突然の訪問
そんなある日、俺達の元にとある男が来るのでした。
しかも、その男は俺に気がつくと話しかけてきました。
「ようこそおいでくださいました、聖女様方」
そう言って恭しくお辞儀をしてきたのですが、正直何が何やらさっぱり分かりませんでした。
「あの、すみません、ここはどこなんでしょうか?」
俺が恐る恐る尋ねると男は笑顔で答えてくれました。
どうやらここは魔王城と呼ばれる場所で、俺達は囚われの身であるとのことでした。
そして俺達にはこれから魔王を倒すために戦ってもらうと言われたのです。
もちろん最初は反対しましたが聞き入れてもらえず仕方なく承諾することになりました。
それからというものの日々特訓に明け暮れる毎日が続きました。
体力をつけるための訓練や魔法の練習など休む暇もなく続けさせられました。
ですがそれでもなんとか耐えることが出来たのは、仲間がいたからです。
俺達は互いに励まし合い支え合いながら頑張っていたのです。
そしてついにその日がやってきたのです。
ついに魔王と対決することになったのですが、今までの苦労が報われた瞬間でした。
俺は喜びに打ち震えていましたがそれも束の間のことでした。
魔王の強さは俺の想像を遥かに超えており、あっという間に追い詰められてしまったのです。
「さぁ、これでとどめだ」
そう言って魔王が攻撃してきた瞬間、俺に覆い被さるようにして庇ってくれた仲間がいたのです。
俺が呆然としていると、彼女は微笑みながら言いました。
「貴女だけでも逃げて下さい」
と、そしてこう続けたのです。
「さようなら、俺の愛しい人……」
と言ってキスをしてきた次の瞬間、目の前が真っ暗になったかと思うとそのまま意識を失ってしまったのでした。
次に目を覚ました時、俺はベッドの上に寝かされていたようでした。
慌てて起き上がって周りを見渡すと見知らぬ部屋でした。
一体ここはどこなんだろうと思っていると不意に声をかけられました。
驚いて振り向くとそこにいたのは一人の女性でした。
どうやら彼女が助けてくれたようです。
彼女は俺のことを介抱してくれていましたが、その間ずっと俺のことを心配そうに見つめていましたのでなんだか申し訳なく思ってしまいました。
「あの、助けて頂いてありがとうございました」
とお礼を言うと、彼女は笑顔で答えてくれた後、俺にこう聞いてきました。
「ところであなたはどうしてあんな所にいたのですか?」
と聞かれたので正直に答えることにしました。
実は俺、聖女として異世界召喚されたんですと言ったら信じてもらえるでしょうか?
不安を覚えつつも話してみると、意外にもすんなり受け入れられました。
それどころか共感してくれたようでした。
どうやら彼女も似たような境遇にあるんだそうです。
話を聞いてみると、彼女も元は普通の会社員だったそうでしたが、ある日突然この世界に召喚されてしまったのだそうです。
それからというものの過酷な環境での生活を余儀なくされていたようですが、今ではすっかり慣れて楽しく暮らしているとのことでした。
そんな話を聞かされて少し安心した俺は彼女に名前を聞いてみることにしました。
すると意外な答えが返ってきました。
何と彼女の名前はエミリーさんというらしいのです。
「エミリーさん、もしよかったら俺と友達になってくれませんか?」
と言うと、彼女も快く承諾してくれたので、これからは一緒に行動することになったのです。
こうして新しい仲間が加わった俺は、魔王討伐に向けてより一層励むことになったのですが、その前に一つだけ問題があったのです。
それは俺が聖女としての力を失ってしまったことでした。
そこで俺達は新たな力を手に入れるために修行に励むことになったのです。
そんなある日のこと、いつものように特訓していたところ、突然俺の体に異変が起こったのでした。
なんと力が漲ってくるような感覚を覚えたのです!これは一体どういうことかと不思議に思っていると、そこにエミリーさんが現れました。
