。
そして、私が、この子のお姉さん!」
瞳は、そう言うと僕の頭をポンと叩いた。
「おいおい」
月城さんが、僕の顔をじっと見ている。
「えっと、僕の顔に何かついている?」
「いえ、あの……亡くなった兄に似ているので……
その……」
「そうなんだ……」
なんか、悪い事聞いちゃったな。