第3章の第121話 どうしようもない問題48 8月(11)あの山の上の囚人監視施設
☆彡
【暗示の種明かしは、TVから発芽の種を植え付けるようにして、遠隔超音波から、既に発せられていた!?】
――過去から現在に返り、エメラルティさんは、こう語る。
「――そうそう、そう言えば、
ミシマさんに関わった年の5月頃の話と、それから3年後のやらせの報道番組と不思議とリンクする話が会っていてね!」
「リンク?」
「ええ、これは実際に200年前に、TV報道を通じてあっていた2020年のやらせの報道番組が、暗示の扇動をしていてね。
どうやら、未来人が関与していたものだったのよ。
キィイイイイイという超音波を、TVそのものから、発していてね。
それを視聴していた、ほぼ全員が、何も気づけなかったものよ」
「200年前のTV……」
「ええ、多分に似ている所があってね」
「似ている所……」
それは、200年前の現在と、その先の未来200年後の世界が、不思議と関連(リンク)していくものだった。
エメラルティさんは、こう告げる。
「ええ……。超音波による暗示効果は、実は、その頃から植え付けられていたの」
「どーゆう事?」
「暗示の種、発芽の種と呼ばれていてね。
まずは、暗示の種から、
0回目は、2195年、に植え付けられていたものだった。
30年前からの問題と、タイムパラドックス的な意味合いが強くてね、視聴していたTVから、キィイイイイイと超音波が発生されてたの。
次に、発芽の種と呼ばれるもの。
1回目は、2218年、ヨーシキワーカさんと同じお住いの地域一帯で、高音域の音が鳴っていたの。超音波ではなくて、そのテスト用のやつよ。
2回目は、2220年、さっきの話と付随する形で、やらせのTV報道番組があっていたの。この時にも、高音域の音が鳴っていたわ。超音波ではなくてね。
3回目は、2224年、4月6日(土曜日)の事だったわ。この時に、暗示の種から、発芽の種へと変貌していったそうよ。
集団催眠幻視幻縛幻夢という、悪夢のような花を咲かせてね。
まぁ、種明かしをすれば、それが人が人工的に造った悪魔の機械で、『α波b波の発生装置』と呼ばれるものだったそうだわ」
「悪魔の機械……」
「α波b波の発生装置……」
そこへ、クリスティさんが。
「ヨーシキワーカさんでも、その正式名称が未だにわかっていなくてね。脳波を弄くるようなものだそうよ!?
その話をする前に、まず、一度ここで、2221年5月と2224年4月の話をした方が、まずは、解釈と理解の呑み込みが早そうよね?」
とこれには、サファイアリーさんも。
「そうね。クリスティ、頭ん中がゴッチャになっちゃいそうだものね。
まずは、ブツーツウィルスの未然の防止策の前に、みんなに掛かった暗示から、解呪していかなきゃね!」
「「「解」」」
くノ一のようにして、忍びの印を結ぶのだった。
★彡
【ミシマさんに関わった年、5月】
【あの山の上の方にある、特殊な施設で、言う事を聞かない人を閉じ込める目的に作られた、『悪の囚人監視施設』】
――それは、夕食時の事だった。言ってきたのは、うちの弟からだった。
『――あっ、そう言えばさ、お兄ちゃん知ってる?』
『!』『!』『!』
その弟の言葉に、まず、ヨーシキワーカが、続けて、父が母がその顔を上げたものだったわ。
『ミシマさん伝いに、小耳に挟んで聞いていった話なんだけどね……。
そこには、あそこにいるヨシュディアエ(綺麗な女)の感じも絡んでいて、
ちょっと向こうの先生達からも、こいつにこう言って事前に付け込んで言っておけって、言われていてね。
3年後に、あーいったこんな感じの事が起こり得る前にね……。
こいつが、『実際に死んで大変な事』になる前に、手遅れになった後に……。
ちょっと、前にこう言って試しておけ、って肝に銘じておけって言われていてね!?』
とここで、母が。
『何よ……もったいぶらずに、言いなさいよ。ヨッシュタダワカーセちゃん!
……んっ!? 何でそこでヨーシキワーカちゃんが死なないとならんとね!?
ちょっとおかしいんじゃない!? ちょっとヨッシュタダワカーセ! あなたそれでも、同じ兄弟ね!? 良くその口が言えるとね!?』
『う~~っ、俺もこう言えって!! 事前に何でもこいつに釘を刺しとけってこいつに言われてて!!
何でも、実際に凄い数の人達が死んでて……『全部こいつのせいにしておけって(?)』事前になんか言われてて……?!』
『は?』
『え?』
『……ふえ?』
(それは、誰のせいによ?)
【――それは、フレアウィルス騒ぎの事だったわ】
【あえて、特殊詐欺グループの自分達の犯行を包み隠すために、別の誰かのせいにする卑怯な手口だったの】
【その事件性を、訳が分からないように仕向けて行ってね……】
【この事件の裏には、いくつもの国際的情勢による、傀儡の未来人さん達の姿が、ひた隠しにされていたのよ】
『『未然の防止策』だかよくわかんないけど……そんなもんいくらか振り切っておけって、横の方からも言われていて……。
その人もなんか良くわかんないらしくて……』
とこれには、父も。
『なーんだ結局はなーんもわかっておらんじゃないか!! そいつも会社の同僚の仲間の口なんだろ? よく横から口先だけ出してきたな……?』
『そうね……』
とこれには、弟も。
『うん……。いやそうじゃなくて、もう選べって!!
このまま、俺達側に付くか!? すごいほどの金を出してくれるらしいから、主にあのミシマさんが……横に一緒についていって……!?』
『……母さん、騙し(の線)だな!』
『ええ、そのミシマさんから発症していってからね……』
『……』
(シラフだな)
私は、そこで、肉じゃがを頬張ったものだった。
人参、ジャガイモ、シイタケ、糸こんにゃくなどを、しょうゆで味付けし、コトコト煮込んだものだった。
『だ~~ッ!!! 俺が言いたいことはつまりこーゆう事!!
いい、お兄ちゃん!! 前々からもこーした問題ごとが度重なって、この街でも続いていて、
言う事を聞かなかった人達が、意外と多いんだよ!!』
(その人達すら、騙されていたから、反感の意に買っていって……。
だから、調整して、騙す側の共謀策で、職権乱用もの公私混同もんで、私利私欲ものの騙しの問題工作を仕向けて回ってみては、
その言う事を聞かなかったやつを、錯乱状態に仕立て上げて、
それは、お前がおかしいとして、逆切れだとか言って回っていて、街の人に介し回っては、
そうした自重できない奴を、仕向けて回ってみては、自殺や他殺や、犯罪行為に染め上げて言ったせいなんだろ!?
まぁ、10年前から、既に起こっていた事実なんだが……)
『それをいくらか懲らしめるためにも、こーゆう問題ごとが平然とまかり通っていた訳!!
あの職安の人達からも、こいつにこう言っておけって、事前に何だか予め釘を刺されていて、
3年後か4年後ぐらいか5年後にでも、お兄ちゃん死んじゃってんだよ!!
新婚さん寸前までいってて……そのいくらか就職できずにいて……。
あそこにいる綺麗な感じのヨシュディアエさんって言ったかな? ……あれ!?
その素敵な人と結婚できずにいて、生涯、一生、独身人生をまっしぐらに貫いて、そのいくらかは手持ちの金も減っていって、
ついには荒れ放題で、いくらか問題だとか聞く耳を持たなかったんだよ!!
それでも、いいのかって話を、俺はしてんだよ!! わかった!?』
『……』
(新婚さん寸前? 就職できずにいて……んんっ……?!)
とここで、家の父がこう言ってきて。
『ほぉ~! こいつが死ぬ、死の暗示な……!』
『それ、全部ミシマさんからの受け売りなんでしょ!? ヨッシュタダワカーセちゃん!?』
『そっだよ!!
あのミシマさん伝いで、あの学校の先生たちが2人が、こいつに何でも言って利かせておけって!! 『それも何か奪ちゃって(?)』さ――ッ!!』
ハァ……
もう溜め息をつくしかない、父、母、私がいたものだった。
とこれには、私を推しても。
『……』
(あれ!? 奪うって、何を奪うんだ……!?)
これには、父を推しても。
『……』
(あのミシマか……。こいつに伝わった時点で、その中身がいくらか訳が分からないようにして、混同させるようにして、言って利かせたんだろうな。
さーては……。あいつは、昔からだからな……!
そうやって、悪どくも、妙な悪い連中とその昔から付き合っていたからな!)
とここで、家の母が。
『あのね……ヨッシュタダワカーセちゃん? フツーにそれは、どこかの会社さんにでも、勤め出せれば、いくらかは回避できるものなのよ?』
『そうだな……このまま、就職活動さえ続けてさえいれば、いくらかはその不幸な事態か何かを回避できるものなんだしな!?』
『そうよね!』
『あぁ!』
それだけは、断じて間違いない。
まぁ、数年後か、もしもそうなったら、適齢期を超えていて、結婚はもうできないだろうな。
『……』
(そう、就職さえできれば、その死の暗示すら、抜け出せるわけだ。そいつ等の目的って、いったい何なんだろう!? アカウントか……?!)
『あっ……いやそうじゃなくて……。『増え過ぎた人口を止める』為だとかで!?
いくらかはそれが、その行いの方が極めて正しく行わせないといけないだとかで……!?』
『『『……?』』』
(増え過ぎた人口を減らす……!?)