どうやら彼女も俺と同じように力が湧き出てきたらしいのですが、その力の使い方が分からず戸惑っていたようでした。
そこで俺が彼女にやり方を教えることにしたのですが、最初はなかなか上手くいかなかったんですがコツを掴むことができたみたいで無事に使えるようになりました。
「ありがとうございます、エミリーさん。これでまた一緒に戦えるようになりましたね」
と言うと、彼女も嬉しそうに微笑んでくれました。こうして俺達は再び魔王討伐に向けて動き出すことになったのです。
それからというものの、俺達の活躍によって次々と魔物を倒していきましたが、それでもまだ足りないということで今度は四天王と呼ばれる存在を倒すことになりました。
そこで俺達はそれぞれの得意分野を活かして戦うことにしました。
俺は回復魔法を得意としているので、傷ついた仲間を癒すことができるのですが、それと並行して攻撃魔法も使えるように特訓したんです。
その結果、今では上級魔法を連発することが出来るようになったので頼もしい仲間に成長してくれたと思います。
一方の彼女は攻撃魔法が得意でしたが、それに加えて強力な防御魔法も身につけることができたようでしたので安心して任せられるようになりました。
「それじゃ、今度はこっちの番だね」
と、俺が言うと彼女は頷きながら言いました。
「ええ、任せてください!」
そうして俺達は戦いの場へと赴いたのです。
魔王との戦いは熾烈を極めましたが、俺達は決して諦めませんでした。
そして遂に魔王を倒すことができたのです。
こうして平和が訪れたかに思えたのですが、その後の出来事で再び俺達の身に危機が訪れます。
なんと倒したはずの魔王が再び現れたのです。
しかも以前よりも強くなっていましたので苦戦を強いられることになってしまいました。
それでも必死に戦ってなんとか倒すことに成功したのですが、その直後に新たな敵が現れたのです。
そう、四天王の一人である闇魔術師だったのです。
俺達は絶体絶命の危機を迎えていましたが、その時ふとあることを思いついたんです。
それはエミリーさんの力を借りることでした。
実は彼女、かなりの魔力の持ち主でしたし、魔法の使い方についても熟知していました。
そこで、彼女に協力してもらうことにしたのです。
その結果、見事な連携プレーを見せることができて勝利を収めることができました。
その後も数々の戦いがありましたが、その都度彼女の力に助けられてきました。
そしてついに魔王を倒すことに成功したのです。
その後俺達は元の世界に帰ることになったのですが、最後に一つだけ心残りがありました。
それはエミリーさんのことです。
彼女と別れるのは寂しいですが、それでも仕方のないことだと思っていましたが、彼女は意外な提案をしてきたのです。
なんと彼女も俺と一緒に異世界に残ると言い出したのです。
これには驚きましたが、それ以上に嬉しかったです。
こうして俺達二人は新たな冒険を始めることになりました。
これからも頑張っていこうと思います。
ここはどこだろう?そう思って辺りを見渡すと、俺の前に二人の男性が現れたんだ。
「ようこそ、聖女様方」
そう言われて、俺は驚きを隠せなかった。なぜなら、目の前にいる男性がとんでもないことを言ったからだ。
なんと彼らは俺達が異世界から来たことを知っているというのだ。
しかも、俺達は魔王を倒すために召喚されたとかなんとか言っているし、更には聖女として崇められているみたいだし、もう何が何だかさっぱり分からない状況だ。
ただ一つだけ言えることは、俺が今置かれている状況は相当まずいということだということだけだった。
すると今度は別の男が話しかけてきたのである。その男は俺にこう言ったのだ。
「貴女方にはこれから勇者と共に魔王討伐の旅に出ていただきます」
それを聞いて俺は驚愕した。
まさか自分がそのような立場に置かれるとは夢にも思っていなかったからである。
しかし、断ることも出来ずに仕方なく承諾するしかなかったんだ。
こうして俺は異世界での生活を始めたんだけど、最初は不安しかなかったよ?
