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大切なものなくした

「本当に大切だと思ってたなら、無くすなんてありえないでしょ」
「そ…、そんなに怒るなよ」
「あら、怒ってないわよ。ただ呆れてるだけ」
「怒ってないなら、この手錠は何だ」
「軽いお仕置き、大切なものを無くしたら怒られるのが当然でしょう」
「おい、でも、これは・・・」
「心配しなくても大丈夫、その手錠は前座だから。本番はこれから」
「本番って、おい、なんだよ」
「さ、これから、お仕置きの時間です。私もなくしものしたときにお父さんに随分と折檻されたから。お仕置きのやり方、ちゃんと覚えてるわ、このお腹の傷見て」
「おいおい、それって、お前が事故で付いた傷って・・・」
「ごめん、あれ、うそ。本当は父の折檻でつけられた傷なの、すごい跡でしょ、私もワンワン泣いて、ごめんなさい、ごめんなさいって何度もお父さんに謝って、でも、この傷を付けられて以来、私はお父さんの命令には逆らわないすごくいい子になったのよ」

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