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契約と再会

家路に着くまでの間に色々と考えましたが、今回は残念な結果になりましたが
彼女の気持ちや考えていることがわかり今後のことを考え直させられました。
最初は契約をしようと思ったが、こうしたほうが入りやすいのではないかと思われる。
そう思って出した案だったが、予想通りうまく乗ってくれたようだなと俺は安堵しかけるのだが、
魔王の答えを聞くまでは緊張が解けることはなかったなと思いつつ彼の返答を待ったのであった。
(この返答次第によってはまだ続けるつもりだったしね)
そう思っていると返答があったので、それを聞いてみようと耳を傾けながら返事を待つことにしたのだ。
「なるほど、そういう手もあるのか」
魔王は感心したように頷くと、しばらく考え込んでいたがやがて答えが出たようで口を開いた。
「いいだろう、その条件を受け入れようではないか!」
その言葉を聞いた瞬間、俺は心の中でガッツポーズをしていた。
これでようやく解放されることができると安堵したと同時に達成感を感じていたのであった。
(長かったけど何とかなったな)
そう思った俺は早速契約を交わすために準備を始めたのである。
まず最初に契約書を作成して互いにサインをするのだが、その内容は以下の通りだ。
1つ目として、俺が魔王軍に所属する代わりに、衣食住の提供と給金を支払うこと
2つ目として、俺の行動には一切干渉しないこと
3つ目として、俺の身の安全を保障すること
4つ目として、もし仮に俺と敵対した場合は容赦なく始末すること
5つ目として、魔王軍に所属する魔族が、俺に対して敵対行為を働いた場合も同様である以上が主な内容であり、
それ以外にも細かい取り決めはあったが、大まかにはこんなところであった。
そして最後に契約の呪文を唱えることで契約が成立するのである。
俺は緊張しながらも呪文を唱えた後に魔王に手渡すと、彼もまた同じように唱えて互いに握手を交わすことで契約が成立したのである。
(これでようやく解放されるんだな)
そう思いながら安堵の溜息を漏らすと同時に肩の荷がおりたような気分だったのだが、
ここでふと疑問が浮かんだので尋ねてみることにしてみたのだ。
それは何故俺をスカウトしたのかということだったのだが、その答えは意外なものだったのである。
なんでも俺が持っているスキルに興味を持ったらしく、それを利用すれば強力な軍団を作ることが可能になると考えたかららしいのだ。
そう言われてもピンと来なかったのだが、詳しく話を聞くと納得できたのである。
要は俺が持っているスキルを魔王軍のために使えということだろう。
確かに俺のスキルを使えば強力な軍団を作ることも可能かもしれないなと思ったので協力することにしたのだ。
それから数日後のこと、魔王軍の準備が整ったらしく、いよいよ出発する日がやってきたのである。
俺は仲間たちに別れを告げると、彼らの姿が見えなくなるまで手を振り続けていたのだった。
(これでようやく自由になれたんだな)
そう思った瞬間、自然と涙が溢れてきたのであった。
だが、それも束の間のことですぐに気持ちを切り替えて前を向くことにしたのである。
そして新たなる一歩を踏み出したのであった!
こうして俺は魔王軍の一員となり、新たな人生を歩むことになったわけだが、
果たしてこの先どうなることやら不安で仕方ないがそれでも前に進むしかないと思っているわけである。
そして、魔王軍の一員として新たな任務を与えられた俺は、早速その場所へと向かうことになったのだが、
そこで待っていた人物を見て驚いたのであった。
何故ならそこにいたのはかつての仲間であるシルフィーだったのだから!
彼女は俺を見つけるなり嬉しそうに駆け寄ってくると抱きついてきたのである。
突然のことで驚きつつもなんとか受け止めることに成功した俺は安堵しつつ声をかけることにした。
「久しぶりだね」
と声をかけると彼女もまた返事をしてくれたのだが、その様子はとても嬉しそうで安心したのであった。
それからしばらく話をした後で本題に入ることにしたのだ。
今回の任務は魔族領に潜入して情報収集を行うことであり、そのためには変装する必要があるということで、
そのための衣装を用意させていたのである。
まず最初に用意されたのはメイド服だったわけだが、これを着ろと言われた時には流石に抵抗があったものの渋々従うことにしたんだ。
次に用意されたのが、黒を基調とした露出度の高いセクシーな衣装だったのだが、これには流石に抵抗があったので丁重にお断りすることにしたのだ。
しかし、それでもなお引き下がろうとしない彼女に対して俺は妥協案を出すことにしたんだ。
それは露出度の低いものを着ることであり、それであれば問題ないだろうと考えた結果でもあったのだが、
彼女は渋々納得してくれたようで安心したのである。
(やれやれ、何とかなったみたいだな)
そう思いながら着替えを済ませたところで魔王に呼ばれてしまったので急いで向かうことになったのだった。
そしていよいよ出発の時がやってきたわけだが、果たして上手くいくのだろうか?
そんな不安を抱えながらも俺たちは魔族領へと旅立ったのであった。
そして、潜入してから数日が経過した頃のことだ、ようやく目的地に到着したようで魔王から指示を受けた俺は早速行動を開始することにしたのだ。
まずは情報収集を行うために酒場へと向かったのだが、そこで思わぬ人物と再会することになるとは思いもしなかったのである。
その人物というのはかつて一緒にパーティーを組んでいた魔法使いのシルフィーだったのだ。
彼女は俺を見るなり驚いた様子を見せていたのだが、それは俺も同じだったわけでしてね、
まさかこんなところで再会するとは思っていなかっただけに驚きを隠せなかったんです。
しかし、いつまでも驚いているわけにはいかないと思い気を取り直して話しかけることにしてみたのですが、
向こうも俺に気が付いてくれたみたいでしたのでホッと一安心しました。
それからしばらく話をした後でお互いに近況報告をすることになりましたが、
どうやら彼女も元気にやっているようで安心したと同時に嬉しく思ったのです。
とはいえいつまでも長話をするわけにもいかないので別れることになったのですが、その際に彼女がこんなことを言ってきたのです。
「また会えるといいね」
と言ってくれましたので、俺は笑顔で頷くとその場を後にしたのでした。
そして、いよいよ本番である潜入調査が始まったわけだが、果たして上手くいくのだろうか?
そんな不安を抱えながらも俺たちは魔族領へと潜入したのであった。
そして、潜入してから数日が経過した頃のことだ、ようやく目的地に到着したようで魔王から指示を受けた俺は早速行動を開始することにしたのだ。
まずは情報収集を行うために酒場へと向かったのだが、そこで思わぬ人物と再会することになるとは思いもしなかったのである。
(まさかこんなところで再会するなんて思わなかったな)
そう思いながらも彼女と話をすることにしてみたんだが、どうやら彼女も俺と同じように驚いていたようですね。
まあ無理もないでしょうけどね、だってお互いに別々の道を歩んできたわけですし、
こうして偶然再会したからといってすぐに打ち解けられるわけでもないですからね。

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