05
しあわせってなんだろう?
と考える人がいる。
でも、幸せって考えるモノじゃなく感じるモノなんだと思う。
だから私は、笑う。
しあわせでいっぱいだから笑う。
シチューを食べていると私は眠くなった。
眠くてウトウトしていると……
ママとパパが、クスクスと笑う。
ホントにしあわせ。
ホントにしあわせ。
ホントにしあわせ。
私はふと目がさます。
空は、暗く月が出ていた。
私は、星の見える空の下。
眠っていた。
と言っても外にいる訳でもない。
ここは、部屋の中。
星が一望できる部屋の中。
マンションでもいい部屋らしいけれど……
私はこの漆黒なる空が怖かった。
不安と言う闇に吸いこまれそうな気分になるからだ。
だから、私は泣いた。
大きな声で泣いた。
するとママが驚いて部屋に入ってきてくれた。
パパも一緒に入ってきてくれた。。
ママが、「怖くないよ」と私の体を抱き上げる。
パパが、「大丈夫だぞ」と私の頭を撫でる。
安心した。
とっても安心した。
その安心感が心地いい。
私は、涙を止めた。
涙を流すのを止めた。
だって、もう怖くないから……
パパとママが傍にいる。
ただ、それだけで私の中は、安堵感でいっぱいになった。