着信
「お、お父さん、お父さん、ボクだよ、ボク、ね、分かる? ここ、暗い、暗いよ、怖いよ、すごく寒い、寒いよ、お父さん、何も見えないよ、お父さん、どこ、どこにいるの・・・」
「痛い、痛い、痛い、苦しいよ、お父さん、どこにいるの。 ボクを独りにしないで」
「お父さん、助けて」
「もう悪いことしないから、お父さんの言うこと何でも聞くから、返事して」
「そ、そこにいるんでしょ、ね、ボクの声聞こえてるよね」
「お父さんの背中が見えた、またそのダサいシャツ来てるんだ」
「みぃ~つけた、お父さん」