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「そっか。
そうだね。
君は殺し屋。
そのために産まれてきたと言っても過言じゃないもんね」
カリュドーンの言葉に悪意はない。
「うん。
僕も生産するほうにまわりたかったな」
「あ。エロい発言?」
カリュドーンが笑う。
「あー。そういうんじゃないよ。
興味ない」
「それは君が幼いってことじゃない?」
「そっか。そうかもだね」
13は小さくうなずいた。
「……まぁ、君ならすぐにできるさ」
「どうでもいいよ。
とりあえずアンゲロスにこのことを報告する。
多分、悪いようにはならないから」
「うん。そのへんは君に任せる」
「じゃ、僕は別の用があるから……」
「そっか」
「じゃ、幸運を祈る」
13は、そういってドールを召喚しその場を離れた。
「さて……僕はどうなるんだろうね」
カリュドーンはそういって空を見上げる。
なにもない空に思わずため息が出た。