(あれ!? もしも、それが、フレアウィルスやブルーツウィルス騒ぎなら、それって、ホントに正しいって言えるのかな?
嘆き悲しむのは、いつも国民なんだよね?)
(だよなぁ……)
私とチアは、心の中で通じ合っていたのだった。
うちの弟ヨッシュタダワカーセは、こう言っていたものだった。
『あぁ、いくらか言っている感じの俺も、その良くわかっていないところが、ここん処に会っていて……。
それは、言ってきた人達や、あの時横にいた人達も同じであって……。
あ~~っもういい!! お兄ちゃん!! 俺が言いたいのは、とにかくこう言う事!!
あの山の上の辺りには、『特殊な施設』があっていて、
普段は、道行く人達の、行き交う車なんかの、目に付けない所にあれが建てられていて、
その施設の中にはね……。
幾らかは恐~い、この世の中に強い未練を残した人達のような人達が、そこで暮らすようにして、捕まっていてね……。
いくらかは恐い、叱責や鞭なんかが飛ぶ、獄中暮らしなようなものなんだよ!?
……これ知ってる!?』
『いや……知らないな……』
『だよね……。今日初めてこいつの幾らか言う方の俺も、初めて知ったようなものだもん……。
でも、あの悪の感じのミシマさんなんかは、ヨシュディアエさん伝いで、その事を幾らか知っていてね。
自分達の意に沿わない人達を、そこかしこから呼び集め、どうやら、そこに閉じ込めてたらしいよ……。
もう一生そこから出てこれないよう、黙らせるようにして言ってね……。
もうそこから一生出てこれないようにしてあげていってね……』
『……』
『……』
『……』
『2回言ったな……』
『ええ……』
『……』
(自分で、悪って言ってるわ、こいつ……さては知ってたな……。
つまり、ヨシュディアエさんもミシマさん達も、『自分達の意に沿わない』『気に入らない人』が出てきたら、『そーゆう施設にぶち込んでいた』のか……。
悪だな……)
『フフフ、いくらかはその、恐怖におびえ、恐くなってきちゃったァ……!?』
とここで、父が。
『なるほどなぁ、あっち遠くの方の職安の娘と、いくらかはそのミシマ辺りなんかが、共謀し絡んでいて、込み入った線なんだな? ヨッシュタダワカーセ?』
『うん、そうだよ! さすがは父(ダット)なんかは、その辺の辺りの事はいくらか詳しいから、すぐに話が分かってきたね!』
『あいつ等の方が、こいつにそう言っておけって、さては、言ってたんだな……ヨッシュタダワカーセ?』
『うん、そうだよ!』
『……なるほどなぁ……。いくらか読めてきたぞ……。
あそこの会社の中にいる間、そーいった感じの込み入った話が挙がっていたが……。
どうやら、『騙し』の感じの『労働力対価』みたいだな……。いくらかはそのパートやアルバイトの賃金よりも低いものの……。
最低賃金水準未満の以下なものの……』
『さすがに話が、幾らか早いね!!
そんな話が、この国でもまかり通っているんだよ! 『素晴らしい感じの問題育成』だよね!?
ずっと、そこで閉じ込められているらしいから、普段は人目につかないようなブラックな仕事をやらされていて、
危険な感じの機械を扱ったりだとか、ドロドロ溶接の作業だとか、高所作業だとか、人の腸の袋詰めだとか、眼玉の瓶詰だとか、
果ては、ガン化誘発物のスプレー工事だとか、突貫工事作業員だとかやらされていてね。
実際、現場で死にたい現場らしくて、
もう二度と、戻ってこれない感じの人達も多いらしく、凄い剣幕で荒れてるらしいよ。
まぁ、それを幾らか御せていけるのが、その特殊な施設の職員さんたちの生業の仕事らしいんだよね……いくらか……。
で、施設の部屋は、コンクリートや鉄格子なんかで、できているらしくて、
閉じ眼られたら、一生そこもう二度と出てこれないらしいよ!
その壁やらドア付近には、爪痕や、血文字なんかで書かれているらしくて、この世に強い怨念と呪を強くかけているらしくてね。
フフフ、段々と恐くなってきた~~ァ!?』
『へぇ~、早く次を言え!!』
『もう何で父ちゃんはそんな急かすの!? 俺はこいつに言ってんの!? わかる!?』
『いや、だから早くいえ!! それは幾らか俺は知っていて、もうその話は聞き飽きていて、つまらんからな!』
『それは、いくらかは父ちゃんの会社の人達は知っていて、その頭がいくらかマヒしているからだよ……! その話は嫌と言う聞き及よ込んでいて』
『……で?』
『あぁ、もう……!!
で、体中、黒い感じのイボだらけで、中には既にガン化細胞に侵されている人達もいるらしくて、
実際に、その中で死んでいた人達もいるらしいよ……。
酷く、凄惨なぐらいの獄中暮らしの中で、足元が水攻めにされて、体なんかが冷え込んでいって……』
『……』
(足元の熱から、奪われて行った訳か……。人は5時間ぐらい晒されれば、死ぬからな……。有名な拷問方法だ)
『えーと……その数は何だか、この10年か20年ぐらい前だかに、増えて行っている増加傾向であって、
20年前以上前は12人、10年ぐらい前は18人、で今年に入ってからも、段々とその入居者の数や死人の数も増えて行って……て。
で、今年に入ってからも、ようやく2,3人ぐらい晴れて死んで出てって……その裏の影の方で悶えていて……』
『増加傾向なんだな……要するに、この問題を行くからか、存続して続けていて……』
(まぁ、裏金作りには、必要だしな。
それが職権階級への上がり階段なんだろう。
そうやって、少しずつ少しずつ、ポイントを重ねていって、上の役職についていった連中も多いからな)
『うん……増え過ぎた人口を間引いていくためにも、幾らかはその必要らしいよ……。その頭は何だか使えないってゆーんであって……いて……』
『なるほどなぁ……』
とこれには、父を推しても、いくらかは考えさせられる思いだったわ。
で、お兄ちゃんがここで。
(う~ん……あれ? 確か、働き盛りの20から40代ぐらいの若者は、減少傾向に転じててなかったけ……!?
超・少子高齢化社会がすごい尾を引いていて、
そんな働き盛りの人達を黙らせるために、そんな問題行動を続けていたら、
意図的に将来的に考えていけば、アメリカや日本の国内生産GDP率は、年々確実に、下落傾向に転じて行って……。
最初は増加傾向でも、段々と反感の意に買っていって、手抜きを仕込んでいくものだからな……。
極小部品とか、ネジねしや、六角ナットのゆるみなんかがそうだ。
それに、働き盛りの若者だぞ!?
当然そこには、男女も絡んでくるから、子宝なんか必然的に減る傾向にある……。
貧富格差社会を築いても、段々とその陰で圧政を敷いていけば、いつかは、アウトブレイクするものだ。
何かの拍子に、思いがけず、爆発する。
それが、戦争なんかに引き起こされるんだ。
その時、何かの拍子に間違ったことを言えば、間違ったことを吹き込んでいけばどうなる!?
昔、第二次世界大戦中に、戦闘機の不審な墜落事故なんかが起こっている。
そうした、実情の影なんかが垣間見えそうなもんだ。
そして、旧日本は負けた……。
安物買いの銭失いとは、ホントに良く言ったものだ……)
――とここで、うちの母が。
『――で、それがいったい、どうしたってゆーのよ!? ヨッシュタダワカーセちゃん!?』
とここで、家の弟が、その頭を抱え、苦しみ出し、次の瞬間、こう言ったものだった。
『う~ん……あれがこうなって、こうなって行って、こっちとしてもそれがよくわかんないんだけど……。
実際にそれが、あそこで起こってたみたいで、TV撮影がどうだとかで、確か言っておいて、とか言ってた』
『は?』
『はあ?』
『パクパク、もぐもぐ』
『……これは幾らかお前の為に言ってるとぞ!?』
『……?』
『ハァ……ヨッシュタダワカーセ、俺が、母(マム)が聞いててやるから、幾らかその話せ』
『……こいつ、食ってばかりいるわ……何だかなぁ……』
『もむもむ』
その頃、ヨーシキワーカは、言っている意味がまったくわからなかったので、食べていたのだった。
トマトとレタスとジャガイモのマヨネーズ和えのサラダを食べていたのだった。
『なんか、ドっと疲れてきたわ……。真剣にやってて、何かバカバカしか……こいつがなぁ……』
『もぐもぐ、んで?』
『ハァ……。
で、何かよくわかんないんだけど……こっちとしてもさ……。
向こうのあの人達の言い分を聞いていけば、
こいつがいくらかとんでもないことをやっていたらしくて、
それが後になって、こっちが返って負けていくような尾になっていくんだよ!?』
『ほぅ、いい話だな! で?』
『うん、で、無罪の話がどうとかで、それで勝ち取っていって』
『『無罪!?』』
『うん……』
『それはヨッシュタダワカーセちゃん、当たり前よぉ~この子は、ホントに何にもやってなくて、これを見ればわかるでしょ?
