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04

 ボクが次に意識を取り戻したとき。
 ボクは薄暗い部屋にいた。
 そして、何かに押し出されるようにボクは前に出た。
 年老いた女性の声が聞こえる。

「残念ですが……
 この子は咎人のようです」

「そんな……」

 ボクを産んだ母親が涙を流す。

「……どうされますか?」

 年老いた女性が母親に尋ねた。

「顔も見たくないです。
 処分してください」

「わかりました。
 では、こちらで処分しますね」

 年老いた女性がそういうとゆっくりと薄暗い部屋を出た。

「咎人か?」

 年老いた男性が静かに尋ねる。

「はい」

「咎人……業を背負い産まれし異世界の使者。
 腕にあるアザがその証拠じゃのぅ」

「……はい」

「では、行こうか。
 咎流しの川へ……」

 ボクはそのひどい会話に絶望した。
 産まれてすぐに殺される。
 そして、これが自分の人生なのだと悟った。

 冷たい冷たい川に流される。

 苦しい。つらい。

 それが、ボクが最初で最後に感じる苦しみなのだと思った。
 ボクは静かにそのまま沈んだ。

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