第一話🌿僕の秘密を話そう
僕は恋人に秘密にしていることがある。
それは、《両性具有》だということ。
つまり、子供を産める。
月に一回、生理もくる。
最初に生理になったのは
確か、小学五年の冬休みだった。
男なのに生理だなんて
最初はやっぱり驚いたし戸惑った……
だけど、母さんは
「大丈夫よ」
と泣きじゃくる僕を抱きしめてくれた。
それから、月に一回くる
生理に徐々に慣れていった。
あれから二十年。
それなりに恋もしたけど
どの恋人にもこのことは
言えないまま別れた。
だけど、今の恋人の
凌杏には知って欲しいと思った。
だって、僕は凌杏の子を
産みたいから……
付き合って三年。
“そういうこと”を
したことがないわけじゃなかったけど
当然、#挿__い__#れるのは後ろ。
気持ちよくないわけじゃないけど
虚しさを感じていた。
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『いらっしゃい』
約束の時間ぴったりに来た
凌杏を招き入れた。
『お料理の途中でしたか?』
匂いが玄関まで漂っていた。
『いや、出来上がってるよ』
今日はシチューにした。
凌杏の好物だからね♬*゜
夕飯を終え、お風呂も済ませて
リビングのソファーで
寛いでいる凌杏を僕から誘った。
『凌杏、ベッドに行こう?』
あのことを話さないきゃね……
『珍しいことも
あったものですね』
読んでいた本に栞を挟み
ソファーに置くと立ち上がり
僕の手を掴むと寝室へ向かった。
『あ、あのね……見えるかな?』
いざ、話すとなると
やっぱり、緊張する。
緊張しながらも僕は凌杏の目の前で
下を全て脱いで
ベッドにねっころがり、
そして、“そこ”が見えるように
足を開いた……//////
『心綺人、あなた
両性具有だったのですか……』
僕は首肯だけで応えた。
どれくらい、そうしてたか分からないけど、
長い間見られているせいか僕の“そこ”は
触られてもいないのに感じ過ぎて濡れていた。
『おや、私に
見られているだけで
感じてしまったのですか?(クスッ)』
恥ずかしかったけど
どうにか頷いた。
『触れてもいいですか?』
もう一度頷いた。
『んんっ……』
凌杏の細い指一本でも
痛みを感じた。
『あぁ、すみません
痛いですよね……』
だけど、此処でやめられたくない。
『痛いけど、大丈夫』
指を抜かれそうな雰囲気に
僕は首を横に振った。
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『そろそろ、
大丈夫そうですか?』
少しずつ丁寧に
解してくれたとはいえ、
多分、#挿__い__#れられたら
まだ痛いと思うけど、
初めては男女関係なく痛いものだ。
『#挿__い__#れて♡♡』
それでも、凌杏のが欲しいと思った。
『ゆっくりシますけど
痛かったら言ってくださいね』
僕が頷いたのを確認してから
凌杏のモノが
『~~っ‼』
最初は痛いのと気持ちいいのが
入り交じった何とも言えない
感覚に陥っていたけど
慣れてくると段々、
気持ちよくなっていた。
『ぁん…… はぁぁ~ん……』
初めてだから
気持ちよくなって来たとはいえ
やっぱり痛みもあって、
僕の
抜かれそうな雰囲気に首を横に振った。
『全部、中に頂戴……』
一回じゃ妊娠しないと思うけど
全部、僕の中に出してほしいと思った。
『あなたがお望みなら
妊娠するまで出してあげましょう』
ニヤリと嗤った凌杏は凄かった(苦笑)
『はぁ~ん、イく、イっちゃうの~‼』
“こっち”で誰かにイかされるのは
初めてで頭の中が一瞬、真っ白になり
普段なら絶対に出ない声と言葉が出た。