第3章の第135話 どうしようもない問題62 9月(3)あきおとちあきのヒミツの園
☆彡
――過去から現在に返り、クリスティさんが、こう語る。
「――この時点で、トラピストさんが、あたしの懐に潜り込むことに成功してた……訳よ?!」
そこには、いくらか懐疑的な解釈があったのだった。
だが、その話を聞かされただけの人達は、その中の内情がまったく見えず、一様にして、感心の声が上がるばかりだった……という。
「オオオッ」
「あの人、全然脅威とか微塵も感じない、ものだしね……」
(女の色香に)
「コロッと騙されていた訳よ!?」
これには、サファイアリーさんも、エメラルティさんも。
「ハハハ……」
と空笑いを浮かべるばかりだったという。
ヨーシキワーカは、女に弱い……。
とここで、クリスティさんは、妹たちに話しかけて。
「……で、そっちはどーゆう様子だったの?」
「あたし達の場合も、まぁ似たような流れで、招いていたわね……」
「ねぇ~」
「ハァ……ホントあの人、敵意とかまるでないからね……」
とこれには、Lちゃんも。
「あれ……それって……!?」
ここで、王女様が。
「ウムッ……!
トヨボシたちは、難なく苦も無く、クレメンティーナ、サファイアリー、エメラルティを通じて、
そこにトラピストを送り込む事に、まんまと成功しておった訳じゃな?!」
とここで、シャルロットさんが。
「で、ヒカリさんと名乗るお嬢様がいて、一緒に付いていってた……と。
ハァ……ホント、その中の方でどうなっていってるの!? コレーッ!?」
もう謎である。
「まぁ、カジノ話を続けていけば、追々、わかってくるわ」
★彡
【カジノ】
――そのアサヒさんやサクヤさんの言葉を聴き、奇麗なドレスに身を着飾った淑女の方も。
『『はい、正解です』Yes Off Course(イエス オフ コース)!
当然ながら、ドンドンと加速化していく流れで、年度を追う毎にして、その常態化が、極々当たり前になっていき。
ついには、壊れたロボットやアンドロイドなんかは使い捨てで、安全で、
機械の搬入なんかの話が入るなどして、人員減らしをしていく流れになるんです。
当然、より必要になってくるのは――!?』
これには、アサヒさんも。
『まさか、ロボット・アンドロイド・機械の搬入なんかを、修理応対・改良もできる優秀なエンジニアの募集!?』
『はい! その通りです!
職業訓練校とより、提携を持つ事によって、そうした優秀な人材なんかを、囲うようにして、養成して、育てていくのです。
その為の、6カ月間の短期ユニット訓練コースであり、
また、カレッジという名の大学制度なども、中には取り入れているのです。
それは、より強力な、国家盤石の基盤として、職業訓練校が、必要となっていた、ここ200年間の歴史背景があっていたのです!
会社・職安・職業訓練校、この三竦みの余剰関係により、国はより強固に発展していき、
国民は、泣きべそをかきながら、貧困層となって落ちぶれていき……。
喘んでいった、負のスパイラルの200年間の歴史背景の実情が、ここん処に、垣間見えるんですよね~ェ!?』
これには、サクヤさんも。
『負のスパイラルの200年間……』
そこへ、イチハ様が。
『200年前の日本は、そうやって、落ちぶれていったんよ……! 歴史の教科書が、そう物語ってとる!』
『……』
『上を立たせるために、人減らしをしていく……。権力をチラつかせてな……!
誰も彼もが、逆らいきれんでいる。上には、どうあがいても、立てつけんからや!』
『……ッッ』
それが、この世の中の常識である。
イチハ様は、こう語り部を続ける。
『結果、国内生産売り上げ量GDP率と、第三次世界戦争を皮切りにして、
世界順位、10本ぐらいの指に入っておったのに……。
後からになって、20位、30位と、ドンドンと転げ落ちていったんよ。
それな? 誰もが知っている歴史なんよ?』
とここで、サクヤさんが。
『正解は……?』
それに対して、イチハ様がこう切り返してきて。
『ないな……』
と口を零し、続けて、『悔しいが……』と呟いたものやったわ。
そこには、大層、悔しんだ顔のサクヤがおって。
『……ッ』
『第三次世界大戦前――。
戦時中のロシアとウクライナが戦い、勝つのは、ロシア。
その時のゼレンスキー首相は、TVメディアの前では、勇ましくもあった。
やけど、実情を質していけば、ちょっと違う。
時は、西暦2022年2月ぐらいの時から、
ロシア軍による、ウクライナ侵攻が始まっていたんよ……!』
それは、第三次世界大戦前の話だった。
戦車の砲身から、大砲の球が、ドォン、と発射される。
『ロシアとウクライナは、元々は、同じ領地だったんよ。
これは、中国や、北朝鮮、台湾なんかと同じみたいなもので、同じ領地だったんよ。
まぁ、兄弟同士の骨肉の血で血を洗う戦いやなぁ』
『……兄弟同士で……』
『……骨肉を争う戦い……か……』
サクヤさんが、アサヒさんに振り向き。
アサヒさんが、それに対し、口を零すものだった。
『やけど、支配領地が多ければ多いほど、戦場に出れる軍人さんもぎょうさんおって、国土支配も勧める。
砦を築いていく流れや!』
『砦!?』
『せや! ロシア軍による軍事作戦で、ウクライナの領土が奪われる形で、次々と赤塗になっていく……。
それが、新たに奪った支配領地であり、国土争いなんよ!』
『……』
そう、国土争いであり、そうした支配領地をドンドンと広げていった訳だ。
『ロシアに取っては、勝つのが当たり前の流れやった。
実は、ウクライナの国内に、潜伏しているスパイとかおっての。
また、議員の誰かさんを脅し、間者さんに見立ててたんや。
その間者さんが、誰かはわからんが……。人伝手を介していく流れで、ゼレンスキー首相の耳にも入る流れや』
『……』
『西暦2022年から始まって、実に2年以上も立てば、人口比も変わっておって、
ロシア、1億4420千万人。
ウクライナ、3800万人。
この内、推定、総兵力は……。
ロシア、陸軍50万人、海軍歩兵2万5000人。空挺軍3万5000人。特殊作戦群1000人など。合計兵力56万1000人となり。
対して、ウクライナ、推定20万9000人。
やったけど……このままじゃ、劣勢に立たされて、負けると思った勇士の人達もおって、80万人に上ったんよ! 途中からな!』
これには、アサヒさんも、サクヤさんも。
『国民の中から、声を上げた勇士連合軍ですか……』
『確かに、数だけでは、勝っていますね……?』
『数字の上ではな……。
ただなぁ、正規軍がボロボロの状態のなりで、そこに勇士の民間人が加わったようなもんやから、一から、育て上げなーいかんのよ』
『つまり?』
『つまり、その後の戦士者数で見ていけば、わかるけど……自ずと……。
戦死者数は……。
ロシア軍、戦死死傷者数、31万人を突破していて、
ウクライナ軍、戦死死傷者数、50万に上る。
しかも、それ以上に伸びて行っていて……。
……ッッ』
勇士連合軍の亡骸だけが、増えていくばかりだったという。
そう悟ってしまうアサヒさんが、サクヤさんがいるのだった。
イチハ様は、こう語る。
『この時、両軍では、メディア放送では、間違っていた感じで、死傷者数『共に(?)』50万人に迫る、と謡うものがあったやったんや!』
『なぜ? そんなわかりきった手違いをなんかを、犯したんですか!?』
『決まっとる! ロシアのプーチン大統領やら周りやらが、ウソをついていて、国連のメディアなんかに回し取るからや!
数字を誤魔化した感じでな!
だいたいが、ロシアが3! ウクライナが5の割合で、死傷者数が出ているんよ!!
国土の面積が違えば、当然、戦場に出れるロシア側有利となり、ウクライナ軍不利となる。
まぁ、両軍、どちらもやけど……。賄賂なんかを、裏で渡し周っておって、
国連メディアに、そうウソの報告を上げとるんよ。
ロシア軍の狙いはな、永遠と戦いを長引かせていって、
ウクライナを中に取り込み、領土を奪い、
次の第三次世界大戦前に、余剰戦力を残しておくのが、大きな狙いやったんや!
そう持っていくように、仕向けていたのは、実は、ロシアや他の国々のやり口やったんよ!?
狙いはそう、アメリカを攻め落とすためや!!』
これには、アサヒさんも、サクヤさんも。
『……ウソをついて、国連メディアに……!?』
『もしかして……!? 軍事状況に差し障るから、弱みを付け狙われてしまうから……!?』
『……ッッ。そこを上手く敵国に付け狙われて、返ってボロボロになってしまうから、ウソも方便で、機密情報を意図して隠して……』
『密書なり、間者なり、何なり回して、表では、国連メディアに、ワザと注目させて……!?』
『せや!』
『……ッッ』
イチハ様は、こう語る。
『熾烈な戦場では、騙し合いが闊歩しているもんよ。
そこに関わるのがな、『機密作戦情報工作員の役割なんよ』
『機密作戦、情報工作員……』
『ハッキングができる、優秀な人材か……』
(あまり、詳しくは話せんけど……。
日本が、保守的に立って、生き残るには、その戦時中がカギになってくる……!
ポイントになるのは、ウクライナからの、その他、周辺各国情勢からの確かな情報筋。
ロシアの軍人の総数。残りの予備軍。
使っていた武器の数とその種類。
ハッキング機材なんかを割り出していき、その周波数帯の信号を、限定していき、それに対処を講じる形で、対抗品目を作る。
これをせんと、空高く飛んでいた軍事ヘリなんかが、
謎の通信障害と妨害を受けて、玉突き事故な感じで、勝手に自滅していった部隊もあるんよ。
あれは、教科書の書面を見て、情けな……と思ったわ。
まぁ、ある特殊な信号の周波数帯だけを受け取るような、緑の半導体部品(ソルダーレジスト)や液体塗料なんかを創ればできる……!!
確か……『セルロースナノファイバー』と『粒子ドット』と『プラズモン共鳴』みたいなもんを、調べていき、
それを軍事用のドローンに着色させて、
こちらからの信号だけは受け取り、あちらの信号さえ潰せば、戦争を優位に運べるんよ)
うん
と頷き得るイチハ様。
『――あっ! そうやった!?』
『!?』
それは、途中から思い出すものやったわ。いかんいかん、危ない危ない。大事な事を、コロッと忘れておったわ。
「2024年2月ぐらい、日本の最新鋭のレーダー探知機機能を搭載した防衛艦のところに、
1機の軍事用ドローンが紛れ込んでおった事があってな。
その見知らぬドローンは、驚くことに、中国からもたらされたもので、偵察機の一機だったんよ。
しかも、驚いたことに、日本最新鋭のレーダー探知機機能を搭載した防衛艦のシステムを、素通りしていったんよ。
事も何気にな!
それが、後に海外サーバーを通じて、中国の動画にアップされていた事があっていてな。
何が言いたいかと言うと……。
中国とロシアと北朝鮮は、この時点で既に、
『セルロースナノファイバー』と『量子ドット』と『プラズモン共鳴』ものによる、もしくは似通ったもので、
その軍事ドローン偵察機1機を、着色塗料した感じで、この時点で完成済みだったんよ。
これな!? 誰も彼もが、そのまま知らないままやと気づけないままやと、大勢の死傷者数を叩き出していく運びになっていったんよ!?』
これには、サクヤさんも。
『あぁ、1機で、だいたい100人ぐらいは、その空の上からでも、射殺し放題ですからね!?』
恐ろしい話だ。
軍事用ドローン1機だけで、機関銃を持った軍人さんを、100ぐらい射殺できるというものだった。
それは、そうだろう。
その時、持たされているのは、感知器レーダーなのだから、それも盗聴や無線傍受されていて、意図的に失敗するようになっているのだ。
『せやな!
じゃあ、次にその流れで、中国と台湾情勢では、中国側が進軍していき、台湾情勢を哀れんで守りに入った国がおって、
そこへ、中国側と仲の良い、国々が介入してきおって、破れていく流れになるんよ……。
日本の一時側の特許物なんかは、ハッキング伝いで、持ち出されていて、
二次側の方へ、もう渡っていたんよ……この時既にな!
で、相手方さんは、世界でも類を見ないほど、強国やしな。国民もぎょうさんおるし!』
これには、サクヤさんも、アサヒさんも。
『日本国の研究費……無駄遣い……。楽して、持ち逃げされていて……!?』
『オイオイ、いったいどこの!? 誰のせいや……!?』
それに対して、イチハ様は、こう続けて。
『特殊詐欺の連中のせいでや! ハッキングを介し回って、裏リストな感じで、ダークウェーブ上で流れていってたんよ』
『……ッ』
『で、最終的には、世界の双肩となるのは、インド、ロシア、と幅を利かしてくるんよ。
あぁ、泣きっ面なハチな感じで、中国が途中で、落ちていったわ……。
日本が奮闘した甲斐もあってな!
やが、痛み分けどころか、被害者層は、日本の方がデカい古傷や……』
『……』
『ここ、アメリカは、過剰に軍人を他国遠征に出しておって、そこを付け狙われた感じで、やられたんよ……。
国民が減れば、国力減退していって、当然の流れになるんやからな!』
『やはり、日本とアメリカは、共倒れだったんですか……』
「まぁな! もう200年も前の話や!
その時の日本は、防衛の意味合いもあって、中国とロシア、その両方を相手どらんといかんからな。
牽制の意味合いもあって、アメリカからの要請を受けておって、補助せんといかん立場も法律的立場も関与もあったんよ!』
『……』
『あの、2019年12月頃に猛威を振るった新型コロナウィルスな……。
まぁ、その前の話の件をしていけば、『1992年』か『1993年』頃には、この世界に『未来人が既に着ていて』、
アメリカから日本国に渡り、社会福祉や、世界経済貿易機構や、行政上の官公庁などを通すことによって、
日本首席宰相などに謁見し、未来から持ち寄った話を通した後、
その国元のどこかに、外務省か、文部科学省か、経済産業省か、そう言った官公庁の隠し金庫のどこかに、
黒いノートと謎の手記を置いていって、眠っているんよ!
……まぁ、ハッキング伝いの連中に、先に知られ、持ち去られた跡やと思うけど……』
『黒いノートと……!?』
『謎の手記……!?』
『せや! それは、前の宇宙の並行世界世界線軸で、既に起こっていた後の、歴史の一部始終だったんよ。
だが、運悪くも、そのノートも、手記も、盗難にあっていて、
誰かさんに、持ち出されていた跡だったんよ。
その誰かさんも、考えたものでな。
写本を残していたんよ。入れ替えられたもので……?!』
これには、サクヤさんも、アサヒさんも。
『入れ替えられた!?』
『写本!?』
『せや!』
これには、アサヒさんも。
『目的は!?』
『……ワザと失敗させるためや!!
