25
それぞれがそれぞれの生活を必死になって送ってる。
なにも変わらない日々に変化し続ける毎日。
そして、冬がやってくる。
雪舞う日々。
「寒い……」
ボクはそういって冬の森を通り抜ける。
「お?今日は早いね」
白銀がそういってボクを受け入れる。
「はい」
「では、今日は君に歩法・護りの章~逃げの形・反撃を伝授しよう」
白銀の白い歯が見える。
「反撃ですか?」
「そうだよ。
護りの章では、唯一の攻撃技だよ」
「護りの章に攻撃があるんですね」
「ああ、難易度MAXの技だが今の君なら楽勝だろう」
「よろしくおねがいします」
「シールドを貼れるだろう?」
「はい」
「それを敵にぶつけるんだ」
「え?」
「まぁ、こんな感じにね」
白銀が手にシールドを貼る。
そして、そのシールドを放ち前にあった大きな岩に当てる。
岩が粉々になった。
「すごい」
「さ、ボクくんもやってみて」
「……はい」
ボクはシールドを貼った。
手に魔力を込める。
「よしよし。
なかなかシールドの制度があがっているじゃないか」
「でも、どうやって飛ばせばいいか……」
「魔力を維持しつつシールドに離れえてくれるように念じるんだ」
「はい。
やってみます」
「がんばれ!」
白銀が穏やかの表情になる。
ボクは、念じる。
「あの岩を壊して!」
ボクは、シールドを見事に岩に当てることに成功した。
岩が少し削れる。
「うむ、見事だ」
「はい!」
すると世界がぐにゃりと歪む。
「む?これは……?」
白銀が驚く。
「なにこの魔力……」
「ボクくんは、ここでシールドを全身に貼って待機!」
「え?」
「いいから早く!」
ボクは言われた通りシールドを貼った。