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目覚めは突然に

「・・・・・・ん。」
 太陽の光の眩しさに私『ロザンナ・パトリウス』は、目を開けた。
 なんだか、凄く寝ていた様な気がする・・・・・・。
「ふわぁ~・・・・・・、よく寝たわ。」
 まだ頭がボーッとしているが部屋の様子を見回してある事に気づいた。
「あれ? 此処、どこ?」
 私の部屋は確かもっと豪華な感じなのだが、今いる場所はさっぱりした感じの部屋だ。
 窓から外を見てみるが、私の知っている風景では無い。
 本当に何処なの?
 もしかして誘拐された?
 そんな事を考えていたらガシャーン!という音がした。
 振り替えるとメイド姿の女性が震えて立っていた。
「お、お嬢様・・・・・・。」
 メイドをよく見ると誰かに似ている様な・・・・・・。
「お嬢様ぁっ!!」
「ひゃあっ!?」
 突然、メイドが私に抱きついてきた。
「お嬢様、よくお目覚めになられました。私はいつかこの日が来る事を信じていましたぁ・・・・・・。」
 何か泣いてるメイド。
「え、え~と、状況がわからないんだけど? て言うか、貴女は誰なの?」

「あぁ、そうですね。私、メイドの『ミッシェル』です。」
「えっ!?」
 私は驚きの声をあげてしまった。
 だって、ミッシェルは10代の少女のはずだ。
 目の前にいる女性は20代の女性だ。
 1日でこんなに変わるはずがない。

「お嬢様、落ち着いてください。お嬢様は10年間眠っていたんですよ。」
・・・・・・え?  

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