あんたが、神様?
「あんたが、神様? どう見たって、普通のおっさんじゃん」
「これこれ人は見かけによらぬものというじゃろ、お主が神と信じれば、儂は神じゃ」
「なんか高価なツボを買えって話か。なら間に合ってる。一応、500円お賽銭な」
「お、500円とは、意外に気前が良いの」
「財布に、ちょうど500円硬貨があったからだ。本当は5円玉を渡してどっかに行ってもらおうと思ったが小銭がそれしかなかった」
「うむ、なら500円分の運を、お主に与えよう」
そのおっさんと別れたあと、俺はコンビニで買い物してくじを引き500円分の金券を得た。
なんだよ、きっちり500円分かよ、俺は500円分笑った。