誰もが、そうやが……。せっかく遠路遥々、遠い未来から助けに来たのに、救いにきたのに、
いったいなぜ!? 惨めに何でも、この世界の黒を見せつけられた感じで、叩き、打ちのめされたんや……!!』
『……ッ』
『そんな……ッ』
『やからこその、ちょっとしたイタズラ物の、写本を残し、入れ替えていったんや
そのノートや、手記の内容は、よぅできておってな!
まぁ、同じ未来人さんや、考える思考回路が似ておったんやろうなぁ。
やから、そのノートや手記の内容に沿って、オイッ、1つ、ここはものは試しにと、試して周ると……失敗するようにできておるんや。
これは、日本の官公庁の中の人間に聞いていけば、口を噤んだ感じで、黙秘するやろうけど……。
A点の並行世界線上の未来では、『ホントはなかった』んよ、その新型コロナウィルスがな……!
パンデミック騒ぎが、なーんも起きていなかったんよ。
やから、後発の多次元宇宙(マルチバース)の世界線で、
人為的に創られて、『撒き散らされた』んよ。無理にでも、何でも、勝とうとして挙句な!』
『それって……!?』
『ああ、こん子に聞いた』
――それは、ヨーシキワーカの守護霊鳥チコアだった。
だが、この時点では、まだ、名もなきものである。
(ピー―ッ)
だが、それに推しても、何も見えない人達がいるもので……、言うに及ばず、アサヒさんも、その筆頭であった。
『……? 誰に言っているのですか?』←見えない人。
『アカンか……。見えるのは、あん子と、うちくらいなもんや』←見える人。
これには、トヨボシも。
(視えるのか!? やっぱり、この人は……!?)
『やから、負けたんよ……。
……あぁ、いくらやっても、無駄や。歴史の修正力が強く働いておってな。
色々とカードを出し惜しみせずに、通したようやけど、負けたようや。
いいところ、手持ちのカードを出し惜しみせずに、持っていて、『引き分けが上々』やろうなぁ』
(ピー―ッ)
『あぁ、なんや? あぁ、そーゆう事か?』
『なんと?』
『勝つ方法や。……まぁ、やらん方がいい』
それは、勝つ方法が仮にあっても、おすすめできず、やらない方がいいというものだった。
『第三次世界大戦で、勝つ方法があったんですか?』
『あるにはあるが……、もう過ぎ去った遠い昔の話や! 人として、倫理を踏み外し、最低で下劣な手段なんよ……。
周辺各国情勢に、その後ぐらいになって、結局は叩かられて、オチや』
『……』
そこへ、アサヒさんが、途中と途中で、言い淀んだ形で。
『あ……あ……うぅ……。か、『仮想ゲーム』や『軍事戦略のシミュレーション』みたいなもんですか?』
『……まぁ、似たようなもんや。
アンドロイドなんかが、軍事産業部門で、幅を利かしていくんよ。
アンドロイドといえば、山の上の工場や、街中の工場伝いの中に、海岸の工場や、プラントがあるもんやし。
機械生産にあたり、『大量の生活用水』がいるからな。
水道局や、浄水場や、ダム等を攻め落として、そうした、生きる上で、必要不可欠な生活用水を、先に奪い。
生きようとする意思を折る。
その後ぐらいで、如何にして、大量の人間を抱えている生活処、『学校』や『病院など』を爆撃して、
敵さんの『人減らしをしていく』かが、ポイントなんよ』
『……それって、もう、気づいたのは戦時中の後半だったんじゃ……!?』
『むしろ、卑怯……ッッ』
『ハァ……。だから、不毛なんよ……。あまり、関心も示せない話なんよ……』
もう、軍事戦略である。
兵士1人が、武器を持つ以上、
何も、軍事関係所を、無理にでも攻め落とす必要がない。
逆に、犠牲者数が増えるばかりだからだ。
それよりも、高効率的なのは、そうした『生活用水』と『電気を造る所』を、『先に奪う』事である。
先に、水を作るところでは、
『水道局』『浄水場』『ダム』『コカ・コーラ』『いろはす』等の水の製作所であり、
次に、電気を作るところでは、
『発電所』『火力発電所』『水力発電所』『原子力発電所』『バイオマス発電所』『地熱発電所』等の製作所がある。
そう言ったところの、ライフインフラ設備を、先に攻め落としてしまえば、
後半に控える憂いがほとんど無くなり、楽に戦術が勧める事ができ、
相手方さんの勝つ意欲を奪い、いくらか無血開城が進むのである。
つまりは、犠牲者数が抑えられて、長き渡る戦争を、手早く終わらせる事ができるのである。
何も、頭(ブレーン)となる、国会議事堂や各官公庁や行政庁を、無理に攻め落とす必要はないのである。
人は、蛇口をひねれば、さも当然のように水が流れ出てくると思っているだろうが、とんだ思い上がりである。
水は、ポンプの力で押し上げているのである。
では、そのポンプを動かすのは何か。そう電気だ。
人は、飲み水を失えば、3日はもっても、4日目以降から、段々と衰弱死していくのである。
国土の10%から30%を下回れば、時の首相らが、敗北宣言を下す事になるのであろう。
(ピー―ッ)
バタバタ
とイチハ様の方から離れ、飛んで行き――ヨーシキワーカの近くへ降り立ったのだった。
これには、当カジノの中にいた奇麗なドレスに身を着飾った淑女の方が。
「話を続けても?」
コクリ
と頷き得る一同の姿があったのだった。
そのチコアを通じて、夢見を見せる。
「……」
☆彡
――過去から現在に返り、これには、スバル君を推しても。
「――どーゆう事!? 1992年か1993年には、未来人が着ていたって!?」
それに対して、サファイアリーさんが
「……これは、生前の頃のヨーシキワーカさんの記憶なんだけどね……」
キィイイイイイン
あぁ、抜け落ちが酷いな。
――チア頼む。
OK、お兄ちゃん。
対価を、寿命を頂く。
ゼ……様か、了承、承認。
★彡
【未来人、一次来訪記】
【生前の頃のヨーシキワーカが生まれる前の話、さらに言えば、まだその当時は、父と母が付き合い、結婚する前の話だった!?】
【生前の頃のヨーシキワーカの伴侶、チヨ消失――】
――そこには、未来から来た大人数名と、子供の姿があったという。
それは、どこかの工場らしきところだった。
『――向こうのあいつの所でさぁ、これを試さないのかよ!?』
『その万が一の危険もありますからね。その辺り、その手を出さない方が、そのよろしいでしょう!?』
『何だよ!? それじゃあ、詰まんねぇ~』
『ホントは、やって、殺しておきたい所なんだがな!』
『……?』
(聞き間違いかなぁ!? ホントに、この人達に任せて大丈夫なのぉ~!?)
そこには、バカな娘がいた。
昔、父との確執があって、それがとんでもない事になり、絶縁していた、犯罪者集団に付き合ってしまっていたからだった。
――そして。
ガララン
と上の方から、雪崩のように落ちてきた鉄骨が、
その下にいたとある1人の若い女性の命を、奪い去っていったのだった。
『――なっ!? 失敗してしまったぞコレ!? どうすんだ!?』
『しまった……こんなハズじゃなかったのに……』
『あのバカ、あの場から駆け出すとか、運命力とかで、そのどうにかならなかったのか!?』
『そんなの無理ですよぉ……。だって、あの人が走ったって、どうしたってその間に合わず……。
落ちてくる鉄骨の落下速度の方が、幾分かその早いんですから』
『あぁ……そーゆう事か……』
『あっ、そう言えば、あいつの娘って……これじゃあ……』
『……ッ……ッッ』
『『『『『消えていない!? どうなってんだコレ……!?』』』』』
(ピィーーッ)
それは、今よりも、遥か遠き未来の並行世界から、遣いに出していた守護霊鳥チコアが、その様子を眼下から見下ろしていたのだった。
それは、極秘任務だった。
夢見と危機感知能力を通じて、やり取りを行う。
(なるほどね……)
(戻れ、チコア!)
(ピー―ッ)
【――そして、チコアは、元居た並行世界へ帰っていったのだった……】
【その後の流れは、最悪の一言だった……】
【――我々は、その後、その男性と知り合う中で、その近辺調査を勧めていく中で】
【特別仲が良かった、3か月前ぐらい辺りから、別の年若い乙女を差し出すような、流れに持っていくものだった】
【それが、サケツグミヨさんの母方に当たる女性だった】
【本来の時間軸であるならば、生まれてくるのは、ミヨさんではなく、チヨさんという、別の人物像であった】
【つまりは、歴史の改変に当たる、重大な過失事故であった……――】
★彡
【未来人、二次来訪記】
【1984年から1985年、微量の毒入り注射で、双子の胎児の内、チアキを殺める】
――それは、病院のどこかで、微量レベルの毒入りを、注射器の中に混入させるものだった。
それは、産まれてもいない、双子の内、チアキを狙った犯行の線だった。
『……』
★
【未来人、二次来訪記】
【細胞の一部と化した、二卵性の双子】
ナレーションの語り手は、ヨーシキワーカ。
【――その日、ヨーシキワーカは、夢を見る】
【赤い海の中だった】
【それは胎児の頃の遠い記憶――】
自分の体は、まるで出産前の胎児のようで、母とはへその緒が繋がっていた。
眼を開けると。
そこには誰かがいた。
ポコポコ
と泡立つ水の音。
それは羊水と呼ばれるもので、妙に心地良かった。
適温だったのかもしれない。
(……なに……?)
その子とは体が繋がっていた。
接合していたと、捉えるべきか……。
★彡
【あきおとちあきの秘密の園】
【双子の胎児 アキオとチアキーー左の肺は、その細胞の一部】
――この世に、まだ生も受けていない頃の話。
それは、赤い液体の中だった。
ポコポコと気泡が浮かび、形を形成する二卵性の双子がいたわ。
片方は大きく、もう片方は小さい。
異常だったわ。
その双子の受精卵の時、異常が起き、上手く分離ができなかったの。大変、可哀想よね。
胎児は、男の子と女の子。
後に、あきおとちあきと名づけられるものだったわ。
母からの栄養管。それはへその緒。
大きなものは、形を形成する際、
その時に異常が起き、生命存続のため、片方に集約するようになっていくの。
まるで、果物の枝のように……。
血が巡り、体色が赤く、生き生きと大きくなっていく。
もう片方は、血の巡りが悪くなり、滞り、段々と黒くなっていく。
それが運命(さだめ)。
だが、希望もあったわ。
分流の枝。幾多もの線が、双子をどうにかして生かそうとしていたから。
まだ、まだ、まだ、望みがあった。だけど……。
ガタッ、ガタガタッ、ガタンッ
『『……ッ!?』』』
身体が大きく、ひっくり返ったがために、その望みが潰え、絶たれる……。
あぁ、終わったわ……覚悟を決めるあたし……。
その原因は、不明だったの……。
後から聞いた話では、
父の性格からして、面白半分で、車を急停止させたか、母を驚かせようとして、嬉々とした感じで。
もう最悪……ッ。
母の性格からして、周りに人達の声に促されて、昔の時代の血が騒ぎ、下手なりに運動したせいか。
まぁ、どちらにしろ、ひっくり返ったわ……。
ううっ……恨んであげちゃう……。
『ゴボッ』
『!?』
(お兄ちゃん!?)
なぜかはわからないんだ……。ただ、わかるのは、ただ1つ。
そのひっくり返った拍子に、羊水(ようすい)を吸ってしまったんだ。
マズいッ、死んじゃう……。このままじゃ、死にそうだ……。
そんな、たった1つの希望が、望みが……。そんなのいやぁ……。
『ゴボゴボッ』
とむせかえる俺。
やがて、その身体は、ダラ~~ン……と垂れ下がる。
(待って、お兄ちゃん、死なないで……!? そんなのいやぁ……!?)
普通ならば、普通ならば、問題ない、問題ない。
だが、残念な事に、『肺』が詰まってしまう……。
『……』
『……』
(どうしよう……)
(……)
(……お兄ちゃん)
(……)
それは視る間に、時間の経過を追うごとに、顕著になっていく。
見る見るうちに、体色が悪くなっていく……。
このまま、では、双子とも死ぬ……。
生命存続のために、残された手段は1つだけ。
選択を、迫られたのは、チアキの方だった。
『……』
(この命、お兄ちゃんに……)
『……』
(どうせ、あたしは、もうダメだから……)
救えるのは、たった1人……だけ。
それも、億に1つの可能性、いや、兆に1つの可能性、それ未満……だったわ。
決断したのは――
(あたししかいない……)
それは、自分を養分とし、糧とし、自分を吸収し、生命存続を促せる、最後にして、最大のラストチャンス。
その最後の賭けだったわ。
身体の癒着部を通じ、己自信を栄養源とし、吸収させる最後にして、最後の希望――。
『……』
『……』
(あたしも、いっしょに……連れてって……)
羊水で詰まっていた肺に異変が生じ、空きスペースが起きる。
だが、吐き出す能力は皆無で、外の世界の手助けが必要だったわ……。
後はお願い。
左の肺は、チアキの細胞の一部。
2人で、1人の人間。双子の吸収体。
★彡
【1月某日、夜遅く、雨】
ザァアアアアア
『長い……』
それは、父の落とした言葉だったわ。
『うううっ』
『奥さん、頑張ってください』
(麻酔を打っていても、これかぁ……!? 意識は定かではないな……)
腹を裂いた、帝王切開により、無事、その子が生まれる。
だが……。
『息を……していない……』
手術は、それから、2時間にも及ぶ、難手術だったわ。
それから、緊急手術を受けて、
『息子さんの右足大腿部のところに、黒いしこりのようなものがあるんですが……!?』
『しこり……!? そんなものは、俺の息子にはいらん!! 必要もないしな!! 切り取って上げてくれ』
『……わかりましたわ。後悔がないように……くれぐれもご自愛ください』
『……?』
父の悲しい決断で、その黒く変色した癒着部を、切除する。
それは、黒いしこりと呼ばれたもので、あたし自身の本体だったわ。
★彡
それから、2人は、離れ離れになり、片方は、温かく両親の元に、迎えられて、
もう片方の方は――
「……」
――ホルマリン漬けの標本だったわ……。
視るもの人達によれば、さぞ、気持ち悪かった事でしょうね……。
あたしは、生を掴み損ねたの……。
みんなとは、一緒になれなかったの。
★彡
【雨の日の緊急手術を終えて】
――私の母の話によれば、予定よりも早く生まれて、まだ未熟児のようだったらしい。
生まれてすぐに、手術が行われたとの事。
その経緯は、母からは詳しくは、聞いていない。
胎児の体から、何かが取り除かれて、ガラス張りの保育スペースに入れられる。
敷布団はなんか黄色くていいものだが、変にゴワゴワしてて、あまり好きじゃなかった。
泣き叫ぶ俺。
眼を開けて、光の照明を見て、自分の指が赤く見えた。
うっすらと血があって、あの子の臭いがした。
鉄臭い……。
オギャ、オギャ、オギャ
『ッ!? (痛みで)起きたのか……!?』
『……あれだけ長時間の難手術をしたのに……』
『……この子、眼ぇなんか開けて、何か気持ち悪いわね……。……まさか、見えてるんじゃ!?』
『ハァ……考え過ぎだ。このぐらいのガキの頃に何ができるんだ!?』
『……それもそうね……』
(ピー―ッ!)
