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殺害日和

「こんな天気のいい日に死ねたなんて、幸せなことだと思いませんか、刑事さん」
「天気がいいから、無差別に人を殺したというつもりか」
「そうですね、人を殺したくなるほど天気が良かったからというのが動機ですかね?」
「貴様、頭がおかしいふりをして減刑を狙っているつもりか」
「さて、どうでしょう。私の精神がおかしいかどうかを決めるのは精神科の先生で、刑事さんじゃないでしょ。それに私に殺された人たちは、こんないい天気の日に死ねて、しかも、もう学校や仕事、家庭や交友関係に悩まされることもなく、現世の苦痛から解き放った救世主と私のことを感謝しているかもしれない」
「殺された人たちが、お前に感謝だと、ふざけるな。お前が殺した中には、俺の大切な娘も・・・、そうだな、今日は、いい天気だ、こんな日に死ねるのは幸せなんだろ?」
「やっぱり、刑事さんも、そう思います?」
「ああ、そう思うから、お前も、この天気のいい日に死ね、娘の仇だ!」

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