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「この子は可愛いと思う。
だけど、無理矢理は好きじゃない」
裕也がそう言って拳を構える。
「……ふぉっふぉっふぉ。
そんなんだから主は童貞なのじゃ」
フィサフィーは、そう言って杖を女子高生に向ける。
「何をするつもり?」
「性欲が満たされることがあれば主の気持ちも変わるかも知れぬ。
その女子高生の全ての感情を性欲に変える。
その女も所詮は雌。
己の欲には逆らえぬ。
さぁ、雌よ!裕也を犯せ!」
「いやぁぁぁ」
女子高生の目が虚ろになる。
「やめろ!」
裕也が怒鳴るもときすでに遅し。
女子高生は、裕也の体に触れる。
「ああ……
私を抱いて……」
裕也は女子高生の頭を撫でる。
「これも飛ばすことが出来るのかな……」
そう言って女子高生の頭を優しく撫でる。
そして、そのままフィサフィーに何かを飛ばした。
「むぅ。
そう来るか……」
フィサフィーに女子高生が受けた性欲の気持ちを飛ばしたのだ。
「うん、こうするしかこの子を助ける方法はないからね」
裕也が小さく頷いた。
「じゃが、この場にいる女どもをワシが犯す……
というのは考えなかったのかいのぅ」
「……え?」
「さぁ、誰を犯そうかのぅ。
OL、女子大生、女子高生。
女子中学生、小学生もいるのぅ」
「流石に後半は犯罪じゃないの?」
「何を言っておる?
ワシは神族。
人の法律など知らぬは!」
フィサフィーの目が見開く。