普通にやってるわよ? これが素だもの!』
『……?』
『あぁ、やっぱりいくらかそうか……じゃあ、やっぱりそのミシマさんが幾らか勘違いしていて、変に先走り過ぎて、
余計に火の入った感じに、次々と付け火をしていくような感じで、燃え広がっていって。
地獄の業火の大火の残り火のようなもんであって……あれ? この話どうなって言ってんの!?』
『『さあ……?』』
『……?』
『この話、完全に……ミシマさんがゆくゆくは負けていく感じなんじゃ……ないの?』
『だから、そう言っているでしょ? この子、なーんにも悪さをしていないもの……ね?』
『あぁ、あそこで、俺なんかが圧を掛けてみたけど……なーんも知らんもんやったぞ?』
『『『『……?』』』』
(あぁ、多分あれね……。お兄ちゃん、トラクター前での出来事よ)
(あぁ、あったな……確か、覇気を当ててたぐらいだが……。とぼけてたような感じ方だったぞ!?
いくらか、そのわかんないものだがな。
うちの弟が、そのトラクターの部品を持ち出してみては、紛失していたしな……!
まぁ、別の部品で、いくらか代用していったが……)
とここで、私の父は、うちの弟にこう催促するものだった。
『……で?』
『うっ……うん……。で、その話の後の件が特に重要で、
こいつがそれを周りに、職安なんかに介して、いい振らした後の出来事なんだけども……。
そこにいた人達なんかが、凄い気になっちゃって、事前調査が何だとかで、こっちでもそれを動くかどうか試していくとかどうだとかで、
ついには信じられないほど、荒れ放題の惨状に激変していったんだって!?』
これには、父も。
『惨状……?』
『うん……』
(それは、つまり、空回りもののすごいもので、逆にその荒れ放題だったと……!? 職安の中の人が……!?)
これには、私の母も。
『続けて……』
『うん……で、向こうの人が確か言うには、こいつがそれで有名になっちゃったらしくて……こんな小さな街中でも……。
それで、あんな大変な惨状になって言っちゃってて……。
その怪しい施設がどうだとかで、
その『怪しい機械』を『取り上げて』、『壊さないといけない』らしくて……。
もう目の前で、泣きっ面をいくらか浮かべていて、『主にあのミシマさん達』が……!?
女性陣たちに、幾らか厳しいほどの職務質問を受けていただとかで。
それでいて、今のこいつみたいに、
こいつ意外にも、『助かる人達』が『少なからずいた』らしくてて……!?
いくらかは、『その身代わりの保険金代わりの無実の罪をもう着せられて』いて、そこに『服役されていた』らしくて!?
助け出せるのかもしれないとして、みんなして大騒ぎしていて、
それが、この小さな片田舎の街『だけ』じゃなくて、『この国全土』に及んでいって、こう言った問題なんかが、一斉摘発されていたらしくて……!?』
これには、家の母や推しても。
『一斉摘発……!?』
とここで、何故か怒る、家の弟がいたものだった。
『もうこいつ!! 何てもん書いてんだよあそこに!?』
『何言ってんのヨッシュタダワカーセちゃん!? この子、なーんにも書いてないわよ!?
あのミシマさんの事が会って以来、家でそのゴロゴロしてるわよ?』
『……それもそっか!
じゃあ、別人だこれ! それを聞いて安心しちゃった! なーんだてっきり俺の勘違いか!?』
この時、この時点で、ヨーシキワーカ本人は、断じて書き物をしていない。
これが、ミシマさんに関わった年である。
『……で、その後どうなっていく、その感じだったんだ!?』
『うん、あのね……。
実際にその犯行を犯していた人達もいたらしくて。
でも、その中には、『必ず困る』身内連中の人達も、会社仲間達も『少なからずいた』らしくて……。
自分達のそうした『不手際の隠蔽工作』ものなんかの、
代理人を立てての『身代わりの保証人システム』らしくて、
どうやら代わりに、全部その人1人のせいにして、周りからそうだと言って回り、どうやら仕向けて行ってたみたいだよ!?』
『だろうなぁ……』
『そーゆう悪い人達が、この世の中に実際に溢れていて、そうした会社内の実情なんかに隠れて、たむろし合っているからね!?
弱いもの虐めみたいなものよ?
誰か1人を掴ませて、集団でその人のせいだとするような、『隠蔽工作』なんかの悪意のこもったみたいな感じみたいなことが、流行っているからね』
『まぁ、どこも似たようなもんだ!』
(ほぼ、すべての会社がそれだ! 大企業なんかが、人の人数がいくらか多いものだからか、必ずその中に、紛れ込んでいるからな!)
『あっ! やっぱり知っている!』
『あのね――それは、『この世の中の当たり前』なのよ! ヨッシュタダワカーセちゃん!』
『母(マム)も知っていたのか感じだったのか……。じゃあ、知らないのは、どうやらこいつだけか……!? いくらか、騙せそうな感じの奴は……!?』
もぐもぐ
とヨーシキワーカを、口を動かして、食べていたものを咀嚼していたのだった。
これを見た、父母弟の3人は、まぁ、いつもの事なので。
ハァ……
と重いため息をついたものだった。
で、家の弟は、こう告げるものだった。
『で、そうした話の流れで、どうにも包みきれ隠しきれなくなっていって……。
その『施設だけ』じゃなくて、その『ほとんどの施設』なんかが、『一斉摘発』されていって、
また、一からそうした事件調査の洗い出しなんかが始まっていって、
どの受刑者さんも、その監視員さんかも、親身になっていって……そうした事件の洗い出しの捜査協力の元、
自分の無罪を勝ち取った人が、聞いた限りで聞き込んでいけば、
この国内でも、1人か2人かは助かっていって、
それが、どうやら向こうの方の遠くの街まで広がっていって、どの人達ももろ手を挙げて喜んでいたらしいよ!?
『無条件の自由解放』とは……さすがに上手くはいかなかったけど……。
ホントのどうしようもないほどの悪人じゃなくて、無実の罪を着せられていた人達だから、『その助けないといけない』って、
どの町のみんなも騒ぎ立てていて!?
まぁ、ホントの人を殺してしまったような悪人さんなんかや、会社の設備機械や備品なんかを壊したような人なんかは、
ブーッブーッ言い合って、すごいブーイングの嵐だったらしいよ!?
そこに、どうやら、こののほほんとした感じの兄貴が、どうやら関わっていたらしくて……。
ハァ……何でこんな奴が、そんな凄い人になっていくの……!?』
『……?』
『お前は、何か……夢でも見ているんじゃのか!?』
『誰よ!? そんな妄想話を、言い広めたような迷惑な人は!?』
『それは、断固絶対に俺じゃないって!!』
『それはわかってるわよ! ……で!?』
『うん……。
で、後々になって、そうした事件性に絡んでくるのは、今じゃないけど……。
どうやらこいつが別に好きになっちゃった娘が、その職安の中に、どうやら『別にいた』らしくて……。
そのヨシュディアエさんじゃないけど、どうやら『別』らしくて。
で、どうやらもう1人ぐらい、
別に、『一般人の人』がいてたらしくて……。
こいつの事が、前々の方から気になっていたような娘がいたらしくて、どうやら……!?』
『『『……? 別人!?』』』
『うん。う~ん……あんな事が会って、こんな事が会っていて、どうやらその事件に絡んできそうなのは、その2人みたいなんだけども、どうやら……』
『何だ、はっきりしないなァ~!』
『うん……聞いてた俺も、その横の人達もどうやら同じことを聞いてたらしくて……。
そのハッキリしていないって事なんで、『笑えない話』なんだって、どうやらね……』
『笑えない話……?!』
『うん……チンコだとかオマンコだとかで、その有名になっちゃってて、もう大恥ずかしいだとかで……』
『それは、食事中に聞いている俺等も、その恥ずかしいわ……』
『ねぇ……』
『……臭そう……』
『で、お兄ちゃんが、その時にその責任を、どっちの娘がいいのか選んで!? 取ってもらわないといけないだとかで!?
刑事罰の責任なんかの騒ぎらしくて……』
『えっ……』
(刑事罰の責任……?! 何でだ!?)
(さぁ?)
それは、訳が分からないものだった。
つまり、未来の私は、その職安の中の別の女性と、その一般人の女性の誰かを、選んで、取ったというものだった。何じゃ、そりゃあ。
で、うちの弟は、こう告げるものだった。
『で、職安の若い娘がいいのか? それともその一般人の娘がいいのか、好きな方を選んでって……!?』
『……母さん!? こいつは今、何を話しているんだ!?』
『……さあ!? 聞いているこっちの方も、その恥ずかしいんだけど……何もその食事中に……』
『黙って!! そのこれいくらかその……そのお兄ちゃんの一世一代の大勝負らしいよ!!』
『……で?』
『で、お兄ちゃんの方から、それを試すような仕草のようなもんであっていて、そうした人達を助け出して言ってて。
それで実際に、幾らか助かる人達もいたらしくて、みんなして、その時喜んでいて、
そのみんな、とても協力的だったんだよ!
でも、それを陰で根に持っていたような、根っからの悪い人達も、少なからずいたらしくて……。
あっ、受刑者だけじゃなく、その施設の者や、昔の会社の上の人達や、仲の悪かった一部の悪い人達なんかがそうだったんだよ。
で、その2人以外にも、一応、その気をつけてって……。
その綺麗な顔や体に、傷を負わないでって、出来れば、その離れた所にいてって……って感じで!?』
(えーと……多分それは、未来の私ではなくて、その職安の中の若い女の人や、その一般人の女性の事だろうな!?)
(だよね……お兄ちゃんは、その男の人だしね。命を狙われる心配はなさそう)
『何だそりゃあ!? どうやって、それで、仲の人達を助け出していくんだ!?』
『う~ん……どうやらそれがわかんないらしくて、こっちとしても……。
でも、その受刑者さんの服役している人達のご家族さんやご兄弟さんなんかは、そのいくらかその知っているらしくて、
後々で、おいおい、大きな呼び水になっていくんだって!?