『うっ……』
名もなき、守護霊鳥チコアが、良い添うようにして、近くに留まる。
(パパ、ママ)
溶けていく……。
そして、他にも守護霊がいて。
寄り添うようにして、1人の赤ちゃんの中に納まる。
1人に付き1霊。
この世に生を受ける予定でいたのは、2人いたのだから、2霊になり、1人で、3霊を有するようになる。
あたしたちもいるよ。一緒にね、いつまでも……。
ピー―ッ
フフッ。
で、何も知らない、医師が看護婦が近づいて着て。
その後は、よく覚えておらず、なんか鼻に付くような薬品の匂いがして、眠らされた……。
あぁ、ガスかなぁ?
★彡
【俺は、何も知らずに、すくすくと育っていた……】
【だが、誰も見向きもしない真っ暗闇の中、誰かが泣いている声がした】
(シクシク……)
(ピィ……)
(いつか、気づいてあげてくれるよ、あなたに……)
【――それは、俺が起きている中で、時々、起きる立ち夢のようなものだった……】
【だいたい、小学生時代の時の方が、特に多かったかに思う】
【生まれて間もない頃の子供の時が多く、成長した後では、めっきり見なくなった……のを覚えてる】
【それは突然だった】
『……』
『……』
名もなき守護霊の女の人は、名もなき守護霊鳥に話しかけて、気を利かせて、その場を譲ってくれた。
今、この場にいるのは、私と、あたし、だけ。
『……』
『……』
【――彼女は裸だった】
【歳は俺と同じくらいで、何も身に着けていなかった……】
この頃の私は、まだ小学生時代で。
【良く見ると、顔立ちは、俺や母に似ていて、それなりに整っていた】
【だが、よくよくになって見ると、爪はまるで引っかいたようにボロボロで、顔はもう泣き疲れた後なのか、クシャクシャだった……】
【泣き疲れたんだろうか?】
『……君は……?』
『あ……あ……あぅ……』
(喋れないのか……それとも何か……?)
『……ッ』
意を決し、近寄ってみる俺。
よく彼女を見る。
(似てる……ニオイが……)
(……ぁ)
その顔を上げる彼女、名もなき彼女は、まるで興味本位で、見上げ、私(俺)を見るものだった。
『? ……え?』
『あぅ……ぅ……』
(ここまで、大きくなって、元気に……)
その手を伸ばしてきて、俺の顔を触ってくれた。
触れたことに、まるで喜んでるようだった。
『……』
(お前はいったい……?)
『えぅ……ぅ……』
(また会える)
【――そんな声が聞こえた……】
【君は、いったい……!?』
★彡
【初めての想い出、その夜明け前にて】
――朝起きると、俺の布団は、グッショリと汗をかいていた。
いや……まだ夜明け前か。
少し考える俺。
(……何だろう? 何かを忘れてるような……?)
【――夢から覚めると、夢から起きると、夢の内容を覚えておらず、忘れているものだ】
【それはよくよくあって、想い出せないものだ】
【だが、思い出したきっかけは】
【立ち夢や、眠っている時に、思い出す傾向にあるらしい】
【俺は人前では、決してその事は口外せず、家族の、誰にも伝えなかった……】
【余計な心配を与えるからだ】
【だから、こんな事、人前では決して言えない】
【白い目で見られるからだ……迫害されるからだ……】
★彡
【初めてのきっかけは、その初めての想い出で、もう一度、あなたに会いたかったからだよ】
――それは、小学生時代のドッチボールの時だった。
バンッ
とドッチボールの弾が当たり。
『はい、アウトー!』
『ヨシカワ、弱ぇ~!』
『はよっ、外場へ行けッ!』
『……ッ』
当時、小学生時代の私は、弱かった……。
それが、ウソ偽りのない本当の私である。
その時だった。
脳裏に過ったのは――
『……』
キィーーン
『……』
『……』
(誰……?)
(来たよ……)
彼女は、現実世界にいないくて、存在しえない仮想の存在として、私の元に着たものだった。
赤い服を着てて、小学校の女子児童として、私の元に着たのだった。
それは、まるで夢現で、
立ち夢だったのか、現実に戻ってきて、視たら……そこには誰もいなかった。
(今のは……)
彼女がいたのは、鉄棒の近くだった。
★彡
【それから、産まれてから、数えて10年後の事――】
――ホルマリン漬けの彼女は、そこにいた。
『……』
(……誰?)
あたしの元に、不審な人が訪れたわ。
『不気味だな……』
『ああ……』
『完全に人型だぞ……!? もしかしてコレじゃないのか!?』
『あの人のあれにあったのは……』
ガソゴソ、ガソゴソ
とホルマリン漬けの蓋を開け、それから血だけが、採取される。
(何するの!? イヤァアアアアア!!!)
【――と、ここまでは、確定の未来改変である】
【――ここから大きく、分岐ルートを辿る事になっていく】
【Aは、ホルマリン漬けのまま、未来に持ち返る】
【Bは、チアキの肉体は、予定通り燃やされていて、もう跡形もない……】
【なお、血だけは、確実に採取されていたもの、貴重な血液サンプルだったわ。長年、標本だったんだから、むしろ極当たり前なのよね……】
『――ッ!?』
小学生時代の俺、何かを感じ取る。
こう、何か、胸に押し上げてくるような、悲しみが込み上げてくる。
何かを失ってしまったような、喪失感が……無性に……。
――光の球(オーブ)が、別れを告げるため、望みと希望を繋ぐため、飛ぶ。
『……』
オーブが見ていたのは、立ち止まった俺の姿だった。
それは、斜め上からの視点であり、
良くみようとして、その周囲一帯を見て回ったものだったわ。
――そして、そのまま、両親の元へ――
光の球(オーブ)が、飛ぶ。
(気づいてくれるかな?)
(気づいてくれるよ?)
それは、名もなき守護霊チアキについていた、守護霊だったわ。
淡い期待を秘め、燃やされた日に飛んでいた。
会いたかったのは、両親の元、その姿だったわ。
(――え!?)
それは、信じられない驚愕の裏切りだった。期待もない、望みも……ない……ッッ。
――それは、電話口での出来事だったわ。
『――その子のものは、約束の期限が過ぎたので、こちらで責任を持って、完全に焼却しました』
『期限?』
それは、10年間という預かり期限だったわ。通知は1回目が会っていて、
それから、1年しても、まだ、連絡がない場合、
こちら側の預かり上の判断で、焼却処分するというものだったの。
『ボソボソ、ボソボソ』
『……』
それは、あまりにも、聞き取り難い声だったわ。
最初に受け取っていたのは、ママの姿だったわ。
その人は、病院の人から知らせを受けると、隣にいたパパを呼び出して、事情を伺う姿があったの
『確か、黒ずくんでいて、妙に小汚なかったから、
その病院の人から、その知らせを受けて、こっちに尋ねられた際、
俺の方で、どうか切除してくれと、言った覚えがあるな』
で、ママが。
『あぁ、あったわね……。
その時あたしは、あの子を見ていて、ベッドの上に横になっていたわ。
動きたくても、動けなかったもの……』
……だったかしら?
そうか、わかった。
光の球(オーブ)はビックリで、騒いでいた。ショックを受けていて……。思い切り、凹み、自暴自棄に陥る。
やるせなさを覚える。
で、母と父の順に。
『せいせいしたわぁ……。胸の中の付きものがようやく取れて……』
『……どこだったんだ……? 今のかかってきたところは、病院みたいだったが……!?』
『ああ、あの子が『生まれた時に、同時に付いていたもの』があったでしょ!?』
(もの!? あたしはあたしよ!! 何言ってるのよ!!)
『ああ、あったな……確かに……』
『フッ……。今、あの子からの身籠った時からの病院からかかってきて……』
『……』
(助けてよぉ、いなくなりたくないよぉ!! 誰か助けて、パパ、ママ、あたしはここにいるよぉ~!)
――夢見の中で、落ち合い、話し合う双子の吸収体。
そうか……。そんな事があっていたのか……。
うん……。
うっ……キツイな……さすがに……。
あたしも、繋げられる時間は、結構きついからね……。がんばって、おにいちゃん。
うん……。
『……』
『ようやく、あの子も、普通の学校の子達と同じようになれたのよ!?
あの足に付いていたものも、奇麗に補正してもらって、跡形もないでしょ!?
……今あっちの方で、そうした電話が今掛かってきて……』
――ここからが、最大のポイントだったわ。
『――あの不気味なものも、今、あっちの方で、跡形もなく、『綺麗に焼却したね!?』って!?』
――これには、私もチアキも。
んっ?
あれ?
とここで、何も知らない、何も気づけない父と母がいて。
『そうか……』
『今日は、あの子のための御祝い事をしなきゃだわ!?』
――とここで、夢見の中で、落ち合う私達は。
(……日付はわかるか? チア?)
(う~ん……無理だよぉ、オーブだったし……)
(そうか……。なら、逆算して、当たりをつけていくしかないな。
だいたい病院は、保管機関があり、だいたいが産まれてから、10年から11年間のはずだ。
さらに、着ていた服を顧みるに、薄着から厚着に衣替えしていた。夏から冬にかけて。だいたいが、7月から11月頃とした方がいいだろう)
ポイント
・小学生4年生から5年生の間。(10歳から11歳)
・夏から冬にかけて、7月から11月の間。
(……一応、ノートにも、書き留めておこうか?)
(それが良さそうね……)
(さーて上手く書けるかどうか……か……。……つまり、その当時、チア、お前はオーブだったんだな?)
(うん……)
(う~ん……)
(……)
(恐らく、そのオーブは、宿主として、選んだのは、俺で。宿ったのは、肺だろう。
で、意識がある以上、考えるのは脳だから、神経を通じたものが考えられる。脳……か?)
(……)
(脳だから、ニューロンと呼ばれる神経細胞伝達物質を、繋ぐ管のようなものがあり、それをシナプスという。
互い違いな感じの管だな。で、電子回路のようにして、ネットワークを繋いでいるようなものだ)
(……)
(血は赤い……なんか覚えがあるな……)
(……)
(んーと……。……あれか?)
★彡
【中学生時代、それは、彼女が見せた夢の中の出来事】
――その頃、私(俺)は、夢を見ていて、赤い血の中、赤い髪をした少女を見た覚えがある。
(あぁ、さては、あれはお前だな?)
(かも?)
(つまり、それ関係で振り返れば……。
あっ、母に言った覚えがあるわ。それとなく!?
えーと、あれは、中学生時代の時、その3日間外泊の修学旅行の時、
その帰ってきた後ぐらいになって、それとなく母に言った覚えがあるわ)
それは、ヨーシキワーカの一言だった。
『えーと……。自分が中学旅行に行っている間、うちに『赤い髪をした女の子が着た事がなかった……?』
『? ……何言ってんの? アキちゃん? そんな子そもそも来てないわよ?』
『?』
(あぁ、なるほど……。さては、お前……。こっそりと帰ってたな……)
(うん、気づいてほしくてね……。夢見を通じて……)
(ハァ~……そーゆう事か……。じゃあ、あれもあれもだな)
★彡
【小学生時代、駅近くに立つ、名もなき守護霊】
『……?』
『……』
フッ……
とまるで、陽炎のように、消え去っていくのだった。
★彡
【高校生時代、スクールバスの中で、謎の金縛り】
『……』
(何……!? 体が……動かない……ッ!?)
それは、金縛りだった。
身体がまったく動けず。意識はあるのに、何もできないものだった。
だが、眼を開けただけで、簡単に外れるのだった。
★彡
【中学、高校生時代、寝ていて、重い……】
『……ぅ……』
のしっ
と誰かが、布団の上で乗っていて、寝返りが打てないほど、寝苦しさを覚えたものだった。
――夢見の中で、通じて。
(ハァ……あれは、お前か……)
(テヘッ)
(OK! だいたい、わかってきたわ)
☆彡
第4の扉、それとなく開いて、チア。
OK。
俺も協力する。
寝ている時に、やろう。
★彡
【ミシマさんに関わった年、月日はいくつも渡っていて、部分的だったものをまとめたもの】
【守護霊の彼女(チアキ)、覚醒前夜】
「――クゥ……クゥ……」
深夜、ヨーシキワーカ(私)は寝ていた。
(――夢の中、彼女に出会った。
それは、久しぶりの再開だった。
私と彼女は、いつも会うものでもない、年に数回の時々しか会えないのだ)
相談し、何かの糸口を探した。
(ねえ、対局しない?)
かと求められた。
(もちろん!)
(やった!)
いい息抜きだと思い、彼女に付き合う。
未知のゲームだった。
戦いは一進一退で続き、勝敗は2人だけのヒミツだ。
(――次いで、不思議な夢を見た)
洞窟の中、金色の牛がいて、チャンスの光の尾を発していた。
俺は、それを一度も掴まなかった……。
(!?)
突然、私は、誰かにその手を捕まられた。
顔を向けると、そこには彼女がいた。
それは、危険を報せる暗示だった。
(……)
(……待てって事か?)
