好奇心
今、目の前にいるのはキラキラと瞳を輝かせた子供たちだ。そのうちの一人が私をつかんでしゃがみ込むと、皆も同じようにしゃがみ込み手元を覗き込む。
私は手足を引き千切られ、ばらばらにされていった。
助けを求めても誰も聞いてはくれず、わくわくした顔の子供たちに頭をもぎ取られた。
――1時間前
地球は我が星に環境が似ていてとても素晴らしかった。
移住計画のため偵察することにしたが、人類に警戒されてはならず、我らの技術で虫という小さな生物になりすまし、移動しようと考えた。
滅びゆく我が星の住人を一刻も早く避難させるため、この任務を必ず成功させなければ。
救世主となるため、私は羽ばたいた。