その人を良く知る、昔からの顔なじみの学校の同級生たちや、昔の会社仲間たちや、親戚さんなんかが、
どこかで、その手を差し伸べ合って、そこから助け出して言ってね。
そうしたチャンスの話を、逃さないようにしていってて!
その職安の中の人達や、その一般人さん誰かさんがね!?
だから、そうした手柄なんかは、『みんなの手柄』であって、こいつはそれをもういらない、って言ってて……』
『……は?』
『……え?』
『……?』
『何で、いらないのかよくわかんけど……ホントに……。
ホントに必要なものは、『もうもらっている』って、
で、できれば、いっそのこと、そのみんなにもその協力してもらって、
未然の防止策なんかに、そのいくらか協力してもらえれば、いっその事、『いい笑い話』……の方に帰結になっていくんだって!?』
『受刑者さんにもその助けてもらう訳か!?』
『そのご家族皆さんにも!?』
『うん……よくわかんないらしいんだけど……』
これには、父を推しても、一様に考えさせる思いで、腕を組んで考えるのだった。
『……』
とここで、私は。
(俺の欲しいもの……か……)
(……)
(チアキと、その一緒に寝て、過ごしたい……というところかな?
一緒に生まれて来て、肉体がなくて、実在していないからな。……願うのは、それかな?)
『……続けろ!? ヨッシュタダワカーセ』
『うっうん……。あのね。
最終的に、お兄ちゃんが選んでいったのは、その2人のうち、『どっちか1人だけ』であって……。
それがどうやら、昔からよく知る顔なじみの人で合って、
どうやらその職安の娘は、どうやら選ばれてなかったらしいんだよ……。ちょっと可哀そうだけどさ……』
(職安の中の若い娘? 昔からよく知る顔なじみ? 選んだのはその娘? どーゆう事?)
(さあ?)
『そりゃあそうなるだろう!! 何言ってんだお前は!! 職安は恋愛相談所(そんなところ)じゃないだろ!!
あんな事が続いていて、度重なっていて、
そのヨシュディアエって女だけは、昔の方から、どの会社さん方も受け入れがたいほど、『きな臭い感じの女』なんだからな!!』
『あっ……! やっぱりその感じ、知ってたか……父ちゃんは幾らか……』
『まぁな! 名前だけならな……。ピーンときてたもんだ、一部の名前だけでな……で?』
『で、こっちとしても、その踏ん切りがつかない……って事になっていってて』
『なるだろうなぁ!?』
『ええ、その話を聞いているとどうもね……で?』
『うん、で、その最終的に選ばれた娘は、それでもいいんだけど……。
そうした手柄なんかはすべて、どうかあたしの方に譲ってて、言ってて……、無理にでも何でも……。
でも! それだけはダメだとかで、
あの時、『あの場にいた女の人達みんな』が、『その犠牲者さん』であって、『みんなの協力の元の手柄』であって、
許しがたい、度し難いほどの出来事だとか、何とか言い合っていて、
どうかしたら、その綺麗なあんたにも、みんなして歯向かっていって、『カッターナイフ』だとかで切りつけるとかいってて……。
どうやら、針孔でブスブスだとか……!?
老いがどうとかだって……!?
それでも、気に入らないなら……何なら、なんだけど……!?』
『……?』
『う~~っ……。で、そうした事が会っていて、溜まり兼ねて、その別の女の人が、その合い中に入って行って、
そうした仲裁の声を上げていって、
最初から、『この人だけ』手に入れれば、そのもう充分だとかで、
後は、その素敵で綺麗な女の人と、その幾らか協力してもらっていたみんなで、協力し合って分かち合って言ってて……。
どうやら、その時、言ってたらしくて。
どうやら、その女の人が、前々からお兄ちゃんが好きな人で、家に嫁いでくるような女の人みたいだよ!?
お似合いなね……言っといてって……なぜか言ってて!?』
『は?』
『え?』
『んんっ?』
(どうなってんだそれ……? さっぱりわからん……?)
(顔なじみの娘……?)
この時、ミシマさんに関わった年であって、やらせのTV報道番組に関わっていくのは、あくまで、後々の出来事であって、
運命は、この時既に、カチッコチッカチッコチッと動き出していたのだった。
無条件の自由の開放とは上手くはいかないまでも、救える命もあって、未然防止策の為に、着実に動き出していた。
『――後は、あっちの向こうの人達なんかが、訳がわかんないことを言ってたらしくて!?』
『訳がわかんないこと!? ハアッ!! 言っているお前がその一番わかってないんだろう!?』
『うんそうだよ!! 悲しい実情な所はね!!』
『ハッキリ言いやがった……!? 開き直りやがったなこいつ……。……で?』
『あのね。お兄ちゃんに憑いてる方の『守護霊大進化の契約の儀』らしくて、どうやら……』
(あら? あたし……?)
『霊?』
『うん……でいつも奥まった感じにいたらしくて、そこでいつもお兄ちゃんを助けていて、その手をいくらか差し伸べていて、
で、色々とあって助かって言ってて……。
そうした事が会っていて、実際に助かっていた人達も多いらしく常に、で、守護霊大進化の儀だか……そのいくらかワープが起きていて!?』
『ワープ?』
『うん?』
『何のこっちゃ?』
『で、どうやらその辻褄なんかが合わないらしいんだけど……?!』
ストーリーが合わない?
『それでいくらかはいいって言ってて、
お兄ちゃんの方は、そのジャッジメントだとか、裁きの方に進化してて。
そのお姉ちゃんの方は、その綺麗な感じで、大精霊だか、守護天使まで発展強化していて、
エンジェルだとか、ピンク色のドラゴンさんなんかに、またがる感じでよろしく言っていてて、あの人が……。
でも、最初から猫みたいな感じじゃなくてて、人間だとか人型からの進化発展強化だとかで、
それでいつも、お兄ちゃんに憑いていて、いつも、見守って生きているよ、だとかで……』
『さっぱりわからんな……』
『うん……こんな事を、長いこと喋っている俺としても、そのよくわかんないところがさ、ここん処に会っていて……』
『で?』
『その、守護霊大進化さんまで大きく発展しちゃった人なんかを、その娶りたいだとかで、その天界の方でも騒ぎが起きていて、
その時、声を上げてきたのが、大天使のミカエルさんであって、
お兄ちゃんとその人を轢き剥がして、その天界の方に連れて帰りたい、お嫁さんにしたいだとかで、騒ぎが起きていて。
その、連れ去って言っちゃんだよ!! そのショックじゃない!?
今まで、大切になんでか育ててさ!?』
『お前、何言ってんだ? 天界に……連れて帰っていった?』
『ん……こいつにはいくらかは、そう、『キツク言っておけ(?)』って』
『……で?』
『で、その人も今更になって、お兄ちゃんの方を捨て切れないだとかで、その人を肩の所なんか押しのけちゃって、
その天界行の話を、そのいきなりして断ちゃって、下りて行ったんだよ……その下界の地上の方へ。
で、1人、天界の方に帰っていったその人なんかも、満更でもないいい笑顔をしていて。
で、その人は、今も、そのお兄ちゃんと一緒に、書き物をしていて、
そこで、一緒に互いに寝んねしあっていて、いつも、ゴロンと抱き合っていて、
いくらかはこれが、自分達2人の幸せな形なんだって、言い合っていて。
じゃあ、それぐらいな感じで、何だかよろしいか……って横の方でも、その後ろの方でも、確か言い合っていたらしくて』
『……で?』
『これにて、おしまい……』
『……何だそりゃあ!?』
『で、途中になって、それを間に入れて思い出して、書き出していくんだけども……。
それもいくらかはこちらとしてもダメであって、
全部綺麗になる形にでもしていって、それを最後の方にいくらか書き出せとか言ってて。
でも、それはいくらかはこちらとしても、できないとかなんとかほざいていて。
『原作者のプライド優先』だとかで、『護らないといけないものがあった』とかで、
じゃあ、それぐらいでいいか!? って感じで言ってて……』
『……何だそりゃあ母さん?』
『……ハァ……ヨッシュタダワカーセちゃん?
まず、あなたがそれをいくらかわかってから言い出しなさい!
それか、ノートを取るかメールを取るかして、文書に綺麗にまとめてから、いくらかものを言いなさい!』
『……』
『ハッキリ言って、厳しめに行って、まったく訳が分からなかったわよ!』
『だよな!』
『言っている俺ですらわかんないもん……』
『……』
(ヨッシュタダワカーセへ、口で上手く言えないなら、文書形式で、今後はメールで送りなさい。まったく意図が伝わりませんよ!)
(何で、あたしがその……バレてきてんのよ?)