(……)
金色の牛さんは、これでもか――っとばかりに、チャンスの光の尾を飛ばすが、
私もあたしも、それを掴まなかった。
慌て、慌てる金色の牛さん。
モ~~モ~~と鳴き声を上げる。
見る間に景色は、暗がりの景色から、一変して、赤みがかってくる。
岸の終着点。
あろう事か、その金色の牛さんは、転げ落ちていった……。
私とあたしは、その様子を見ていた。
彼女が小さく頷き得、
私1人で行く。
その岸を駆け降りる。
そこにいたのは、息がか細くうめている……金色の牛だった。
可哀想。そう思ったものだ。
ハッ
それは、いつの間にかだった。
その場に立ち尽くすのは、自分と父と弟の3人。その手にしているのはお金。
えっ!? なぜそこに!?
モ~~……モ~~……とうめいている金色の牛さん。
私と、その牛さんの目が合い、もの悲しくなってきた……。
目を瞑る私。
その金は、受け取らないよ。
私は、目の前に現れたその金を、そのまま、金色の牛さんに返すのだった。
フォオオオオオ
気がつくと、青い光の中、彼女が歌っていた。
彼女は歌うのも好きだった。
彼女が生きた証を遺したかった……。
彼女はいつかは消える、そんな定め。タイムリミットがあった……。
【――朝起きたら、あの歌を忘れていた……】
「しまったな……」
【と思ったものだ。けど、一部だけは妙に残っていた】
「……」
その日、その場で書かなかった事を、今も後悔している……。
夢の内容は、いつだって朧気だから……。
だから、後日、途中で目が覚めた私は、蛍光灯(ライト)の明かりをつけ、ノートと筆記用具を取り出すのだった。
【何かに残そうと思った、それが動機だ】
【それが自分の趣味、あたしたちの趣味、小説に繋がり、彼女との思い出をどこかに忍び込ませ、あの歌をできるだけ再現しようと思ったものだ】
【だが……、まぁ夢半ばだからか……】
「ダメだ……」
首を振る私。
【どうにも自分には無理そうだった……歌唱力がないから……】
【これには、彼女も苦笑いしていたものだ……】
★彡
【未来人、三次来訪記】
【1989年、日本のどこか、それを第6勘で俯瞰する幼い子供がいた】
――それは、まだ、お兄ちゃんが、保育園児か、幼稚園児どちらかの頃だったわ。
『――ッ?!』
それは、空気の乱れだった。今の今まで、重かった空気が、霧散するようにして、軽くなってしまったの。
それは、この世界全体に悪影響を及ぼしたものだったわ。
(今まで、空気が、密度が重かったのに……。突然軽くなった……!? ……何でなんだろう!?)
★彡
【未来人、四次来訪記】
【1992年か、1993年頃、それは、不自然なものだった】
まずは、小学生時代3年生の頃。
父の車に乗って移動中に、こんな事があっていたわ。
前の席に座っていたのは、父と母の2人。
後ろの後部座席には、生前の頃のヨーシキワーカが乗っていたのだった。
『今日になって、こいつを、この例の場所に連れていけ!
――って、あの電話の中で受けていた、
あの機械の様子を、これで探るという事だが……。
いったい、何の事なんだ!?
あの妙な機械の怪しい連中なんぞに言われていたが……!?
俺も、あの市役所の中の管轄連中の中の市長さんなんかも方達も、この手で逆らえないところの節キライがあるもんだし……。
いったい何の事なんだ!? さっぱり意図がわからん!?』
『ねぇ、あなた!? いったい何の事を言ってんの? その突然になって、妙にこの口走っているかのようね?』
『……あっいやな。
今日になって、この道沿いの中を、この車で通って行って、それで突然になって調べられるって事なんだがな!?』
『何を……言ってんのよ、あなた突然……!?』
『あっイヤな……。この道沿いの中を、この車に乗ったまま、こいつを連れて行くだけで良くて、
それで十分だって、その辺りが言ってたんだがな!?』
『どーゆう事よ!? それ!?』
キィイイイイイイ
ギュイイイイイイーーン
――それは突然だったわ。
一瞬、目の前が真っ暗になり、あたし達は、一瞬だけ、引き裂かれたの。
あたしは、訳あって言えないけど……ね。
俺だけは、明かそう。
それは、脳裏に浮かんだイメージ映像だった。
1.真っ暗闇の空間の中で、変な感じの、グニャリしたような異次元トンネルだかがあり、その中を、車が通るものだった。
そこかしこには、岩みたいなものが浮いていて、上の辺りが光っていて、
その岩よりも大きいサイズの球体がそれは、いくつか浮かびあがっていたような印象だった。
色合いは、眩みがかった感じの紫色だか、青っぽいような感じとかがしていて、中には黄土褐色のような赤い地球みたいなものが浮かんでいたんだ。
あれは、いったい、何だろうと思ったものだ。
――この時点で、あたしは、眠りについていて、引き裂かれていたような感じだったわね。
守護霊として目覚めたきっかけは、この時なのかもしれないわね。
まぁ、時間の経過で、いつかは目覚めてたんだと思うわ。
だろうな。
2.次に見えたのは、黒い真っ暗闇の赤で、地球サイズの紫色のものが浮かんでいて、自分1人がその上に立っていたような印象だった。
対角線上にも、同じようなものがあって、人がいたんだ。
でも、それだけじゃなく、色合いこそ違うが、それこそ地球サイズのものが、いくつも浮かんでいたんだ。
不思議な場所と空間だった。そんな印象を覚えた。
で、グ――――――ンとなって、あちらから段々と近づいてきて、
あわやぶつかると思って、それは人が乗っていたような印象だった。
で、ぶつかるかと思いきや、
(ダメ――ッ!! 逃げて――ッ!!)
(ッ)
(解!!)
バッ
とその幻術を振り切ったんだ。
現実に戻る俺。
場所は、橋の上を走っていた。
意識を、いち早く取り戻した、この時は、僕か。
(……いっ、いったい……?!)
ヒュン、ヒュン、
と車が、少なくとも2台は行き交っていて、通り過ぎていって。
それから、時間にして、わずか、6秒ぐらいだったわ。
で、ようやく、
(これ、パパとママも、入り込んでいるわね……。ボ~~ッとしていた意識なんかを感じるわ)
(なるほどな、解!! その手で触れろ、幼い頃の僕!!)
『……?』
(何だろう? 何か声がしたような?)
(オイッ、いったい何やってんだ急げ)
(急いで!)
(その手で触れるだけでいいんだ!)
で、まだ幼い俺は、寄る辺の頼るところを探して、お父ちゃんの車の背もたれの後ろの部分を、右手で触ったんだ。グッ、と触ったけれども。
(ちっ違うッ!! そっちじゃなくて)
(左手で触るの! そっちにはあたしがいて、後はあたしを通じて引き継いで解くから!)
(ひ……左? えーと……右手はお箸を持つ方だから……、……こっち)
で、対向車線からの白いライトの光が見えて、
ようやく、その左手で触るよう、未来の並行世界から、過去の並行世界に、夢見を通じて、念話して送ったんだ。
で、小学3年生ぐらいの僕が、お父ちゃんの背もたれ付近に、グッと触り、ようやく。
『――ハッ!! いったい!! 危なっ!!』
一瞬だけ、急ブレーキを踏み、減速させ、『一応直進ではあったが……』やや曲がっていたものだったわ。
で、上手いこと、避けることができて。
『あっ危な……!? おいっ、お前起きろ!!』
お父ちゃんは、左隣にいたお母ちゃんの右肩をゆすり、気を起こしたんだ。
((解!!))
『うっう~ん……いったい何なのあれは……!?』
『わからん……』
『一瞬だけ、意識が飛んでたぞ!? あれはいったい……?!』
これには、まだ若かった母も。
『突然になって、その寝ぼけていたような感じだったわ……』
『ハッ! お前もか!?』
『えっ……まさかあなたも……!? その居眠り運転だったの!?』
『ああ。……その一瞬後だから、違う!?』
『よそ見しないでよ!! その子も乗っていたんだから危ないじゃないのよ!!
うちには、タダちゃんも残していて、あのおばさんに、今日一日だけは、預かってもらっているのよ!?
いきなりして、ここで一家3人共死んでしまえば、残されたものは、家屋とタダちゃんだけだから、
一気に紐ぐるしくなっちゃって、家計は火の車なのよ!? そこん処はわかってる!?』
で、母と父は、いがみ合うものだった。
で、念話を通じて。
(えーと……幼い時の僕……。タダちゃんは、どこに行ってたの? そのぅお姉さんに話してくれる?)
(んっ? えーとね……何かお母ちゃんが、親戚のおばちゃんがきてどうとかで、イチゴ農園かイチゴ公園拾いがどうとかで、言ってたと思うよ?)
(イチゴ農園? ……わかる? お兄ちゃん?)
(多分、諫早のばあちゃんだとは思うが……。何かはっきりとはしないな……?)
(つまり、別人である可能性とかがあるわね……。一日だけの送り迎えの線で、どこかに遊び行っていたとか?)
(多分、それだな……)
(この念話の声? 誰?)
(あぁ、大きくなったお前と、お前の中にいる双子の妹の声だ)
(いっ妹?!)
『えっ、僕にいっ』
(うっ……ここで騒がられてはマズいな……)
(そうね……。あのね、小さいお兄ちゃん?)
(んっ? なに、お姉さん?)
(……夢の中で、落ち合いましょう? ……それでいいわよね? お兄ちゃん?)
(あぁ、構わないぞ……。契約は既に俺から支払っている)
(ケイチン汁……? それ、美味しいの?)
(ははは)
(あははは……この頃の小さいお兄ちゃんって、まだ可愛いね)
(そうだな、黙ってようか?)
(そうね。じゃあ、4人で夢の中で、落ち合いましょうね)
(グッバイ、小さな俺)
(小さな勇者君、その夢の中で落ち合いましょうね?)
とここで、念話の会話が会っていた中、お父ちゃんがこう言っていたものだった。
『うっ……そう言われてみれば、何かすまん……。おいっ……アキオ……。さっきのなんか見えたか?』
『……』
(……)
(……)
念話で会話中です。意識なんて、無理よ。
『それ、完全にあなただけの居眠り運転の感じじゃなかったの?』
『……』
『でも何で、そのあたしまで……。その突然になって寝ぼけていて?』
『……寝ぼけ?』
『ええ』
『いったい、何を見ていたんだ!?』
『う~ん……どうにも変で不思議な感じがしていて、あたしは『地球儀』の所にいたわ』
『俺は『時計塔』が見えるところの辺りだな』
母は、地球儀の所。
父は、時計塔という表現だった。
幼い僕は、次元トンネルに、人が地球の上に立っていたもの。
幼いあたしは、また、別の所なんだけどね。
でもって、あたしは、秘密ね。フフフッ、2人だけの秘密にしましょうか。
そうだな、チアキ。
これには、母も、父を推しても。
『その違うわね』
『あぁ、まったく、その同じものが見えていたような感じ方じゃないなこれは……!? じゃあ、ハズレか……』
と、その時だったわ。
ピカ――ッ
とライトが突然になって、照らされたの。
『うっ……』
(まぶしい……)
そこには、黄色い感じのライトがあって、電気工事士と思しき人が、橋の上にいたような印象だったわ。
でも、この頃のお兄ちゃんは、まだ幼くて、よくわかっていないような学力が乏しかったのよ。
だよなぁ……。そこん処辺りだけは、その認めないといけないな。
――とこれは、その日のその後の会話である。
お父ちゃんは、こう言っていたものだったわ。
『そう言えば、変な夢を見たんだよな?』
『変な夢?』
『……?』
『あぁ、何か妙な所に立っていて、青白い感じがしていて、
時計塔というべきか妙な地球儀だとかが、下んところにあっていて、それをのぞき込んでいたような印象だったんだ』
『……』
『……』
『あれは、何だったんだろうな?』
『さあ? そこんところだけは、あたしは見ても何も知らないんだし……無理よ』
『……だよなぁ!?
でさぁ、妙な感じがしていて、この背中の部分辺りに、何か……人の手の暖かいもののような感じがしてたんだよな。
でも、こいつの手は、こんなにも幼くて小さいし、あの人達のあの綺麗な女の人だかの手は、白っぽくもその温かったんだよな?』
『女の人の白い手? ……って夢でも見てたんじゃないのあなた?』
『だよなぁ、何かおかしいとは思うし……』
『……』
フゥ……
と嘆息す母がいて、父はこう言うものだったわ。
『あの綺麗な白くて女の人はいったい誰だったんだろうな?』
『そんなの知らないわよ?』
『あっいやさ、その白い女の手の人だか言うには、確か……。
今のこいつが、その25年だか、35年だか、その『寿命だかを削っていて』、『契約の履行届』みたいなものだったんだって。
で、お前は、こいつの爺さん当たる方で、お前の子供に当たるものだとか変な感じの言葉を言ってたんだよな!?』
(なるほどな……、お前と一緒にゼ……様と契約を結んでいたからな)
(後悔してる? 今更……?)
(いやぁ……魂だけに残っても、お前と一緒なら、その構わんさ)
(フフッ)
(その愛しているからな、チア)
(んっ)
『んっ!? それって、もしや、この子の子供に当たる娘達の……その夢でも見てたんじゃないの!?』
『そうかもしれないなぁ……!? こいつは全然まだまだ幼くも小さい者なんだしな』
『やっぱり夢ね……』
『こいつが結婚して、もしも大きくなったら、そいつ等がお見えになるかもしれないって事かなぁ?』
『そんな事知らないわよぉ!? さあ、早く家に戻るわよ! そのタダちゃんが心配しているのかもしれないしね!?』
『かもしれんって事けどなんだけどなぁ……?!』
『……――』
で、家に帰った後、玄関口に弟の姿があって、そこで、イチゴ農園だとか公園だとかの話が会っていたような気がする。
誰か知らないおばあちゃんについていったものらしいが……。
……だが、タイミングが良すぎる。
身内関係繋がりの、強力な心強い引受人か?
