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私は、怖くて首を横に振った。
「理香……
由香は、どこにいるのかなぁー?」
私は、再び首を横に振った。
「理香!
ママね、武君と結婚するの。
武君と結婚するには、理香と由香を殺さなくちゃいけないの!」
私は、背筋がぞっと冷たくなるのを感じた。
「だ・か・ら・ね♪
理♪香♪由香の居場所教えて♪」
私は、首を横に振った。
ママは、私の頬を容赦なく叩く。
私は、体を支え切れなくなり思わず倒れてしまった。
ママが、私の体を足で踏む。
何度も、何度も、何度も、何度も、踏んだ。
私の意識が遠くなっていく……
容赦なく……
顔を踏まれ、お腹を踏まれ……
私の意識は、遠くなっていく。
ああ。私の一生は、なんだったんだろうか……?