☆彡
――過去から現在に返り、エメラルティさんは、こう物語る。
「――キツク言っておけ……。それは、ヨーシキワーカさんとチアキさんの2人で書き上げ、育ててきた大切な作品『愚者の開拓記』の事なんだと思うわ」
「愚者の開拓記」
それが、当小説サイトツギクルに上げているものだ。
エメラルティさんは、話をこう続ける。
「さっき教えた話は、あくまで、その途中になって思い出したものなの。
でも、それに気づかずに……。ずっと書き続けていた事もあってか、ホントに辻褄が合わなくなってきている……の。
これが、悲しい実情……」
「……」
「さらに言えば、ハッキングにより被害を受け続けていた事もあって、文書の抜け落ち、穴ぼこ、書き換え、入れ替え、
酷い時には、10ファイルごと一斉削除されていたものだったそうよ。
だから、途中から、話の辻褄が合わず……、ストーリー性がグチャグチャだった……」
「……」
それは、大切な作品が、ストーリー性を失ってしまったという事だ。
ハッキングができるという事は、自分達が横に間に入り、気に入らないものを消し、
原作者さんが、新たに書き足しては、新たに文字を書き換えたりして、
訳が分かんないようにすることだって、十分に可能なのだ。
それが、大切な作品を失うという事だ。
決して、絶対に許されない事である。
「ヨーシキワーカさんとチアさんの2人で、夢見の中で話し合い、
作品名はそのまま、ほぼ受け継がれる形で、このまま、当小説サイトに挙げていくことに決まったそうよ」
「でも……そのストーリー性をも失ったんじゃないの?」
「だから、打てる手は1つしかなく、
ハッキングの被害にあい、やられたものは、そのまま、残す形でね。
戒めの記憶として、残して行くことに概ね決めたそうよ」
「……そんな事をするからだ」
「そうね……。だから、今一度、冒険を見直し、一からそのやり直しって行くんだって」
「やり直す?」
「ええ……話の辻褄が、合うようにしてね」
「……」
「そして、戒めの作品は、正ストーリーとは少し分けて、特別版としてその残して行くことに、概ね決めたそうよ」
「戒めの作品を、特別版として……?!」
「ええ、どうやら、犯行を依頼してきたのは、どうやら面白半分で騒いでいた職安の中の人達らしくて、
犯行を実行していたのは、ミシマさん達みたいな悪い人達よ。
電気事業法のウェーブグローバル伝いのね。
その中には、確実に、揉み消しの依頼者である、ヨシュディアエさんや、ミヨさんの姿もあっていてね……。実に悲しい話だけど……。
陰で笑っていたのが、どうやら、最大の決め手らしくて、
『そんな恥ずかしい娘さんは、正直、いりません、謹んでお返しします。騒ぎの原因の元らしいのでね』
――と、キッパリと、返事をしたそうよ」
「フ~ン……」
つまり、そのヨシュディアエさんも、そのミヨさんって人も、その人にフラれた訳だ。
いや、正しく言えば、職安の中の人も、ヨーシキワーカさんも、その振ってはいないのだが……何も……。
疎遠上の別れ話が、しっくり、とそのくるだろう。
ヨーシキワーカさんは、基本無口で、その何も言わないし……。
職安の中の人達も、メンツと建前もあって、プライドもあり、職安は断じて、恋愛相談所ではないからだ。
そのミヨさんって言われた若い女の人には、どうか、その幸せになって頂きたいものである。
寿結婚という名の……ね。それが、一番の幸せである。
「職安の人達からすれば、身内同士の娘を送り出す話と、いいねの希望求人を送り出す話が、同時に挙がっていたんだけども、
あくまで、それは、職安の人達の考え方であって、
その娘さんの親御さんの気持ちに沿ったものでもないらしいわ……!
ミヨさんご本人の気持ちを尊重していなくて、
周りが、好き勝手に言って、勝手にほざいて騒いでいたようなものだからね。
あーした現場に立てば、ミヨさん本人としては、自分自身の真意を中々切り出せないものなのよ!?
好きや嫌い、愛しているか愛していないか、意中かそうではない子なのか、どっちだってつかなくなっていくの。
話が、ドンドンとその変貌していってね!?
多数決の意に取って代わるわけよ!?
そんなの、断じて恋愛じゃないわ!!」
とここで、その横にいたクリスティさんも、サファイアリーさんも、頷きあうものだった
「うん」「うん」
「そうよね?」ねぇ~!」
「1人対多数になれば、中々、自分の意見や我を貫き通せず、いつしか、折れるしかないからね……。
そこには、決まって、純愛なんてなく、偽物の造られたものでしかないわ!
それが、ラブホテルに連れ込んでいって、既成事実作りであり、フラれて終わりの人生の帰結だったわけよ。
それが、ミヨさんに本人に取れる、最後の手段だったって訳!
……まぁ、そこまでは、無理して……やってもいない……んだけどね……」
とここで、同じ女性であるアヤネさんが、こう進言してきたものだったわ。
「最初から、本人の意思を尊重していなかった訳ね!?」
「そうよ!
あくまで、その話が挙がっていたのは……、あの人の作品の中にある、読者の目には決してつかない、特記事項の上の欄であって、
そこに、ハッキング伝いの人達が、横から覗き見て来ては、
その面白半分で、まさか……そうなるとは気づかずにいて、勝手に好き勝手にほざいて周っていただけよ!!
職安の中では、有難迷惑ものの騒ぎだった訳よ!!
ホントに気恥ずかしそうにしていらしてね……。
愛情の毛すら、ホントに微塵もなかった訳……」
とここで、アヤネさんが、こう尋ねてきて。
「どーゆう事?」
と、それについて、返してきたのは、エメラルティさん、クリスティさん、サファイアリーさんの美人三姉妹だったわ。
「まぁ、簡単にわかりやすく言えば、その職安の中の人達が、至ってその依頼者であっていて、
ハッキングができる人たちに頼ってみては、依頼しあっていて、
横からそれを覗き見ては、コピーを取り、中には好きに書き換えちゃっていて、
これみよがしに、そのミヨさんに、ハッキングしてきたものを見せびらかしていた訳よ。
でも、こんな事をすれば、当事者本人であるヨーシキワーカさんとしては、反感の想いであって、最低な行いに他ならないのよ!」
「でも、もしも、例えばこんな事が、付き合っている渦中や、結婚した後でも続くようならば、決まってその離婚話になっていくわね!」
「そうそう! 当たり前の有名な話じゃん!」
「それに、ミヨさん本人にしてみれば、その面白半分であって、冗談めいていて、試していたような素振りがあっていたものなのよ?
ちょっと横から言ってきては、腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)から、漏れる声に合わせて、
ヒソヒソと好き勝手に言って、試していただけの事だからね?
それか!? まさか、自分に気があるんじゃないのかと思い? ヒソヒソと噂を立てていたものだったのよ?
でも、これには大層、我慢ならないぐらい、不機嫌の現われだったそうよ……あの人も……」
「そりゃあ、そうなるだろう……」
「うん、あたしだって、その聞いてて、わかるわよ……」
「そう、それが、ミヨさんの正体だった訳!
ねっ、愛情の気なんて、そもそも、微塵もないものでしょう?」
これには、幾ばくかその少年少女を推しても。
「確かに……」
「ねぇ……」
「そう、ここに帰結して、恋愛発展もクソもないわけよ!!」
「……」
そう、ヨーシキワーカとミヨさんは、恋愛発展はしない。
むしろ、当たり前の帰結である。
「逆に、ヨーシキワーカさんの立場からすれば、恋愛は二の次、三の次であって、普通に就職して、定職に就くのが第一優先だったの。
ほら? 金とかないと、そもそも恋愛もできないし、何ならデートだって、結婚だってできないしね。
そうした資金だって貯まらない。老後だって、段々ときつくなっていくしね」
とここで、ミノルさんが、アヤネさんが、こう言ってきて。
「確かに、そんな状態では、付き合いなんて、そもそも無理な話だからな!」
「自分からは、絶対に言わないわね……。それが、そうした状況下に置かれた人の、心理状態なんでしょうね」
「案外まともで、しっかりしているな」
「そうね」
「それに、『職安は恋愛相談所じゃない』し、決まってそーゆう話をする処でもない」
「……」
「そうした恋愛の毛があるならば、電話番号の交換からスタートしないと、そもそも無理な訳よ。
偶然に見せかけて、バッタリと道中であって、これって運命の出会い!? って、そもそも無理な話だからね。
まぁ、方法はなくもないけどね……。
そうした『位置即位ソリューションシステム』に詳しい方が、身内内にいれば、可能なだけだからね」
「でも、それって決まって、その好きになった人の携帯電話などを、横からチラ見するような悪しき行いだから……」
「あぁ、それを知った頃には、『ドン引き』ものだな……」
「そうね……。『別れ話』が、必然的に挙がっていくでしょうね」
「左様だな……」
「職安の人達が、そんな恥ずかしいことを平然としてただなんてね……」
フッ、フッ
とアヤネさんもミノルさんも、軽く笑うほどだったわ。
「後は、アカウントなんかは、マイナンバーカードや、生涯受け取ることになる年金基金や、架空銀行口座なんかでも、既に紐づいているものだから、
決して、『明け渡してならない』!! ってキツク言っておけ、って暗示の報せだったそうよ!?
今まで大切に積み上げてきたものが、ゼ――ンブ、一瞬にして、その消えてなくなっていくからね……」
「でも、それも、ミシマさん達や、そのヨシュディアエさん辺りに知られたんじゃないの!?」
「その通りよ! スバル君!」
「……」
「マイアカウントは、その名義人の変更はできないシステムになっていて、名前の変更はもうできない。
もう知られてしまった後だもの……。
であれば、取れる手段は、限られていて、電話番号の登録の変更手続きしか、もうなくなってきちゃう訳よ」
「……」
「ヨーシキワーカさんの最大の失敗は、
12月の職業訓練校の話と、履歴書なんかに、そのマイアカウントなんかを記載書きしちゃったせいよ。
マイアカウントなんかじゃなく、
腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)のメールアプリを開いたらわかる、各携帯電話会社さんのメールアドレスなんかを、
上手くその流用し合って、履歴書なんかに書き出していけば、
その被害は、いくらかはその少なく抑えられていたそうよ!?
