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「私が、何をしているかですって」
ゲス顔
綺麗なメイクに、爪とかネイルとかしまくっている
「別人だーーー」
  同級生の、女の子である女子サッカーの代表であり

あんたは、そんな子じゃないでしょう
サッカーボールを蹴る
軽々止めて、リフティング返す
やっぱり衰えてない
「体を鍛える方法を他に知らなかったからですわ」
一人で、ドリブル、壁当て
「なんで、そんなことづしてつの」
ただ、同級生でもあり見限った人間でもある
「もしかして、怒っている」
倉敷みぞれ
怒ってはない、才能ある人間を見限ってしまった
無視した
「あ、蘭くん」
蘭正人、「らんまさと」
対比関係であり、蘭くんと違い見限った
小学五年までの関係に戻るには
時間が足りない

蘭正人になれなかった女
慣れないなれないで、いいなぁ、どうして、、、
誰もが見捨てた中で見捨てなかった
「ただ、それだけなのに」
たった、それだけがどれほど重いか
ただ、蘭正人はサッカー選手じゃない
ーーーーーーもしもあの時なんて
どういう風に、そしたら天才を捨てることはなかった


蘭正人とでは、サッカーの才能を開花することはできない
「勝負しましょう、蘭正人」

蘭正人は、ボールを奪えない
追いつけもしない、競技前提が違う
弓道、馬上弓術と、サッカーでは
それどころか、
「うお、あぶねっ」
こっちが、ボール持ってたターンで挑まれても
素人と、競技選手では、全然違う
ボコボコにされるだけで終わる

その後、
蘭正人が乗るのはおばあちゃん馬である
流鏑馬みたいな馬上弓術の場合、幼い頃からやっているのが、
ネックだったりする
神社で、披露する

わけだが、
 「エル、ニーニャ頼む」
乗せる、練習場が近くにあって良かった
和種、和種でありポニーとか呼ばれている
馬でありチビである、
宮崎の、都井岬と同じく、和種であり


逃すことも可能
近くにきてていて助かった
「できません、出来ませんわ」
同じ世代の化け物であり、
所作も完璧で見惚れるほどに美しく、
死神のあだ名を持つ女の子
そしてそれに及ばないまでも中堅である彼氏
それに、

死神は、気さくで、スペイン好き

家康かなぁみたいな王族は、鷹が好き
趣味である、いい王様で権威や権力といった意味でも別に咎められはしないが大好きすぎる

死神と話が通じるのも道理
同じくらい鷹が好きだから
「 鷹を狩り、手にした獲物を今宵の御馳走にづる
それ以上の幸福は、馬と女くらいだーーー
女はいいぞぉ、死神の馬も、蘭正人の馬もいい」
いい鷹を献上したのは、福岡の神使鷹であるあの人どれだけ

まあそれはそれとして疎外感である
一目でこれと見抜き
「いくら俺でも男のいる女は口説かないよ」
獰猛に笑う死神めいた男
これが本物のオスか
母親のなんちゃってとは違う
鷹狩りを本気で楽しみ、部下共々獲物をごうせいにわけくらいつく獰猛さ野蛮さを持ちながら知的で真摯
違う、ああはなれない
女たちも連れて、幸せそうで着飾っていた
妻子も心配する大事にするこれが本物のオス
、、、、結局、対等になれなかった対等であることをやめたのだから当然だと
「いいなぁ、ああいう奥さん、大事にされているしあんな母親だったら」いいのに
疎外感である
だからこそ今、それでも今、今も昔も大事にしてくれた
気にかけてくれた変わらずにいたそれだけの差が重い

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