タダちゃん、弟1人だけになれば、この時は、まだ、園児か小学1年生だったはず。俺は小学3年生の頃だったからな。
★彡
【未来人、四次来訪記】
【(続)1992年か、1993年頃、それは、不自然なものだった】
――で、翌日、月曜日ぐらいの小学校3年生の教室での会話ね。
『――ええっ、やっぱりお前も、その感じだかを見たのか!?』
『うん、だいたいそんな感じだったよ!!』
『ねえっ、何いったい!?』
『ねえ、俺等も一緒に混ぜてよ』
『あぁ、いいぜ、実はな……!?』
『……』
それは、教室の連中が集まり、窓側付近に集まっていたものだったわ。
で、要約していけば、ほとんどみんなして、お兄ちゃんと同じものを見ていて、
『俺も、昨日、そんな感じだかを見たんだけどよ。
幾つもの星が浮かんでいて、そのブレーキを踏もうと思ってみても、てんで動かなくて、
そのまま、車は進み続けていって……』
『同じだぁ!?』
『で、いくつもの星が浮かんでいたりしてて、グニャリと曲がった感じの、光るのトンネルの中を、そのまま入って行った感じで、
その怪しい場所だかに行き着いたんだ。
で、そこに人が立っていて、なぜか大きいボールの上に大きい人が、自分等よりも大きい人が立っていて、
で、光る大人みたいな感じだとかがしていて。
で、急になって、こういきなりして近づいてきて、
その突然になって、飛び起きちゃったんだ』
『あっ! 俺んところもそんな感じだかをしてて見ていた!?』
『あれ!? 何だろうな!?』
『さあな』
――で、隣のクラスとの意見交換とかがあっていて。先生も介して、こう言った感じの話になっていたわ。
『――ねぇねぇ、みんな! あの後について、ちょっとわかってきたよ!』
『んっなに何!?』
『その教えて!?』
『あのね……。あれは、昨日の夜ぐらい辺りから、この付近一帯に会っていた感じで、どの子もそれを気になっていたの!?』
『今、その隣のクラスの方でも、その話題が挙がっていて!?
その話を聞いた、うち等のクラスの先生や隣のクラスの先生方が込み入った感じで聞いていて、今日の話題にもう挙がっていたんだよ。
で、その先生たちが言うには、『時間帯だけはてんでバラバラ』だったけども、『その見ていた内容の感じ』方とかもね……!?
で、だいたいが『夜6、7時台』から、『8時』やら、過ぎてて、『今日の明け方』まで、
みんなして、そんな不思議な不可思議だかの変な夢の感じだかを見ていたらしいのよ』
で、ここで、男の子が、こう言っていたか?
『だが、どうやら、それは、大人たちの『電話口』やらの話を聞いていけば
どうやら、それは、『特定の人物』を探すためのものの『目的だった』らしい……ぜ。
どうやら、組織的もののな!?』
『組織的?』
『あぁ、昨日、俺の親の所や、
その下の職員室の方でも、その先生方が、変に夢の話が挙がっていて、騒いでいて、
みんなして、電話で話し合ってた感じだったんだ』
『……』
『……』
『あれ? 何だったんだろうなぁ!?』
『そう言えば……。昨日の俺の親も、そんな変な夢の騒ぎだかを見ていただとかで、夕食を食べ終わった後、
変になって騒いでいたんだ!?
俺はその日、TV番組だとかを見ていてな。
その怪しくも疑わしい感じの夢を、2人して見たとかで、どこか知り合いの所によ、電話で話し合っていたんだ!?』
『あれ!? 何だったんだろうな!?』
『さあな!?』
『そこん処は知らないよ!!』
『……』
『いったい誰なんだそうな!?
その、組織的な犯罪者グループの方がいて、血眼になって、『その探していた夢見の逸材』の感じってよ!?
いったい誰なんだろうな!?』
『その知らないわよ!?』
これには、その当時、話を聞いていた、生前の頃のヨーシキワーカも。
(夢見の逸材……? 夢……を見る……?)
とここで、さらに質問を投げかける子がいて。
『……他には?』
『えーと……確かぁ……。
その目線だかを、いくらかは合わせないようにしていても、てんで無理な人があったみたいで、
グーンと近づいてきたような感じがしてて、
その人じゃないかって、探すような妙な騒ぎだとかが立っていたんだけども……!?』
『その特別な誰かさんであれば、そこから逃げ出さずにいて、そのまま、その続きだかを、いくらか見えていた感じだったのか!?』
『あぁ、多分な』
『あぁ、無理ぃ……じゃああたしじゃないもん……ねえ!?』
『うんそうね。
だってあたし、あたし達はその、急になって、その恐くなっちゃっていきなりして、
あそこから恐い場所から、いきなりして逃げ出しちゃっていた感じだったんだもん!』
『じゃあ、違うか……』
『そのうちのクラスの方じゃなかったか?』
『隣のクラスとか?』
『下のクラスや5、6年生ぐらいの上のクラスか?』
『うちの親も、その恐い感じだとかがしていて、
今日の夜ぐらいでも、その昼ぐらいになったら、
もう隣の学校の方にも、その恐い感じの夢がしていただとかで、もう電話で一報を送っていたのかもしれないな。
もううちの親は、近所に会社を構えていて、そこから電話だとかを飛ばしていたんだ思うわ』
『……』
(これは、小学3年生ぐらいの同級生たちも、みんなして、ほとんど同じ夢を見ていたのか)
(じゃあ、解呪しなきゃね)
(あぁ)
((解!!))
★彡
【未来人は、ゲーム好き!? 着た手段は、300万円の行き賃だけ払って、帰りの便がないものだった、気候変動嵐が原因だった!?】
【1998年11月21日ニンテンドー64ソフト、ムジュラの仮面が発売されてから】
【その翌年の1999年頃、外装だけ赤いハードのニンテンドースイッチに、ブレス・オブ・ザ・ワイルドが、持ち込まれていた!?】
――それは、1999年頃、当時、TV画面に、ブレス・オブ・ザ・ワイルドの世界が広がっていた。
この時、まだ、歴史的には、ムジュラの仮面が最新作であり、
その造形美と美しさは、軽く凌いでいたものだった。
注目すべきは、その同じ緑の衣の衣装であっても、帽子の緑の色合いの違いである。
場所的に言えば、かなり難易度が高く、説明し辛いところが多分にあるのだが……。
地図の視方で言えば、右側の東側に当たり、
ブレンヌの丘、ホロン湾、トロイワ高原を北上していき、
高い高い岩場を登っていく、この時、雨が降っていて、主人公が滑り落ちやすいという状況下にある。
その流れで、右上方向へ、北東側へ上がっていき、
デイビ島、ナクルン島、アクルン島、チクルン島の4つの島々のつり橋を渡っていき。
そこから、西側の大地へ向かって、パラセール移動して、滑空していき、降り立つような感じである。
そこから、具体的な場所は、定かではないが……。
ブレス・オブ・ザ・ワイルドの世界観では、近くに祠があり、
さらに、その周辺には、馬がいて、主人公が、それに騎乗するような動作があっていたものだった。
さらに、その馬を操り、緑の平原を駆け抜けていき、その途中で、前方から、赤ボコブリン2匹が、ブチ模様の馬に乗って騎乗していたものだった。
――そして、その時だった。
『――オイッ!! お前等!? なに遊んでんだ!?】
この時、同じグループの仲間で、そこには、複数人集まって、遊ぶゲームプレイヤーがいたという。
『いやぁ、ヒマだったからさ!?』
『オイッ、これって、まさか……!? TV中継に出て……流れてねぇよなぁ!?』
『いやさ、どうなんだろうな?』
『さあ? 俺等もそのヒマだったからさ……』
『そのTV注釈上の都合で、ちょっと、ばかしその持ち出していいって、その横の方から言われていて……』
『……ッ』
『何だと!?』
『えーと……未来から持ち込んできていた荷物の中で、いったい、何がいいかなぁってここん処に思っててさ!?』
『えへへへ、勘弁してくれよォ!?』
『……ッ』
『マジか……!?』
『色々とあって、その持ち込んできてただろ!? 俺等!? 『6人』あそこから……。えへへへっ』
(6人……? ゲームプレイヤ―……?)
『すぐに取り消せッッ!!』
『えーと……あそこの世界が暑くて、激熱(げきあつ)で、『6月』か『7月』の『気温』だというのに、
まるで真夏日みたいな、30から42か、43ぐらいの、ものだっただろ!?』
『あぁ、そうだな!』
(6月か7月の気温でも、まるで、真夏日みたいな暑さで、42度か43度……!?)
――とここで、さらに、眠っていた記憶を深堀していけば。
『――どこも、『戦時中の真っ只中みたいな暑さ』か!? 『その後の逃げてきたみたいなクソ熱っちい中みたい』なもんだったもんな!』
(つまり、戦時中か、その後の世界から逃げてきた!?)
『クソッ、熱くて、たまんねぇよなぁ!?』
――とここで、TV局の廊下を、バタバタと走ってくるみたいな、数名の足音がして。
『――何やっているの!?』
『見せて見せて!』
『あぁ、いいぞ』
『で、何をつけて、遊(や)って見ているの!? あそこの世界から持ってきたもので、遊んでいるの!?』
『あぁ、今は、息吹のやつを遊んでいる』
『他にも26種類ほど、家庭用ゲーム機とかを、持ち込んできてたからな!』
『うちの親の奴の所も、それぐらいでいいって、言ってたからな。
どうせ、何もしないでいるとヒマなものだから、グータラなもんだから、
それで落ち着きがなくなって……、どうせ、そこ等で、騒ぎ出して、当たり散らすような嫌な奴よりも、まだマシなものだからな』
『それぐらいな事になるなら、まだ、マシって、どこもさんがさ、言ってあったもんな!?』
『なあ!?』
それが、大人の目から、子供がゲームで遊ぶぐらいなら、まだマシ、という判断だった。
『それに、この時代のもんは、家庭用ゲーム機は、カラーでも、『四次元コード』みたいなもんは、『まだ何もない』からな』
『そうだな』
(この場合、四次元コードとは、インターネット通信を使って、
16桁のモジュールキーコードを使い、
その当選番号通りなら、そのインターネットを通じて、プレゼントコンテンツされる仕組みの事である。
ポケットモンスターなどが、その代表格である。
後に、それがニンテンドープリペイドカード形式になり、
ゲオやコンビニなどで、購入後、その番号を、ニンテンドーeショップなどを介して、やり取りする事で、
ダウンロードソフトコンテンツや、隠しストーリーや隠しモードのコンテンツなどが、解禁されるようになっていく。
この頃は、まだ、1999年頃に当たり、ニンテンドー64時代である為、
インターネットは、そこまで盛んではない……。
まだ、この時は、据え置きタイプのパソコンが主流であり。
この翌年、プレイステーション2が出た時、インターネット通信機能を、ゲーム機で初搭載していたがため、
そこを付け狙われた感じで、嵐が、海賊版が流行した事でも、大いに界隈で騒がられた事もある)
『それに、こう手に持って遊ぶ方の小さいゲーム機の中の方は、まだ、白黒のカラーテレビみたいなもんだからな』
『つまんねぇよなぁ!?』
『なぁ!?』
これには、大人の人も、見解では。
『ハァ……。やはり、そーゆう事か……。『どこの時代屋さんのもん』も、『この時代の年号なんかを調べていて』、
この時代に、子供が着て遊んでも、白黒のカラーテレビみたいなものだったからな。
あぁ、いい、好きにして遊べ遊べ……ハァ……』
『これ、後ぐらいで、その怒られているの……、ここのTV局もんに覚悟しておかないとだな……?』
『……そうだな』
――とここ等で、驚くべき人物名義のニックネームが、飛び出すものだった。
『『たっちゃん』、やって見せて見せて』
『あぁ、いいよ』
(たっちゃん……。重要ワードね……。おそらく、なっちゃん、めぐちゃんとかもいたハズよ)
(つまり、なっちゃん、たっちゃん、めぐちゃんの三兄弟がいたと……。お前等、未来人だったのか……)
――とここで、さらに、記憶を深堀していくと……。
『――でもさぁ、そもそも何で、こんな事になってしまってたんだろうな!?』
『さあな……!?
そこんトコロは、今になってみても、その上手くわかんないんだけど……も、
どこの親御さん達のそこんトコロの込み入った話を聞いていけば、
どうやら、『あの学校』が、まだ、戦時中の焼け野原の中で、『取り壊されてなくて』……。『16校』ぐらい『焼け残っていて』、
それでも、その中でも、まだまだ、こんなあくどい事なんかを、やり続けていたらしくて、
そこ等辺で、『変に間違った話になるようにして』、『誘導していって』て、どこの『TV局』もんも『扇動された』感じで、
そのウソの話で、『戦火の火を焚きつけていった』んだって!?』
(取り壊されてなくて、16校ぐらい焼け残っていて……)
(戦火の火を、焚きつけていった―ーッ!? 嘘でしょ……!?)
(やられたから、やり返す、のがこの世界の相場だと聞くが……。やり過ぎだろ……)
(それで、人伝手を経て、どこもさんもが、TV局を介して、扇動して回っていて、こんな戦争をやり続けてしまった訳ね……)
『あぁ、それ聞いた聞いた!
何でも、確か、俺の所の親が言うには、そん時には、俺、いおりか、その廊下側範囲の所にいて、
その時の、俺の親の話を聞いてたんだけど、『片言だった』んけど……どうにも……。
長々と、『こんな戦争を長引かせていって』、『人口の波の人減らし』をしていやがったんだって!?
またとない、『こんな絶好な機会』だから、
それで、どこの『先生達』も、『それ伝いの上の人達の役職の話』で、『まだ少なッ』だって!!』
『何が少ないんだろうな!?』
『さぁな!?』
『それに、俺の昔住んでいた町周辺なんかは、『80万人ほど死んでた』んだっけ!』
(学校の先生達に、それ伝いの役職の人達、人減らしが目的で、こんな事を続けていて、まだ少ないって、
しかも、その子の街周辺だけでも、80万人ほどの犠牲者数が出ていって、
まだ、そんな中でも、やり続ける必要があってたって事!?)
(それが、戦争作りであり、人の波の人口減らしなんだよ)
(……ッッ、こんなのヒド……ッ!!)
――とここで、さらに、記憶を深堀していくと……。
『俺の親もさぁ、その真夏日みたいな気温の熱中夜のなかで、ぶっ倒れちまっていて……。
それでいて環境の変化の激変もので、『気候変動もんの嵐』なもんで、
どこの国伝いのもんも、『外交上の綱渡り』なんかが、(今後より一層)『難しくなってきている』んだよなぁ!?』
(気候変動の嵐!?)
『なぁ!? 20年前か、30年余念前だかは……あっ!? 今は、そうでもないか……』
(20年前なの!? 30余年前なの!? いったいどっち!?)