……まぁ、知らなかったからね……。
自分の失敗点を挙げて、他の誰かさんの為に、お役立てできれば、そうした特殊詐欺の被害の目に合う、数なんかも現象傾向に辿っていくわ。
いくらかはね……」
「自分の失敗点を、他の誰かに教えて……」
「ええ、みんなが協力し合えば、そうした犯罪の抑制なんかにも貢献できていくからね」
「……」
フッ……
と僕達、あたし達、私達は、ほくそ笑んでしまったのだった。
――次いで、クリスティさんが、おどろおどろしい感じで。
ヒュ~~、ドロドロ
これには、アユミちゃんも、ビックリなもので。
「ヒエッ!? 何ッ!?」
「フフフ、こんな恐い話は知っている?
自分達がでっち上げた仮初の罪の話を、別の誰かさんのせいにして、仕向けて回っていた裏話よ!?
この怨み、晴らさでおくべきかァ~~!? ヒュ~~ドロドロ……ってな感じでね? テヘッ、腰抜かした?」
「驚かさないでよ、クリスティさん……」
「エヘッ、いくらかはそのやってみたくてね……」
「……」
「先に前もってネタバレすると、α波b波発生装置が、そもそもの原因であって、
そこに仮初の原因を植えこんでいったのは、集団催眠幻視幻縛幻夢だったそうよ。
そりゃあ、そうよね!?
守護霊チアキさんは、思念体であって、脳波の電気信号のやり取りなんかを行う、シナプスがその正体だったものね。
それにその時は、ヨーシキワーカさんご本人様も、(目線は)下を向いていて、石拾いをしていたもの。
この2人には、最初から元から、幻術が使えないわ!」
「シナプス……」
「『脳神経シグナル伝達物質』Synapse(シナプス)!
これは、わかりやすく短くいえば、脳神経の伝達物質の信号のやり取りの事よ。
まぁ、早い話が、その人が様々な事を経験したり学習する中で、それを記憶していく、『海馬』の中にある脳幹みたいな働きをする処ね。
そこに、守護霊チアキがいるわけよ!」
「脳に!?」
そう、守護霊チアキは、ヨーシキワーカの頭の中にいて、それが脳の海馬の中にいるわけだ。
脳の神経伝達シナプスによる働き、それが正体である。
「ええ、元々は、右足にくっ付いた状態でいたらしくて、
それが血液に乗り、左の肺、左目を通って、脳の一部となったのよ。
ずーっと、常に一緒にいるよ、って愛し合っていてね。片時も離れないみたいなものよ。
それが、双子の吸収体と言われる所以!」
「フ~ン……」
「で、ゆめゆめ注意したのは、チアキさんは、大まかに分けて、脳神経とホルマリン漬けの両方にいてね。
片方はヨーシキワーカ自身に。
もう片方の大きなデキモノなんかは、未来人さんの誰かのせいで、未来に持ち帰らていて、ホルマリン漬けだったそうよ。
今回話す内容は、そうした事が、多分に含まれている話よ」
「未来人……!?」
「ええ……。
やらせのTV撮影、4月6日(土曜日)午後3時半から4時頃にかけて、こんな事が会っていたそうよ。
何でも、ついに、守護霊のチアキさんグループの逆鱗に触れたらしくてね。
本人たちは、そんな事は頼んでいないのに、ミシマさん達が勝手に、執拗に邪魔していてね。
反感の意に買っていったそうよ。
絶対に取り外せない呪いらしいわよ~~ォ!?」
これには、アユミちゃん、スバル君、アヤネさん、ミノルさんと、口々にその声を出してきては。
「呪い……?」
「取り外せない……?!」
「恐い~!」
「アヤネ……ブリッコぶらないでくれ……。もういい加減、その歳を考えて……」
「フンッ」
ドスッ
「オグッ……」
それは、意表を突いた手刀だったという。それが、ミノルさんの胸の下あたり、みぞおちに炸裂したものだった。
これには、少年少女たちも、幾ばくかその青ざめたという……その心配になった感じで……。
「歳は、永遠の20代の盛りよ!!」
「うっ……ウソつけ……。ケイを産んで10年だから、それは、もう過ぎてるだろ」
「……」
冷ややかな、白い視線が殺到したという。
主に女性陣営から。
「シャル……何かこの者に、冷えた飲み物を」
「はい~♪ 五臓六腑から冷やしていくためには、
瓜系の食べ物を少々加えて、ハーブ系のローズマリーに似たものを、いくらか合わせていきましょうかねぇ~♪ ウフフフ」
「恐ッ……!?」
身体を冷やす食べ物で有名なのは、
レタス、キャベツ、白菜、ホウレンソウ、小松菜、キュウリ、トマト、ナス、ゴーヤ、セロリ、もやし、オクラなどである。
体を冷やす果物では、
スイカ、キウイ、バナナ、マンゴー、パイナップル、レモン、メロン、ナシ、イチゴ、金柑、カキなどである。
一般的に、カリウムが含まられている食品が、その体を冷やす作用があるという事だった。
これには、スバル君を推しても、その同じ男性なので、ガクガク、とその打ち震えていた。
「……」
「どうしたのスバル君?」
「いや……その寒気がしてて」
「……じゃあ、こうすれば……どうかな?」
ソッ
「あっ」
と僕のアユミちゃんは、その僕を気遣って、その手を温かくも握りしめてくれたんだ。
「うっ……あたしの手が、その手が……冷えてるかな?」
「……あっ、いや、そうでもないよ……」
「……そう」
フフフッ
と女性陣営は、その満更でもないいい笑顔を浮かべていたものだった。
これが、大人の男性の扱いと、その子供の扱い方である。
「ええ、恐いわよねぇ……。
『この怨み晴らさでおくべきか――……』で、幻聴のような声をお聞きになってたそうよ!?」
そこへ、サファイアリーさんが。
「強い恨みを持っている娘だからね、御しきれるのは、あの人だけであって、
それは、ミヨさんも対象じゃなくて、お父さんにも及んでたの……。……敵味方分け隔てなくね」
そこへ、クリスティさんが。
「それは、ヨーシキワーカさんの動向を怪しみ、位置情報システムのソリューションや、ハッキングしていた人達も、
衛星からのカメラだかで、逐一監視していたものだったそうだわ。
場面的に言えば、温州ミカン原口早生の苗近くの、昨日の夜のうちに穴を掘ってからの、石拾いだったそうよ」
そこへ、スバル君が。
「どーゆう場面なのそれ?」
「う~ん……そうねぇ……。
すごい迷惑ものだったそうよ。
衛星カメラの盗撮は、計2台は感じていたわ。Vピースサインしとけば良かったかしら? まぁ、する気もないらしいけど……。
お兄ちゃんの危機感知能力と夢見の力の併用でね。
うちでも使えるのよ?
せいぜい、楽しめたかしら?
あの夜の約束と契約、反故にしないでね?
もしも、破った場合、あの奈落の闇の中の永遠の園で、共に楽しみましょ?
魑魅魍魎(この子)達が、久々に遊びたいって、言ってきていてね?」
「この子達?」
「この子達……クスクス。
監視衛星のスターリンクもほどほどにしてね? すごい迷惑だからさ――、
1つは、頭の上くらいの角度の斜めの位置ぐらい、顔が見える程度。
1つは、ほとんどが側面よりの後ろ姿で、それよりも若干下がった程度の盗撮映像だったそうねぇ。
4月半ばぐらいの時期、黒服を着たミシマさんが、公園の金網をガシャンとして、
その下にいた別のもう1人がいて、耳にピアスを付けた長男坊君辺りが、ヨーシキワーカさん(うちのお兄ちゃん)に、石を投げ込んでたからね。
ちょっとしたお仕置きよ?
(温州ミカン原口早生)家庭菜園のミカン畑の近くで、その時、そこにいた子供たちがいてね――」
★彡
【事件解決年、2224年4月6日(土曜日)】
【度を超すと発動される呪い、もうあたしでも、取り外せないの……ごめんね、許してね】
――数年前の時間に戻り、その場所は、
アメリカマイアミ州にある、フロリダ半島南端に広がる世界遺産であるエバーグレーズ国立公園であった。
エバーグレーズ国立公園では、エアボートで国立公園を探索する水上ツアーや、野生動物のショーなどに参加できる催し物があり、
野生のアリゲーターとの遭遇や、赤ちゃんワニを見る事ができるショー等が楽しめます。
ワニィ~~
と鳴くミシシッピワニ。
アメリカのワニは、世界で最大のワニの一種であり、中でも、
ミシシッピワニは、フロリダ州やルイジアナ州など、主にアメリカ南東部の河川や湖、沼地、湿地などの淡水域に生息する。
生息地の食物連鎖のトップに立つ捕食生物の代表格であり、
主に餌となるのは、魚、亀、蛇、小型の哺乳類を食べるが
空腹時には、その辺のものを食い漁り、鹿肉やペット、まれに我々人間も、その餌食になっているぐらいだ。
そして、そのワニが沼地から動き、バシャンと河川の中に潜り、その身を隠す。
そうやって、段々と近づいていき。その瞳の動きが、一瞬代わり、瞬膜という薄皮が現れるものだった。
それは、ワニたちの水中ゴーグルであり、水の中で、目を護る役割があるものだ。
ワニが、水中で物を見ることができるのは、この瞬膜のおかげなのである、
そして、バシャンと現れて、その辺のシカに食らいつき、その強靭な顎の力で、バキバキ、とその骨をかみ砕くものだった
バリボリ、バリボリ
『……?』
そして、そのミシシッピワニの目線の先、そこから、ずっと遠くに離れた所にある公園では、こーゆう事が会っていたのだった。
ガシャン
――それは、公園の所のフェンスの金網が揺れて、一定の間が置いたのち、その下の辺りから、投げ込まれてきたものが石だったわ。
ドッ、ゴッ
それは、ヨーシキワーカ(お兄ちゃん)から見て、歩いていた最中の右手側部分に当たり、そこに拳大ほどの石が投げ込まれた時だったわ。
あんなのが、当たったらと思うと……ゾッとするわ。
斜め上からの距離もあって、頭に当たれば、もしも、その当たり所が悪ければ、脳死だったと思うわ。
決して、許されない犯行よ。
(さすがに、度が過ぎたわね)
それは、我慢できる一定の許容量(パラメーター値)を超過(オーバー)したものだったわ。
だから、これは、自動(オート)だったの。
(この怨み晴らさでおくべきかぁ~~……!!!)
