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『PuzzlerはVitaと戯れる』

「ツギクル……アナリティクスにアクセス。
……接続完了。
アクティブユーザーを確認。
対象のモバイルデバイスに
『S:I:R:E:N』を強制インストール。」

「……キルリアン濃度正常。
簡易TMSを開始……前頭葉機能の強化を確認。
ニューロンチェッキングプログラム、スタート。
リンク、アクティベート。
バイタル安定、精神ダイレクトコネクション安定。
全システムオールグリーン。
『S:I:R:E:N』起動します。」

「……ようこそ、Puzzler。
私は謎解きアプリ『S:I:R:E:N』の
支援ユニット……神楽:03です。」

「……全世界3000万ユーザーを有する『S:I:R:E:N』で、
Puzzlerスコアを競い合うのであれば、
この後出題される謎に
挑まれることをおすすめします……。」

「……ニューロンチェッキングプログラム。
強い興味の感情を検出。
謎解きバトルモードに移行します……。」

「……それでは、出題します。」

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Title:『PuzzlerはVitaと戯れる』

私の名はパズラー。
人伝に聞いたんだが、
キミは金に困っているんだろう?
だったら、私とゲームをしないか?
なあに、単純なゲームさ。

私が用意した特別な部屋に入り
ゲーム開始と同時に
キミの視界に飛び込んだ相手を殺すだけだ。

大丈夫、大丈夫。
相手は生きていても意味がない
消えても誰も気にしない男だ。

だが、そんな人物でも死ぬと喜ぶ方がいてね、
私はそういう出資者の依頼を受けて
ゲームを催しているんだ。

ちなみに、今回の依頼者は女性だ。
近々、かなりの額の金を入手するそうでね、
この愉快なゲームに投資したいと考えたそうだ。

どうだい? 面白いだろう?
ふふっ、さっきと顔つきが変わってきたね。

秘密は厳守。
賞金は1億。
どうだい、キミは金に困っているんだろう?
なあに、道具はすべて揃えてある。

拳銃にナイフ、それから斧だってある。
たった数分でゲームは終わり。
賞金は間違いなくキミのものになる。

どうだい、魅力的だろう?
うんうん、目が物語っているよ。
やる気のようだね?
では、部屋に案内しよう。

ここでは、毎日のように
私が考案したゲームが繰り返されているんだ。
つまりは、それだけ依頼者がいるということ。
分かるね?

オーケー。
それでは、ゲームスタートだ。

パズラーと名乗る初老の紳士はそう言って、
男を全面鏡張りの部屋に招き入れた。

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「……出題、完了。
正解者確認……。
脱落者確認……。
ユニークPuzzlerを確認。
テクニカルPuzzlerを確認。
それぞれにポイントを付与します……。」

「……謎解きバトルモード終了。
謎解き、お疲れ様でした。」

「ツギクル……アナリティクス……。
ニューロンチェッキングプログラム……。
ディスコネクト……。
『S:I:R:E:N』フェーズ2に移行します……。」

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