『俺の親ん所がさぁ、あぁ、どなたの親でもそうだっただけど……。『300万円』ほど出しててくれてささ、
行き賃だか手間賃だけを、立て替えてくれてた感じで、『その帰りの便がない』感じだっただろ!?』
『あぁ、戦時中の間か!? その後ぐらいか……で、数回の予備軍に分けてか……。
失敗した可能性を踏まえて、その人達の亡骸も、蒸発していて……緑色の煙に巻かれて、腐っていて……。
その予備の『実験施設』みたいなもんで、
その逃げ遅れた人員同行の波の中で、どこからか呼び声があって、寄り集まっていた感じで、
50数名ばかりの、1グループの人垣が集まっていて、選別されていて、選ばられていたってけな!?』
『そうそう、だいたい、どこも、そんな感じだったよな!』
『で、その後ぐらいで、どこかの瓦礫の中の工場伝いを通っていて、
秘密の地下通路なんかを、補導を通っていってけな!?』
『かっちょよかったよなぁ!? 秘密の連絡通路!?』
『ああ、そうだな!』
『で、そこで、『未来に持ち込む持ち物検査』なんかがあっていて』
『そうそう、だいたい、そんな感じだったよな!?』
――とここで、さらに、記憶を深堀していくと……。
『――でさぁ、そのままじゃ、『黒いハード』のままじゃさすがに、『マズい』からよぉ……。
あっちの方で、それとミヨがしに『バレない』ようにするためにも、『赤いハード』に、『外装だけ変えて』くれてだろ!?
機械設備の中の、どこかの工場を通していった感じで。
で、そこから、乗り込んでいってたんだよな!?』
『ああ』
『だいたい、どこもそんな感じだったよな!?』
『ちょっと、今、みんなで集まってさぁ、
この昼休みの午後3時ぐらいの休憩時間の間に、おかし休憩を挟んだ感じで、この『20年数年後』の後の世界から持ち込んできた。
『息吹』のやつと、『涙のものの目』のやつを、集まって遊んでたんだよな!?』
――そして、ここからが、超・重要キーワードである。
『そうそう、その二作目の終わりみたいな奴が、その今後を預かる主流みたいなやつなんだけども……。その頃なのコロナの時』
『そのコロナってなんだ!?』
『さぁな!? そこんトコロだけはどうだって、いい話だろ!?』
『それもそうだな!』
『安心安心、騒ぎ!?』
――で、ここから、TV画面が移り変わり、なぜか、1999年代のハズなのに、
2023年5月12日発売されたゼルダの伝説、ティアーズ・オブ・ザ・キングダムの視聴画面が映し出されたのだ。
場面で言えば、場所は、天空の空島のどこかであり、
主人公が装備していたものは、リト族の帽子・服・ズボンであり、
武器は、ゾナニウムの剛剣に付与しているのは、最上級ゴーレムの隊長の角。
武器は、黄色ぽかった事から、オオワシの弓を、選択していたものだった。3連弓に速射という機能付きである。
盾は、印象深かったもので、オレンジ色の盾に顔つきだった事から、ゾナニウムの堅盾だった。
『――で、この画面のように、
その涙の王国、ティアーズ・オブ・ザ・キングダムが発売された年。
どこかの投稿サイトに、あの人の小説の話が挙がっていたハズだ。宇宙もののがな!?』
『あぁ、そうだな!』
『あたし達の大事な預かり主みたいなものだものね!?』←あった事がありませんよ、お嬢様……。
『その前作みたいな、地上の舞台だけに目を光らせるみたいな感じだけでは、てんでダメであっていて……。
その2作目みたいなやり口で、どこもさんもが、仕掛けて周ってたから、う~んともうそれは世界中の近海で、
『船』や『飛行機』、『貨物船』や『輸送列車』なんかを、『乗り物輸送』を『使ってた』感じで、
『天空』、『地上』、『地下』、『洞窟』、『摩天楼』のどこかみたいな『施設』みたいなもんで、
小さな持ち物の中にも、『隠し腐ってあった』んだよな』
『そうそう、だいたいそんな感じだった』
『あたし達の世界じゃさあ、その『2回目』が『撒き散らされた跡だった』もんねぇ!』
『うんうん、でさぁ、(コログの実)その緑の小さな妖精の集めるやつがあっただろ!?
それで、目聡いぐらいに、どこもさんもが、探し出して見つけ出していくしかないんだよなァ!?
その『小さな湯呑みポット』の『中身』みたいなもんかを!?』
『で、また、どこかのバカが、それを、何も知らずに、フタを開けちゃってもう、撒き散らされてしまっていた跡だったもんねぇ!?』
『……向こうのあの人が、生きていたら……その良かったんだけどね……』
『それだけは……』
『言いっこなし……』
『……ッ』
そして、ここからが、最悪への道筋であり、未来の並行世界で、可決されていった流れだった。
『向こうのあの人も、せっかく就職できたのに、その新しい会社の中の方で、『その物は試し』にと!?
その人がいない間に、仕掛けられてあったものがあって、それが卓上ポットか、水筒だったもんね。
で、あの人は、いったい何だろうなぁ!? と思って、
思い切って、その不審な湯呑みポットに近づいていって、
その卓上の上にあった湯呑みポットか水筒を開けてみたもんね……。
で、そしたらものの見事なまでに、ハマってたもんね……』
『あぁ……あれはないわぁ……さすがに……』
『あれだけ、ものを多く、デタラメに書いてたというのにね……』
『で、着てた仲間の奴等も、ガッカリしちまっていて……。
連絡仲間を取り次いでいく流れで、もう日中の内に、国外の方まで、流れていってしまって、
もう手遅れだったもんな……』
『あぁ、(盗聴器等により1秒で可決)10分かそこ等の短い時間の間に、完全に手遅れ……であって、取り決めちまってたらしい。
もう『可決』な方向で』
なお、こちらは、まだ未遂である。
チャンスは、残っている事になるが、物は試しにとやるならば、私は開けます。悪しからず(怒)。
『でさぁ、その物は試しにとばかりに、その他の奴等にも、その同じような似たような手口で、試しにやっていたもんな。
10年ぐらい前々から!! そのあの人が引っかかる前に!!
で、その物は試しにとばかりに、ものの見事なまでに、ほとんどみんなして当たり前みたいに、如く、引っかかっていたもんな!?』
『何で、みんなして、そこに不審物があるのに、何も、気づかなかったんだろうな~ァ!?』
『その試しにと、その物ば開けてみたいとするのが、確かめてみたいとするのが……。『その人の心理状態ものの条件反射』じゃないのな!?』
『『『『『あぁ、多分、それだぁ……!?』』』』』
(普通空けます。その割合は、開ける人70%、開けない人30%ぐらいです。だから、最初から元から無理ッッッ!!!)
(やる前にやるな!! やらないでよね!! 仕掛けた時点で、完全に失敗しちゃうからね!!)
(お前等も『下手に動くな』!!)
(連絡網で、絶対に言い回し禁止だからね!! 絶対に200%以上の確率で、失敗しちゃうからね!!)
『これってさぁ、その誰がやってみても、全然ダメダメで、
決まって、『ことごとく失敗させる』ような、『流れものの取り決めになっていってる』んじゃないの!?』
『これは、いるなぁ……』
『ああ、だって……』
『仲間の中に、その裏切り者が潜んでいるんだもんなぁ……。その今のじゃなくて、その現実に打ち伏しがられていった感じで……!?』
『また、人を遣わされて、裏切り者の騙されて行って、上手い話に言い包められていった話の、『既決ものになる』でしょうね……』
『で、次のコロナは?』
『その辺り、10年後を予定されていて、解除用のアカウントとパスワードとPINコードをある人に、紙で渡すと思うんだけど……。
後は、それに辿れるようにするには、していくためには、どうすれないいのかと言うと……!?
ホラ、あのバーコードリーダーとかを読み取れるような機械が確かあったはずだろ!?
う~んそれとも……。プログラム上のデータソースみたいな感じで、ベータコードみたいなもので、その後ぐらいから用意して、こちらで。
後は、その紙をあの人が、直接受取人から受け取って、それを読み込んでいけば……なぁ!?』
『あぁ、それ!? 多分、向こうのあの人、その……受け取らないと思う』
『なぜ!?』
(受け取りませんからね!! 解除用は、視てません、聞いてませんからね!! この言葉足らずがッッ!!)
(そもそも、あたしも、お兄ちゃんも、断じて、受け取っていないからね! そんな如何にも怪しい物を!)
(回す、相手を間違えたんだろ!?)
(人は、目上の者に逆らえないからね、黙った感じで、仲間内にでも報せて周ってたんじゃないの? 遅きに失策したわね……)
『その遣いの者を、回されても、そのダメだったとかで……』
『えっ……』
『最終アクセス用のアカウント、破棄されてます……。チェックナンバー付のものが……。
あの目やら、剣やら、鏡やらとその長たらしい記号で、破棄されてました……』
それが、こちらです。
眼『115Wφ』刀『30λΣπiδa』鏡『47Katoπτpow』裏切り『ーπPoδoσia』(オープス レピタ カスレフティス プロドシア)
やる前に、やるな、である。
仕掛けるな、それが未然の防止策である。
後、お前等の中にも、裏切り者がいるからね。だから、下手に動くなッッ。
『えええええ……』
『ここよりも、これよりも、その未来の方で……。
2022年12月か、2023年1ぐらいには、もう既にハッキング伝いで確認し合っていて、
もうそれよりも、随分前に取り決めてらしくて……。完全に無効もののアウトでした……。
聞き耳なんて、持ってませんよあの人……』
『『ヒソヒソ話』じゃ、『決まって』その『失敗』しちまうよなぁ……』
『感傷の思いで……傷心で……ッッ』
『これ、どうすんの……!?』
『いや、まだ、その大丈夫じゃないの!? あの人、まだパソコンも、インターネットも、この頃は、まだ、何1つもっていなさそうなんだし
1999年頃は、確かに、私は、パソコンも、インターネットも持っていませんでした。
つまり、私ではないのです。
『お前等、いったい何やってんだァアアアアア!!!』
『何、余計な事、口走りやがってぇえええええ!!! これ、どこかのあいつが聞いてたら、マズいんだぞォオオオオオ!!!』
『やべっ!?』
『さすがに、怒っちまったか!?』
『あぁ、向こうの方にいる、あの人、これを見てくれてるかなぁ!?』
『ハハッ……。さすがに、それはねぇって!?』
『ハァ~ァ……だよなぁ……』
『オイッ!! すぐにTV収録ものが回っているぞ!!
そんなゲームで遊ぶのは、またの機会でいいから、そこの棚の中に、電源を落とした感じで、直し込んで置け!!
いいな!? 絶対に、他のTV局もんにバレないようにしておくんだぞ!!』
とここで、女性みたいな声がして、それは割り込んできてたようなものだったわ。
『……返事は!?』
『は~い!』
――そこへ、ピンク色の羽みたいな女の人の霊がいて。
(チコア、パパとママが、読んでいるわよ、すぐに帰ってきなさい)
(ピー―ッ)
(フフッ、いい子ね)
それは、迎えの声だったわ。
守護霊チコアは、もう1人の天女に似た守護霊に呼ばれて、並行世界へと帰っていったのだった。
☆彡
――過去から現在に返り、これには、スバル君も。
「……??? 何のこっちゃ!?」
「200年以上も昔の話だからね……。
何でも、込み入った話を聞く限りでは、『正規のTVスタッフ』さんでは『ない』のよ!!
特別ゲストして、込み入った話に、『参加してただけ』らしくて、
TV局は、『NBC長崎放送』70%の割合と『KTNテレビ長崎』30%の割合で、疑わしいらしいわよ!!」
「日本の長崎ィ!?」
「まぁ、カステラでも有名な話らしいけど、日本と海外貿易結ぶ意味合いでも、日本発祥先の出島の話らしくて、
オランダやポルトガル人などが、足かげくかよっていたらしくて、
東洋の港町であり、その当時盛んだったらしいからね!」
「その頃から、注目されてたわけか……」
「日本の長崎ねぇ……」
「それ以上の話は、あたし達は、そもそもが見ていないから、与り知れないわ」
「『ゼ……様』って?」
「生前の頃のヨーシキワーカさんとチアキさんが、『契約していた高位の悪魔』さんの事よ。
これは、あたしの勘だけども……。
前の宇宙の並行世界で、同じような事が起こっていて、そこでも、契約していて、
それを、これ見よがしに見ていた連中がいて、ちょっとこっちの方で、それを試してみようかと思って、
タイムテレビとタイムマシーンと『タイムゲート』を用意して、試しに調査していたって事かな?」
「何のために?」
「夢見を、チアキを、入手するため」
「……」
「ヨーシキワーカさんは、頑なに、聞き耳を持たないだろうから、封印するでしょうけどね。
さらに、守護霊鳥チコアちゃんを飛ばして、前の時間軸に時渡りして、報告をしておく……から、
失敗になっている……でしょうね」
「どれぐらい?」
「お母さんのお腹の中から、生まれた時まで、
育児分娩出生室に、隣り合う感じで、幼い女の子がいたけど、誰がその手に乗るか!!! って怒ってたらしいわよ!!」
「完全にこの人、何者……」
それが、夢見の能力者の特権である。
まぁ、自分自身にしか、影響を及ぼさないのだが……。個人限定能力である。
――サファイアリーさんは、こう告げる。
「――それじゃあ、そのカジノ内にいた奇麗なドレスに身を着飾った淑女が、言っていた言葉の続きから、話しましょうか?」
★彡
【『月見エビバーガ―オーロラソース社』Tsukimi Shrimp Burger Aorora Sauce Company(ツキミ シュリンプ バーガー オーロラ ソース カンパニー)』】
【いったいどうなってんだ!? この会社は!?】
――それは、ヨーシキワーカが外作業にいて、パン箱に手鉤棒を引っかけて、それを引きずっている時だった。
『――いったいどうなってんだ!? この会社は!?』
『!』
ヨーシキワーカ(俺)は、一端作業を中止し、そっちの方へ振り向くのだった。
スーツ姿の男性が2人にいて、パン会社の正面玄関から出てきて、こっち側へ歩いてくるものだった。
それは怒っているスーツ姿の男と、落ち着いた感じのスーツ姿の男だった。
その落ち着いた感じのスーツ姿の男が、こう語る。
『まともに取り合ってありくれませんでしたよね!?』
『あぁ、何でうちの社員が1人、手塩に育てていたのに、突然、辞めないといけないんだ!?
こっちはホント、何も悪い事をやっていないのに……!?
こっちはあいつを育てるつもりだったんだぞ!?
何でそんなに突然になって、手放いといけないんだ!?