風向きが代わる――ヒュオオオオオ
(夢幻流:幻視幻縛幻夢)
紫の瞳が開かれる。
中継地点のチアキを介して、子供たちの怒りに触れたものだった。
――そして、その一部始終を見ていたのは、近くの公園の中にいた、まだ小さな子供達だった。
『――え? 今、あの石、どこから飛んできたんだ!?』
『こっちのあの下の方から、飛んできたような……』
『どうだ!? 俺の息子は? ナイスボールピッチングのようなものだっただろ!?』
『……』『……』
『……』
【サケツギ・ミヨ】
金髪ヘアーの短めのショートカットヘアに、青色の瞳(ブルーアイズ)、白人女性特有の白い肌。
職安の中でも、1位2位を争うほどの美人さんであり、群を抜いた顔立ちである。
着立てずおごらず、つつましい小さな双丘の持ち主。
年頃の女性にしては、珍しく、その上ガードが固く、いつも長ズボンを着用しているような着飾らない女性像である。
そこには、少年たち2人と、別嬪さんがいたわ。
さっき、その石を投げ込んできたのは、この黒い服を着た男性の息子さんだった。
『あそこで、石拾いしてたあの人、これに怒って、血相を変えて、ここへ乗り越えてくるぞ!!』
『いけないんだぁ、こんな事して!!』
『初めから、それが狙いなんだ!』
『ミシマさん……あなたって人は、ホント最低ね……』
『なに?』
(ホントに、人として終わっているわ……この人……。もしもを、その考えないだなんてね……)
『あれがどうなるかだなんて!? ちっとも、その先の事を考えてなかった訳ね……。人としてホントに信じられないわ』
ガ~~ン……
『……』
それは、その別嬪さんに言われて、幾らかショックを受けたものだった。
それは、同じ人としての、心からの拒絶だったわ。
人に当たって、脳がやられて、もしも、植物状態になりでもしたら、一生許されない犯罪行為である。
どんなに、地べたに頭をこすり付けて、その謝ってみても、絶対に許されないのである。
最悪、人殺しである。
でも、子供達にしてみれば、そんな事は委細関係なくて。
『……どうする!? 正直に言おうか!? この人が、あの人に投げ込んでたってことをさ!!』
『そうだね』
『ここに乗り込んできたら、正直に話す!?』
『そうしようか!? ここに、あそこにいるあの人が着たらね!』
その子供達の言い分は、真っ当だったわ。
これには、身長が低くて、黒っぽい服装をしてたミシマさん本人も、さすがにやり過ぎなんじゃないかって思ってたわね。
『うっ……フンッ』
――とそこへ、
腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)を通して、エアディスプレイ画面やホログラム映像はオフの状態で、謎の人の声がしていたわ。
電話の相手は、いったい、誰なのかしらね。
『――おいっ!! さすがにあの人に当たってねぇよなぁ!! ミシマ!!』
『あっ!? あぁ、安心してくれよ!!
息子のナイスピッチング、そこで見てたんだろう!?
大丈夫だ!! こっちでも俺が見てた限り、ちっともあいつには当たってねぇ!
それは、あんたでも、ここに来る前以前からわかってた事でもいくらかあるんだろ!?
それにあいつや、あの横の建物の窓ガラスもなーんも当たってねぇから、そんな気なさんなって!!』
『……』
(気にするな? 本気でそう言えるの? あなたは……)
それは、サケツギミヨさんから見た、幻滅だった。
とこれには、ミシマさんを推しても、その電話相手に、こう語り掛けるものだったわ。
『……どうした?』
『……デジャブだ……』
『は?』
『もう遅い……。もうあの守護霊さんの彼女さんの世界に取り込まれているぞミシマ。もうすべてが手遅れだ』
『は?』
『何にもわかんないんだ……正直に言えばな……。
それは、あそこにおられるような綺麗な作家さんでも同じであって、うまく、綺麗にまとめきれてねぇんだ!?
書けねぇから、決して上手くな……。
二重にも三重にも重なっていて、『夢』と『現実』と『並行世界』が『相互リンク』し、その夢見のまどろみの世界に陥っているんだ……』
『……』
『……?』
『……?』『……?』
これには、ミシマさんも訳がわからず、ミヨさんも、小さな子供達も、訳が分からないものだったわ。
『そらぁ、くるぞ……ミシマ――』
『……?』
『お前にとっては、ナイスピッチングという言葉が、この場面が離れた後も、聞こえてたような、言ってたような、身に覚えもあるものになっているだろう?』
『何言ってんだあんたいったい……――』
★彡
【絶対に許さないからねぇ】
――夢幻流:集団催眠幻視幻縛幻夢
『――最強の瞳術だ。一度、発動されれば、これはあの娘でも外せないらしくて、もうな……『絶対に取り外せなくて』、
自分自身や、平行世界の自分や、自分の子供たちが満場一致でなければ、もう不可能らしい。
今、言っている言葉の意味の理解すらもできず、お前がこんな日、あんな事が会ってただなんて、これぽっちも記憶も認知もしてないだろうが……――』
『――あんな事がそもそもなければ、俺の息子は、将来今頃、
アメリカンソフトボールテニスボール部に出せる様な、有名なXXX選手のような素晴らしい、有名な選手になっていたんだと思うぜ』
とここで、この場面で、そこにいた小さな子供達の声が、いくらか変わっていたものだった。
つまり、本物の子供の声ではなくて、幻夢世界の子供達の声である。
『いや……さすがにそこまでは、なれないよな……?』
『なぁ……さすがにそれは、オオボラ吹き過ぎ……』
『グッ……うるさい!』
『いけないんだいけないんだ!!』
『いい大人の人が、そんな悪い事やっちゃいけないんだ!!』
『ミシマさん、さすがにそれは、いけないわよ……』
『グッ、うるさい!! そこに一列になって並べ、説教してやる!!』
『あっ、何だよ……!?』
『殴ろうってのかよ……家の親に言いつけてやるぞ!? そのミシマさんってやつの名前を……あれ? この名前……どこかで……』
『そう言えば、何かここの辺りに……』
『察しがいいな、いくらかあいつよりは……』
『どーゆう事?』
『さあ……』
スッ
とミシマさんは、その腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)を操作し、エアディスプレイ画面をタッチしてから、
お子さんたちに回したものだったわ。
『……聞くが、お前達、これを見て……『ドミニカ共和国』の『子アリューシャン列島』と聞いて、聞き覚えがないか……!?』
『ドミニカ共和国……』
『子アリューシャン……』
『あのね、ミシマさん……それじゃわかんないわよ!』
『グッ……やっぱりそうか……この少なく、物言いを言ったんじゃ何もわかんないよな……』
(考えてみれば、当然の当たり前か……)
『どーゆう事?』
『そこにいる綺麗な姉ちゃんの方』
『あら!? 綺麗なお姉ちゃんか……嬉しいことを言って頂けるわね……素直な僕ちゃんたち……』
『早く言ってよ!』
『なぁ……!?』
『そうねぇ……いざ、言われてみれば、誰にでもすぐにわかんないところが、言葉のフシフシに意外とあるものね!? ねぇ、ミシマさん!?』
『……』
(今、その声質がおかしくなかったか……!? ホントにこれは、その小さな子供の声か……!?)
『ミシマ……』
『おい、また言ったぞ!? 今度はこっちの方の綺麗なお姉さんの方から!?』
『チッ! 嫌な事を思い出させるなよ、姉さん!』
(まさか、俺が……その裏切られてる……!? じゃあ、お前等は、その誰なんだ……!?)
『あははは! こーんな幼い子供達に喧嘩を売るようなミシマさんのような大人が悪いものね!?』
『オイッ……』
(おかしい……。このミヨって女は、こんな笑い方をするのか……!? まさか……これは、夢の中……!?)
