18
【しっかりする】か……
ふたりっきり。
義理の姉とふたりっきり。
これが、義理の妹だったら……
一部のマニアが喜びそうな状況だけど。
残念ながら瞳は、姉。
自称だけど……
確かに、瞳は可愛い部類に入るかもしれない。
クラスでの評判も良い。
だけど、僕は瞳に性的興奮を覚えたことはない。
小さい頃から、一緒だからかもしれないからかも知れない。
幼なじみと言っても過言じゃない。
アダルトゲームみたいな展開は、まぁないだろう。
「今日の昼何食べたい?」
瞳が、そう言った。
これじゃ、姉じゃなくて母親のような感覚だ。
きっと本人にそんなことをいうときっと瞳はこう言うだろう。
「こんな大きな子どもはまだいらない!」って……
「なんでもいいよ」
僕は適当な回答をする。
「あのねー
『何でもいい』が一番困るの!」
でも、夫婦っぽい感じもする。
「んー。じゃーおでん!」
「コンビニに行く?」
「作ってくれないの?」
「今から、おでんは、流石に間に合わないよ」
「じゃ、パスタがいいな」
「了解、イタリアンで良い?」
「うん」
僕は、小さくうなづいた。