何だってこんなに、周りがおかしな具合に騒いでいるんだ!?』
『何であんなところへ呼び戻されないと行けないんでしょうね!?』
『わからん……!? 何かあるな……この会社は……!?』
怒った感じのスーツ姿の男の人は、そのパン会社を見上げるのだった。それは、何とも怪しさと不気味さを漂わせるものだった……。
魔城と化すパン工場。
それに落ち着いた感じのスーツ姿の男も、見習う。
『……ですね。一応こちらからも、調べてみましょうか!?』
『あぁ、頼む……!!』
★彡
【『月見エビバーガ―オーロラソース社』Tsukimi Shrimp Burger Aorora Sauce Company(ツキミ シュリンプ バーガー オーロラ ソース カンパニー)』】
【問題の回数が重なれば、自然と調査のメスが入る】
――それは、ヨーシキワーカが帰っている途中だった。
俺は後ろから、声をかけられたんだ。
『ヨーシキワーカさん!!』
『!?』
『……少し時間を頂けますか!?』
『……』
この時、ヨーシキワーカ(俺)は、何だろうなぁ……と思ったものだった。
★彡
【『月見エビバーガ―オーロラソース社』Tsukimi Shrimp Burger Aorora Sauce Company(ツキミ シュリンプ バーガー オーロラ ソース カンパニー)』】
【調査のメスが入っていれば、工場の外で騒ぎが起こり、それを見知っている正社員各位は、非正規社員を工場の外には出さない】
――それは、ヨーシキワーカが工場の中にいて、製造事務所の女性の方が呼び止めた時だった。
『ヨーシキワーカさん!』
『はい?』
『今仕事は忙しいですか!?』
『えっ!? ……まぁ……』
『そうですか……それなら良かったです』
『え……いやぁ!? 少し休んだら、上に上がってゆっくりしようかと思って……!?』
『えっ……!? それはいけませんね……ちょっと待ってください!』
『へっ……!?』
『今ですね。上の方に大事なお客様が招かれていて、ちょっと難しい話をしているんですよ……』
『はあ……』
『そう言えば、箱洗いは外に面していましたよね?
失礼ですから、ワザと外に出て、着てくれたその人達にちょっと話をしないでください!?
向こうの方も、いきなりあなたに話しかけられたんじゃ、迷惑だと思うだろうし……!?』
『!?』
『……何でもないです。いいですね!? 今は外には出ないでくださいね!? ちょうど今は、不審者な方がうろついていて危険ですから!?
……いいですね!?
あたしは、この事を他の従業員さんにも、それとなく話しておきます。
あなたは何も知らず、そのまま待機しておいてください。
……いいですね!? 決して外には出ないでください! 少なくとも今は……!?』
『……』
――で。
それは、正面玄関の方から聞こえてきた声だった。
『『『『『どうもすみませんでした!!』』』』』
『もう何やっているんですかあなた達!? 何だってこんな事が平然と起こり得るんですかァ!?』
『前も、お前等そうやってやっていたよなァ!?』
声の数からして、それは2人の男性からのものだった。
恐らく、頭を下げているのは、総務課の人達と製造事務所の人達だろう。
『『『『『……』』』』』
『何で!? 自分等のところから辞めていった人達が、今あなた達の所にいて、こっちにそうした連絡が来ないんですかァ!?』
『何だって、あいつに会わせる事ができないんだ!? こっちがこうしてここに着たのに……!? ここの労働基準法はどうなってんだ!?』
『ホントに信じられませんよ!? もうこんな事いい加減にしてくださいね!? こっちからも周りの会社の人に連絡を取り次いでまわりますからね!?』
そのまま、少なくとも男性2人の声がして、停めてあった車の所へ向かうのだった。
次いで上がってきたのは、こんな正社員方の声だった。
『フ――ッ……行った行った!』
『今回もまぁ……なんとかなったもんだな!?』
『あぁ……あーゆうお越しになった連中には、とりあえず頭を下げれば何とかなるもんだな!?』
『『結局幾らぐらい稼いだ』んだ!?』
『えーとねぇ……今ね会計の計算にまわしているんだけども……』
(えっ……えええええ!?)
ヨーシキワーカ(俺)は気になってて、箱洗いの機械を動かしたまま、こうして、ちょっとだけ外に出ていたのだ。
機械を動かしていたのには、訳があって、
正社員各位にしてみれば、まだあいつは中にいて、クソ真面目に働いているなぁ……と思わせるものだった。
――で。
(んっ……!? 何だあいつは……!?)
それは不審者だった。
急いで駆け足で、向かっていく様を見かける。
まぁ、この時の私には一切関係がないと思い、引き返していくのだが……。
その後の展開は、私は見聞きしていないので、これ以上は語る事もできない。
そのまま、私は、仕事に従事するのだった。
――で、こんな声が聴こえてきたのだった。
『何かあるぞこの会社には!?』
『ですね。ちょっとこっちの方で、周りの会社間の知り合いの人達に取り合ってもらい、調べてもらいましょうか!?』
『あぁ、頼む』
★彡
【カジノ】
――とここで、豪奢なセンスを持ったマダムなんかが、こう謳うものだった。
『――ホホホッ、ではありんして、周りの会社間を通じて、いくらかは、その調査のメスが入っていったんでザマス』
『調査のメス?』
『はい! 当然、奴さんとしても、会社の面子と建前に関わる事ですから、
相手側さんの意を汲み、機械の搬入の話や、機械部品購入の話を、お受け入れになっていったんですよ』
★彡
【次亜塩素酸ナトリウムとマイルドエースを混合して、洗浄機の水タンクの中に滴らせる小型の機械、二代目】
――ヨーシキワーカの第一声は、こんなものだった。
『――なんだコレ!?』
それは、次亜塩素酸ナトリウムとマイルドエースを混合して、洗浄機の水タンクの中に滴らせる小型の機械、二代目だった。
一代目の現役は、いったい、どこへ行ったのだろうか。
現在(いま)でも謎である。
『あぁ、何でもそれ、工務の方がうちに着て、取り付けていったものらしいですよ!?』
『……』
『ここにあるボタンを押すと』
ポチッ
とその混合液を混ぜ合わせる小型の機械二代目のボタンを押すと、その内臓モーターが駆動して、
細長いストロー状のチューブを介して、洗浄機の水タンクの中に、ポタッ、ポタッ、ポタッと注がられていくのだった。
『ここから、あそこまである、マイルドエースのタンクの溶液(水)と、向こうの方にある次亜塩素酸ナトリウム液の入った青いタンクの中から、
この機械の中に入ってある小さなモーターが駆動して、そこから汲み上げてくれる仕組み、みたいなんですよ。
で、この細長いチューブを通じて、その2つの水タンクの中のものが、
この機械の中で、一定の割合で混合してから、
この出の方の細長いチューブを通じて、
こちらの中に入っている洗浄機の水タンクの中に入っていくという仕組みなんです』
『……』
『やっぱり、新しいといいものなんですねぇ~!?
何でも、向こうの品質管理の女の人達が、ここの働いてくれている自分等のために安く買い叩いてくれたらしいんですよねぇ!?』
『……』
『何でも、前にここにあったものは、『モノはキチンとした造り』ものであっても、
それを汲み上げて、『混合するまでの力』は持ってなかったらしいんですよねぇ……。
で、自分等としても、前々からそうした意見は、何度も伺っていて、どうにかしたいと思い、
これを一発購入で決めた次第なんですよねぇ。
1つの物よりも、
2つの物で混ぜ合わせ混合した方がより奇麗で、その消費量や費用をお安く抑えられますからねぇ!?』
『……』
『だから、あちらの、次亜塩素酸ナトリウムの青いタンクの上の方にも、小さな機械が置かれてあって、
そちらでも調整して、汲み上げているんですよねぇ!?
やっぱり、何でも、新しいといいものなんですねぇ!?』
『……』
とこれには、ヨーシキワーカもその心の内で。
(な訳あるか!! バカッ!!
まだ現役だったんだろうがッ!! しかも、あちらは『自動』だぞ!!
こっちは、『手動』だから、何度も押していれば、当然誤差が出てくる!!
前にあった添え付けの機械はどうしたんだ!? あっちの方がものが、シッカリしていた造りだっただろうが!?
何で、こんな安物みたいなプラスチックみたいなものになるんだ――ッ!?)
ヨーシキワーカ(俺)は、もう、心の中で憤慨し驚愕ものだった。
★彡
【カジノ】
――豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語る。
『――ホホホッ、しかも、そのプラスチック製の安物の機械は、結局は、壊れたそうです!!
何でも、塩の結晶体が詰まり過ぎて溢れて、小さなチューブ状の中でも、根詰まりして、壊れてしまったそうです。
誰も彼もが、掃除なんてできませんからね!
……仕事が忙し過ぎて……ね』
これには、アサヒさんも。
『仕事が忙しい……?』
『はい、その通りです。
掃除をする以上、一度は、機械を止めて、清掃しないといけませんから、自然と後半に差し障ってきてしまい、
その時いたのは、作業員2人か1人だけだったと、聞き及んでいます』
『1人ィ!?』
『はい、それは箱洗いだけじゃなく、『ほぼすべてのライン』が、その対象だったと聞いています。
その『ラインの中の1人』が、その御家庭をも巻き込んだ感じで、その人の持ち家や土地や財産などを担保にして腐っていて、
そん人が、中身が、まるで、ゴソッ、と入れ替わる形で、別のものに入れ替わっていったんです。
そう、まるで、テセウスの船みたいにね!』
これには、トヨボシも、その女性の言動を、怪しんだ感じで、
『テセウスの船か……』
『……何か?』
『いや、何も……』
『……』
同じように、イチハ様も、怪しんでいた様子だった。
『……』
★彡
【スナックサンドの安物買いの粗悪品】
――それは、とあるスナックサンドラインの苦情だった。
『向こうのあの娘が、ここのものを新しく買ってくれたんだけどねぇ……』
『……!?』
『ホラ、ここは、こう通り抜けて入ってくるのが難しいでしょ!?』
そう、ここは作業スペースがとにかく狭い。
壁と機械が置かれてあって、その隙間に滑り込むようにして入るしかないわけだ。
しかも、目の前には、高く積まれた箱が置いてあって、より、一層、圧迫感を覚えるほどスペースを狭めいている。
そんな状態で、品質の悪いものを取り寄せた訳だ。
『あの娘には何の悪気がなくとも、無理してまでここのものを買ってくれなくても良かったんだけどねぇ……。
あっ、悪いって、言ってる訳じゃないのよ!?
ただねぇ、もっと後からお金を出して、ここのものよりももっといいものを選んでからでも、遅くはなかったんじゃないのかなぁってね。
なにも、違うものを2つここに無理してまで取り寄せて、ここに置かなくても……。
もっといいものを1つで済ませられなかったのかと……。
それでなら、1個半ぐらいの作業スペースになるだろうから、
もっと、安全に作業ができるんじゃないかって……』
『……』
『前にいた子も、そこの作業台で巻き込まれたらしくてね……。血が出て、怪我をして、ここを辞めていったのよ』
『……え……!?』
『そこの壁の方に、小さな血痕跡が残っているでしょ!?
もう、視えなくなっているかな?
あん時は、血が噴き出していてね……血管でも切れたのかな……?
この中は、ちょっとした大騒ぎだったものよ。
狭いからね……その子も、無理して通ろうとするから、
その際、そこにある『商品』や『人』に当たって、そこで何かがあって、ひっくり返って、そうなっていたそうよ!?』
『フ~ン……』
『フ~ンってねあなた……ハァ、まぁ、いいわ。ドライね……この子、まぁ、いいわ……。
で、ここの上の人や方たちが着て、そこにあった血を、アルコールや他の洗浄液を使うなどして、薄くしてから、
その上から新しく塗り合わせたそうよ。
もう、奇麗に拭き取っていて、跡形もないものでしょ?』
『……』
(道理で、あの日、スプレーと塗装屋、何かがあって、シンナー臭かったわけだ……!!)
★彡
【菓子パンラインの安物買いの粗悪品】
――それは、菓子パンラインの女性従業員さんの物言いだった。
『う~ん……』
『んっ、どうしたの!?』
『いやさ、ここに2つも並べてあるでしょ!? 何で2つもあそこから買ってきて、ここに無理してまで置いてあるのかなぁ……って思ってね』
『あぁ……』
とそこへ、ヨーシキワーカが入ってくるのだった。
『……?』
『だいたいさあ、2つも買う必要がそもそもないんじゃないのかな――と思ってね。
あっ、ヨーシキワーカさん、そこに置いてきてくれる?』
『……?』
(なっ、なんだァ!?)
『あのさ、ちょっとこれを聞いてくれる!?』
『……へ?』
『あのさ、ここ最近になって、他のラインの人達と同じように、うちにも、新しいものが入ってきてね』
『はあ?』
『でさぁ、ちょっとこっちのほうに、その新しく入ってきた機械が2つ置いてあるんだけどさ、
もっと高くて、マシなものを変えなかったのかぁって思ってね』
『え……』
クドクド、クドクド
(これってまさか、女の愚痴に付き合わせれてる……!? ひょんなぁ……)
で、これには、相手方の別の女性従業員さんも。
『また、あの子、同じ事を、こっちにきた人に聞いてる……ヨーシキワーカさんも災難ね……』
(俺に、どうしろっつーんだァ!?)
ヨーシキワーカ(俺)は、その日、心の中で悲鳴を上げるばかりだった……。
★彡
【カジノ】
――これには、トヨボシも、その心の内では。
(――なるほどなぁ……。ほぼすべてのラインがその対象で、そん中の1人が、突然して不幸な目に会う事で、
他の誰かさんの利回りがとてもよく、
その会社さんの懐にも、潤いよく、それが還元された形で、設備上の搬入の話になっていった訳か……。
ホント、良くできてるなぁ!?
必ず、誰かが、不幸な目に会う理由(わけ)か……。
それを、問題で済ませようって、腹かな?)
ニッ
とその黒でも白でもない、真理の中間に、到達するような境地だった。
(これは、全員が全員グルだな……! 周りが、騙していった感じで、包み金で、その口を噤んでいって……!!)