「あ、あの、あなたは一体何者なんですか? どうして私達にこんなことをさせるんですか?」
私は思い切って聞いてみたんだが、返ってきた答えは意外なものだった。
なんと彼らの正体は魔王軍だということが判明したのだ。つまり私達は魔王を倒すために召喚されたということらしい。
そんな馬鹿なとは思ったが、実際問題として起こってしまっている以上信じるしかなかったのである。
そして私達は旅に出ることになったのだが、その前に一つ忠告を受けたんだ。
それは何があっても勇者様に逆らわないようにということだった。
もし逆らったりしたら命はないと思った方がいいと言われたくらいだから相当ヤバいことなんだろうなぁと思ったものだ。
正直不安だらけではあるが、今は従うしか方法はないと思い我慢することにしたというわけだ。
そんな訳で旅が始まったわけだが、最初の内は慣れずに苦労の連続だった。
「聖女様方、どうか魔王を討伐してくだされ」
王様にそう言われ、私達は渋々了承することにしたのだが、正直なところあまり乗り気ではなかった。
そもそも私達は普通の女の子であって、戦いなんてできるはずがないと思っていたからだ。
だが、現実はそう甘くはなかったようだ。
旅を続けるうちに私達は次第に強くなっていったのである。
それは自分でも驚くほどの成長だったと言えるだろう。
そんな最中、ついに魔王と対峙する機会が訪れたのだ。
相手は強敵だったが、何とか勝利を収めることができたんだ。
そして遂に私達は世界を救った英雄として讃えられるようになったんだけど、それと同時に新たな問題が浮上してきたんだ。
なんと、私達が元の世界に帰ることができないというのだ。
しかも、この世界で一生を過ごすことになると言われてしまい途方に暮れてしまうことになったのだ。
そんな訳で私たちはこの世界で生きていく覚悟を決めることになったんだが、ここで問題が発生したんだ。
「聖女様方、どうか魔王を討伐してくだされ」
王様にそう言われ、私達は渋々了承することにしたのだが、正直なところあまり乗り気ではなかった。
そもそも私達は普通の女の子であって、戦いなんてできるはずがないと思っていたからだ。
だが、現実はそう甘くはなかったようだ。
彼女は俺の問いかけを無視して再び歩き出そうとしていたが、そんな彼女の腕を掴むと強引にこちらを振り向かせてキスをしたんだ。
最初は驚いていた彼女だったが次第に受け入れてくれて舌を絡め合うような濃厚なディープキスとなったのである。
「ふふっ♡ これで私の罠にはまったも同然ね♡」
そう言うと彼女は嬉しそうな表情を浮かべながら立ち上がりましたわ。
そして、彼女の言葉の意味を理解するよりも早く彼女の策略が動き出したのですの。
突然現れた無数の触手たちによって身動きが取れなくなってしまった私はあっという間に拘束されてしまったのですわ。
しかもそれだけじゃありませんの、
「なっ、何だこれは!? 一体どうなっているんだ!?」
「うふふ、もう逃げられないわよ♡」
そう言いながら近づいてくる彼女に恐怖を感じた俺は必死に抵抗するが、全く歯が立たなかった。
それどころか抵抗すればするほど強く締め付けられていってしまう始末だ。
結局為す術もなく捕まってしまった俺だったが、その後すぐに不思議な感覚に襲われたんだ。
まるで自分が自分でなくなっていくような不思議な感覚に戸惑っていると、そこに現れたのがもう一人の彼女だったのですわ。
彼女は微笑みながら私に向かってこう言ったんですの。
「私の能力で貴方を完全に支配してあげますね」
そう言うと彼女は私にキスをしてきましたわ。
その瞬間から私の意識は徐々に薄れていき、やがて完全に消え去ってしまいましたのよ。
その後私は彼女の忠実な下僕として生きていくことになったのですが、それでも幸せを感じることができました。