15
「起きろー」
僕は、体を揺らされる。
うるさいなぁ……
目を開けると、11時。
「いくら休みの日だからって、真白!寝すぎだよ!」
「いいじゃないか、休みの日くらい。
ゆっくり寝かせて……」
「何、サラリーマン見たいなことを言っているのよ!」
「ホームレス中学生がいるのだから……
リーマン高校生もいてもおかしくないだろう?」
「おかしいから!」
「もう!
お母さんは今日から暫く海外出張で帰って来れないんだから、一緒に出迎えしようって話してたでしょ!」
そうだったね。
僕は、体をゆっくりと起こすとパジャマを脱いだ。
「ちょ、ちょっとここで着替える気?」
「だって、ここは僕の部屋だろう?」
「そ、そうだけどさー」
「はぁー」
面倒くさい奴だ……
「じゃ、着替えるから外で待っていて」
「わ、わかったわよ!
二度寝したら、承知しないからね!」