――その奇麗な御召し物、婦人服の女性は、そう語ったのだった。
『ーーどうかしら!? 何かお役に立てて!?』
フッ……
と微笑むサクヤさん。
彼女が、『ええ』と受け答えしている渦中に、
未来のスバル(トヨボシ)が、こう言葉を挟んできて、『立つ立つ! どうもありがとう奇麗なお姉さん!』
これには、ジトッ目のサクヤさんがいて、無言の圧力をかけながら、『……』、未来のスバル(トヨボシ)を睨みつけるものだった。
これには未来のスバル(トヨボシ)を推しても、『あっ……』と呆けた声を上げてしまい、言い淀んでしまい。
場に気まずい雰囲気が流れるものだった――
それを見兼ねた婦人服の女性は『……クスッ』と微笑みを浮かべ。
次いで上がるは、『クスクス』『ハハハ』とした笑い声だった。
これには、トヨボシもサクヤも、ポカーンとしてしまい。
方や困った顔で頭をかき、方や「クスッ」と微笑みを浮かべる。
【――場には、和やかな空気が流れ、俺達、あたし達、うち等は、上手い事、懐(ふところ)に潜り込めたんだ】
【そこへ契機の機会(チャンス)と見たイチハ(うち)は、こう切り出してきたんや】
『――その人が、今、どこにいるかご存じで!?』
『!』
それについて答えてきたのは、豪奢なセンスを口元に充てたマダムの姿だった。
『その人の名は、さすがに存じませんが……。その昔の会社に戻されて、今は、工務の人とお成りになってますよ?』
『工務……!? メンテナンスの人?』
その豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語る。
『ええ……。ですが奇妙な話で……『パートという低い扱い』になってます……』
『……』
その人は、広げていた豪奢なセンスを閉じて、それを掌の上に打ち下ろしてきて、こう切り出すやった。
『工務と言えば、正社員枠のハズ……。それが『責任問題』による『借金』などが考えられます。『安く叩かれた』……かと……!?』
『……』
目線を細める未来のスバル(トヨボシ)。
豪奢なセンスを持ったマダムは、続けてこう語る。
『『契約社員』という結びつきで、『不平等な申し入れ』があったと察しますが……!?』
『……』
一同は、その話を黙って聞き入る。
☆彡
――過去から現在に返り、クリスティさんは、こう語る。
「――ヨーシキワーカさんが語るにはね。
自分が入社した年には、既に工務の方1名が、パートという低い扱いだったらしいわよ!
その後、10年間の間、自分が辞めるまでの間に、3名まで広がっているのを確認しているんだって!
さらに、そうした話を掘り下げていくと……。
自分よりも前にいて、そうした先輩から聞いた事がある話なんだけど……。
少なくとも、設立当初は、工務の方は『全員正社員枠』だったんだって……!
見聞きする限り、あの会社は、どう考えてみても、おかしいのよねぇ~……!?」
フムゥ……
と考えてみる仕草のクリスティさんがいたのだった。
★彡
【カジノ】
【煙が立たないところに火は立たない。自分で火をつけて、自分で火を消す】
――豪奢なセンスを持ったマダムは、続けてこう語り継ぐ。
『――フッ……。しかも、あの会社は独自性の点数制を敷いてます。
もちろん、それを敷くようにしてきたのは、下の製造事務所の人達とそこに関わる品質管理の女性方……。
そして、その事は、上の総務課の方々も了承済みの案件です。
ホラ!? ……なんだか怪しく思えてこなくて!?』
その豪奢なセンスを持ったマダムの話を聞き、呆ける感じのサクヤさんがいて。
『……』
自分が発言した意見が、巡り巡って、こんな機会の話を得られただなんて、驚嘆の思いだった。……だが。
(さすがにこれはやり過ぎじゃ……ッ!? いや……これは大きな前進……ッ!?)
あたしは訳がわからないまま、そう思い込むしかなくて、頭を、前のめりに働かせる。
(今ばかりは、正常な判断ができない……ッ!? 効かない……!? このまま、続けさせていいの……!?)
あたしは、甚だ疑問を禁じ得なかったわ……ッ。
次いで声が上がったのは、この女(人)を怪しんでいた未来のスバル(トヨボシ)だった。
『……自分達を上に立てて、気に入らない人を下に敷いている……。
その中で、何かしらのカラクリがあって、『予め何かを仕込んでいた』と……!?』
ハッ!?
これには、この場にいた一同、驚嘆の思いだった。
フッ……。
と微笑みを浮かべる豪奢なセンスを持ったマダム。
続けて語るは――
『――この業界で使われる用語は、ご存じですか!?』
とするものだった。
これにはアサヒさんも。
『! 用語……!?』
『ええ……! 『煙が立たないところに火は立ちません』! 同様に『自分で火をつけて、自分で火を消す』……です!』
先にアサヒさんが、次いでサクヤさんが、こう呟きを落としていく。
『煙が立たないところに……火が立たない……!?』
『自分で火をつけて、自分で火を消す……!?』
アサヒ(俺)とサクヤ(あたし)は、顔を見合わせて。
『『……もしかして……騙された!?』』
その真相に迫る。
豪奢なセンスを持ったマダムは、こう述べるのだった。
『そう、『一部分だけが正解』で、後は『でっち上げられたもの』!
そうした『話の取次ぎ話』によるものの、後は向こうで勝手に、『話の結びつき』があるものなんです!
だいたいが、『その会社の中の者』と、『職安の中の女性陣営連中がとにかくやたらと多く』てね!
始末に負えないものなんです!』
これには、サクヤさんも、アサヒさんも、イチハ様も。
『始末に……負えない……!?』
『会社の中の者と……!?』
『職安の女性陣営絡み……!?』
と続けて、豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語るものだった。
『ええ、事実です!』
ピッ
と腕時計型携帯端末を操作して、エアディスプレイ画面を、複数展開して、宙に並べるものだった。
わかりやすく説明しようという訳だ。
『やたらと、女性陣営は、そうした情報網がただっ広いものですからね!!
だから、こうやって、話を取り次いでいった矢先で、
自分たちのこれ見よがしの、意に勝った話で、
向こうの会社のものとや、別の会社のものとの、取り決め上の話を伺い、
そこで、職安の中の者との、立場を踏まえた上で、その間違った情報工作作りなんかをして腐って、終うものなのです。
その中に、既に、騙し屋がいた、だなんて、取り次いでいった先の流れに巻き込まれていただなんて、
誰しもが、そも思わないものですからね!?』
『誰しもが思わない……!?』
『ええ、そうです。
その後ぐらいになってから、自分達のそうした不始末を消しに行ったものの、
その間違っていた情報工作作りも、そのままだったから、調整調整して、利かしていたものだったから、
職安としても、その面子と建前もあって、言えないから……。
同じように、また、どこかの会社さん達もまた、その面子と建前もあって、そもそもが言えないものだから、
自分たちよりも、まだ立場の低い、別のまた、他の誰かのせいにして腐っていき
また、それが、また、別の他の人達が仕掛けたものだとは気づかずに……ね。
道理を得ない、支離滅裂な感じの、メチャクチャな話になってしまっているものなのです。
それと言うのも、用紙などの証拠品目も何も残さず、
言うだけ言って、周りの人達に取り次いでまわり、あたかも、そう思わせるように、上手い話で、信じ込ませるようにして、
先入観の誤認を植えつけて周っていっせいなのです……!』
これには、アサヒさんも、サクヤさんも、驚嘆の思いだったわ。
『『……』』
イチハ様は、納得の思いで。
『なるほどなぁ……。そりゃあ、不始末に追えんわ……。そもそも、始末書もんやなぁ……。』
豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語り部を続ける。
『誰がそんなの書きますか!!』
『書かんな!! 揉み消して、また、別の誰かのせいにして、腐ったほうが楽やろうなぁ!
責任を被るのは、その誰だって嫌だからや!
だから、自分たちよりも、その立場の低い、別の誰かのせいにして腐っていったんやろ!?』
『仰る通りです!』
そう、それが、ヨシュディアエという女だ。
豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語り部を続ける。
『終いには、その自分達を推してみても、そのどうして良いのかすら、わかんないものだから!?
そのついつい、楽しくなってしまい、歯止めが利かず、みんなしてブレーキが壊れていて、
つい、やり過ぎてしまった事が、多々あるんですよ!?
これ!? 有名な都市伝説の1つですからね!?」
これには、アサヒさんも。
『都市伝説……!?』
『はい、その通りです!』
『……ッ』
『そして、それが数年間以上続き、いったい何が何なのか!?
いったい誰に聞いてみても、その訳がわかんなくなるまで、して腐っていった……。
それが、職安の中にある、あのキレイなスカートの中に、大いに隠し腐っていた真実の事実なんですよ!!
ホホホホホ! これが真相ですよ!!』
『……ッッ』
その真相に達する境地だった。
――で。
『――……で? そこのあなた達』
『……』『……』『……』『……』
豪奢なセンスを持ったマダムが、そう、問いかけてきたのは、
『よくよく見れば……、ここ等辺では、見ない顔……ですわね!?』
『……』
やっぱり、こうなるのだった……――
☆彡
――過去から現在に返り、ここで、アユミちゃんが。
「――ちょっといいかなぁ?」
「?」
「あのね、アユミ、どうしても気になってたんだけどさぁ!?
それ、ヨーシキワーカさんが、無罪を勝ち取った話でも、
以前、負けた人達がいるからこそ、偶然にも曲がりなりにも、勝ち得たんだよねぇ!?」
それに対して、サファイアリーさんは。
「うん、そうね。そうである事は概ね間違いないわ。
ヨーシキワーカさんも、人伝手を経て、聞き込んでいて、そうした昔話の背景があるからこそ、
人の血が、人の心が通った、命のバトンを紡いできたからこそ、今があるのよ」
「やっぱりね。そうなんじゃないかって、想ってたもん!」
それは、やっぱりだった。
「……聞かせてくれる? その前の人達の、紡いできた想いを、昔話を――!!」
「もちろん!」
とここで、クリスティさんが。
「それに、切りもいいところだしね!?」
「そうね!」
【――これから語るは、人の血が、人の心が通った、命のバトンだった】
☆彡
おまけ
【守護霊の小鳥はチコア、守護霊の天女はチニョア】
――時渡りのトンネルを受けて、無事、帰ってきたのは、守護霊の小鳥と守護霊の天女だったわ。
(ピ――ッ)(パパ、ママ、ただいま)
(あぁ、お帰り)
(お帰り、チコア、それに、あなたの名前も、無事に決まったわ)
(えっ……)
これから、行うは、名付けである。
(私と、チアキの2人で、色々と考えたのだが……)
(うん)
(私のアの一文字と)
(あたしのチの一文字を取って、
そこに、あなたの姿形の容姿を見て、天使のようでもあり、天女のようでもあり、また世界観が違えば、妖精のようにも視える事から、
天女のにょをとり、『チニョア』と名づける事にしたわ)
(チニョア! それが、あたしの名前……!)
(ピー―ッ)
(フフフッ、これで、ようやく、あたし達2人の名付けが済んだわね)
(あぁ、そうだな……。うっ……力が……)
それは、名付けの儀式の影響により、ヨーシキワーカとチアキの力の一部が、チニョアに引き継がれたものだった。
守護霊鳥チコアの時と同じように、ヨーシキワーカの危機感知能力と、チアキの夢見の能力が引き継がれ、
その瞳に、2人の力が、双方の心が、顕現した証左だった。
(あぁ、これは、あたしもね……フフッ)
だが、それは、同時に歓喜でもあり、嬉しくもあったわ。
(ねぇ、これで……)
(あぁ、ようやくこれで、2人と2霊が揃った)
ヨーシキワーカ、チコア。
チアキ、チニョア。
チアキは、こう告げる。
(後は、あたし達の死後、引継ぎの儀式であり、魂の一部を介す者に、運命を委ねる事ね)
(いろいろ考えたが、チコアは、スバルに)
(チニョアちゃんは、チアキちゃんに委ねるわ)
(ピッ!?)
(そんな……!? うっ……わかってはいたけど……地味にショック~~ぅ)
(ピィ~……)
しょぼぼん……
とこれには、チコアもチニョアちゃんも、相当ショックだったわ。
それに対して、チアキは。
(うっ……ごめんね、2人とも……)
(……)(……)
(まぁ、時期的に見て、まだ早過ぎた憂いも可能性も否めないが……。もしもの事もあって……な)
(((保険……)))
(あぁ、そうやって、代々引き継いできてるからなぁ……。後は、それぞれ、別々の特殊能力を譲渡するか)
(そうね。来世で、スバル君とチアキちゃんを巡り合わせて、上手く事に備えていかなきゃ)
(さて、どんな特殊能力を、授けるか……か)
(それが本人達に、幼き頃から影響を及ぼしていくようなものね)
とここで、チニョアちゃんが。
(あっ……あたしとチコアが時渡りしてて、その時の話なんだけど……?)
(何だ?)(何かしら?)
チニョアは、こう言わしめるものだった。
(未来人グループは、その総数までは不明だけど……。
50人単位で1グループとしてて、それが、30組ぐらいは着てるみたい。
それも、日本だけじゃなくて、世界中規模でね)
(50人単位の30組か……チア)
(うん、1500人以上だね……)
(気候変動の嵐か……。その未来の親は、ほとんど死に……)
(その前のチコアちゃんの報告によれば、並行世界線上の地球は、都合3度は、破壊された跡だったわ)
(そうなる前に、着たって事か。目的は……、最終目的とその動機は何だ!?)
大いに疑問である。
さらに、チコアの方から。
(ピー―ッ。でね。その50人単位の30組の内、おおよそ、3割から4割の人口の波の人達は、失敗してて、
緑の煙に巻かれるようにして、死んでたらしいよ)
(だろうな……)(でしょうね……)
(ピー―ッ。それから、成功率20%の状態から、段々と改善されていったらしいよ)
(そのための、実験施設だったか……)
(ピー―ッ。で、その1500人から1800人の規模の内、『入れ替わり』が起こっていて、
その時に、『間者さんが忍ぶように紛れ込んでいた』らしくて、
その時に、ウィルス感染に犯された携帯端末を使った事で、その『未来のOS』そのものが、ハッキングの被害に会っていてね。
その未来の陽光(ひ)ともいうべき、タイムマシーンとタイムゲート、そのものが、『無線傍受』と『不法操作』の憂いにあってたらしいよ)
(なっ……!?)
(何ですって……!?)
とここで、チコアとチニョアちゃんが。
(でね! 『未来のトンネルの周波数帯』と)
(『チャンネル番号』をハッキングの人達が、『既に抑えていた』んだって!!)
これには、ヨーシキワーカも。
(読めたぞ!! だからか……。毎度、次のブルーツウィルスの『未然の防止策』がことごとく『失敗』していたのは……)
(OS……オペレーティングシステムそのものが、やられていた訳ね……)
(変革攻撃か……。何がなんでも、失敗させるように、できてるなこれは……)
(じゃあ、対処方法は!?)
(OS(オペレーティングシステム)そのものが、やられてしまった以上……。再び、同じものは、もう使えない……)
(……だよね)
(別のOSを用意する以外に、打つ手は、何もない……)
(未来人さん達が、これに、気がついてくれれば、いいんだけどね……)
TO BE CONTINUD……