『新型コロナウィルス(フレアウィルス・ブルーツウィルス)の感染予測候補と聞いて、何か聞き覚えがない!?』
『新型コロナウィルス(フレアウィルス・ブルーツウィルス)の……!?』
『感染予測地域……マップ……!?』
『おっ! いくらか、そっちのガキの方が、そのものわかりってのが良さそうなもんだな!?』
『あなたはちょっと黙って! 今、あたしがこの子達に聞いているところだから!』
『チィッ! 早くしやがれ! 意外と待ちくたびれているところなんだぜ俺!?』
『ホラ、(今から200年前もの昔)、新型コロナウィルスが発生した時、
2020年3月ぐらい辺りの初頭に、青い服を着た綺麗なお姉さんの方がTV内にいて、
そこで、その新型コロナウィルス感染予測地域を、長々と読み上げていた時が会っていたでしょ?』
『うん、会っていたね』
『そう言えば、僕の親も、何だかその時は騒いでたもんだな……。そこから、家から一歩も外に出るなって』
『おっ! やっぱり、そちらのガキの方が、いくらかものわかりってのが、あそこにいる奴なんかとと違ってて、
いくらか、その辺りの物分かりが良さそうなもんだな!?』
『ミシマさんは黙って、何度も!』
『わーってるよ! で? どうなんだ!?』
『そう言えば、確か、そんな名前の国と子ってのが、産まれた当時会ってたような…!?
って、うちのお兄ちゃんなんかが、確かにその時、言ってよ』
『で、覚えておけって、その時にね』
『やっぱり……』
『あの2回目のコロナの感染予測地域候補だった訳か……』
『えっ……』
『えっ……』
『なぜ、あいつ……そんな古い情報……今になっても、どうして思い出せるものなんだ!?』
『そう言えば、確かにそうよね……。
ミシマさんも、あたしも、忘れている頃だってのに……。この子等みたいに、まだ小さいならわかるところだけど……』
『いったい、どうなってやがんだあいつ……!?
何でそんな昔のものを、あの何でもないような頭の中から、どうして何で引っ張り出せるものなんだ!?
普通は、どんな奴も、意外と俺達みたいな大人になっていったら、意外と多くの若者が、忘れているような頃なもんなんだぞ!?』
『そう言えば確かに……』
『『コロナって頃な』じゃないのかな?』
『コロナが頃な……えっ、いったいどーゆう事!?』
『えっと……どーゆう事かというと……意外とそのなんだかその返しだかに困るもんで、
そのうちの兄貴の奴とコロナに対してやり取りを言っていた時なんかに、
そう言ってきたような、事が会っていたんだ』
『えっ……どーゆう事!?』
『意外とこれって、その『頃な』的なやつを思い出せないもので、『その言葉』遊びなんだよ』
『そう言えば、うちの親の方の辺りも、何だかそんな事を、大昔だかに聞いてた事が会ってたような……気がしてきて……って、あの時に、何だか言ってたような?』
『お前もか?』
『うん……タイキちゃんの所も?』
『あぁ、家の親の方の辺りでも、何だかんだあって、知ってたような感じの素振りだかがあるんだよな』
『いったい、どーゆう事なんだろうね? これって……?』
『さあ!? そんな事は俺が知るわけないだろ!? だって、俺、その頃な的なところには、まだ産まれてなくて、
そのいくらかやばい方のコロナ感染って時に、いくらか起きてて、その時に、あのTV番組の方をいくらか見てたようなものなんだぞ!?』
『いったい……どーゆう事……これって……!?』
『そんなの俺がわからん……』
『どーゆう事なのかしら……!? この子供達の間だけで、その言葉遊びがなんだか流行っていたような事が、時期が会ってたのかしら?』
『俺に言われても、わからん……。いったい……どうなってんだこれは……!?』
『……どーゆう事?』
『どうやら、この小さな街中だけで、言い広がっていたものだって――のか!?』
――とここで、守護霊チアキが、私を手を引いていたものだった。
場所は、夢見の中の系統樹の太い枝だった。
そこには、プカプカと浮かぶ水たまりがあって、それに触れると、あっちから抱き着いてくるものだった。
夢見渡り。
ヨーシキワーカとチアキは、2人一緒になって、あの頃、会っていた頃に、間接的にも接触していくのだった。
直接、見れもしないが、聞こえてきたという範囲である。
そこにいた人達の会話を聞いては、こう反応を零すものだったわ。
(――あってたよ。それもお兄ちゃんの中学2年生ぐらいにね。
これ、『復縁と復讐の話』がゴッチャになってるんだよ!?
ミシマさんの親父さんは、知らないけど……もう覚えてないけど、返してもらうね?
……あのと・き・のや・く・そ・く・をね? 30年越しの呪いを――)
(どーゆう事だチア?)
(あのね、お兄ちゃん、引っ込んでてね?)
(グッ……)
(これは、多分、おそらくだけど、1997年から1999年までの2年間の間に、
自分達家族の方ではなくて、その彼女さん側の方で、不幸な出来事が会ってたんだと思うよ?
人が幾らか死んでてね……。
もちろん、その時の怨みの対象には、うちの父さんもその時に絡んでて、一緒にグルになってたらしいわ)
(どーゆう事だチア!?)
(今、横にいるこの子に聞いたわ)
オオオオオ
(あっ……察し……)
(同時期、TV報道を通じて、色々知り過ぎた人物が過去にいたらしくてね。
どこかの部屋に案内されて、
あなたにはその資格があるとか何とか言われて、その頭の上に変なヘルメットみたいなものを被せられて、廃人同然になってしまっていたのよ。
それが、色々、我々内情を詳しく詮索し、調べて回っていた哀れな男の末路とか何とか言っていてね……。
その死後の怨みだか、らしいわよ……これって。
で、その時に提示の条件を出されて、親の責任を子の代で受けさせてやるって、覚えてろよ、って遺してたそうよ)
(それが、明るみになって行った訳か……)
(うん、あたしが聞き込みをした結果、どうやらそうみたい……)
(あぁ、使い魔を飛ばせるからなお前……だから、何だか途中から、気配が消えてた訳か……。
じゃあ、このコロナ(ブルーツウィルス)も、30年越しの怨み節がどうやら絡んでた訳か――)
見えたのは、猫にケムジャラに媒介していたダニの姿だったわ。
蚊も見えるわね。
そのウィルスの起源を辿って行けば、蝙蝠が関連していて……。
あぁ、なるほど、そーゆう事ね。
『あの頃の約束』『あの頃の約束』
『あの頃の約束……?』
『今度会ったら、その頃なの時、『きっと役立つ』から、その時に、『あたしを娶ってて』、あの人に……』
『そう言えば、そんな感じの事を、家の親なんかが言ってたような……?』
『どーゆう事? ミシマさん?』
『さあ、そんな事は俺にもわからん』
『他にも、僕ちゃんたち、その頃な的な事で、何か思い出さない?』
『う~~……あの『黒い車』の奴には気を付けろって……』
『そのコロナの前だかに、次のコロナ感染な時に、どうか、引っかからないようにしてて……。家の親なんかが言ってた』
『そうそう、そんな感じな事を言ってたよ』
『どーゆう事……ミシマさん……!?』
『……』
『あなたも、その同じ、『黒の車』なんですよね?』
『……』『……』
『どうなって言やがんだこいつ等達……』
『……』『……』
『何だってそんな事を、次々と良くも、恐いことを思い出せるものなんだ……!?』
『そう言えば、あの姉ちゃんの方だかも……』
『うん、『注意の予言』だかが出てたよね……?』
『注意の予言……』
『ミシマさんの所が、その頃な感染の前だかに、あの子を、その赤い車だかに乗せて行っていたせいだっていってたよ!?』
『……?』
『……?』
『でも、それが原因で、『帰らぬ人』だかになってだかね……その彼女さんも、涙を流しながら、嘆き悲しみ、
そのいくらか恐いコロナ感染だかを、この世の中に撒き散らして、
この世から、何だか強い恨みを遺したまま、おさらばして行ったんだって……。
その人の幽霊だか、霊魂の跡を強く追うだかしてね』
『それが、『死の予言』の暗示なんだって……』
『恐いよねー?』
『怖いよねー?』
『ねぇー?』
『ねぇー?』
『そのミシマさんと人と、そのヨシヅさんって女の人が、『何だか全部悪い』んらしくて、この世の中のすべてからの報復措置らしいよ、なんでも……』
『どーゆう事……!?』
『……』
『ミシマさんの名前は、まだわかるけど……。そのヨシヅさんって名前の女の人だけは、まだ一度も出てきてないはずよ……名前を変えてて……』
『言ったじゃん……もう名前』
『そうだよ、あそこに、そこに、1回だけ、そこの方に乗ってたじゃん、あれが』
『恐いよねー?』
『怖いよねー?』
『その守護霊だかの女の人達の報復措置は……』
『捨てられた女だかの、恨みだか何よりも、恐いものは、この世にないよねー?』
『あの人だけしか』
『そう、あの人だけしか』
『『それを救えないってゆーのにね』』
『……』
(もしかして……。30年前の棄てられた女が関連していた……!?)
(ようやく、気づいたね……)
(ミシマさんとヨシヅさんの所の親元さん関連なんかが、どうやら関連していたらしいわ)
(……)
(お兄ちゃんが、柿の木を切ったのにも、そーゆう隠れた意図があるのよ? 幾らか、マズい事態になるからねぇ……)
(あれは、そーゆう事か……。察し)
(オオオオオ……元々の話の発端を辿れば、2面性なり3面性を伺わせるものだった。あくまで当時は……)
(!)
(!)
(オオオオオ……。
こう話せば、幾らかわかりやすいだろうか?
1つは、うちの手塩になって育てた娘を、こんな奴に任せていいものだろうか?
1つは、その時に挙がっていた優秀な技術屋たちを通じて、その問題を通しつつ、ウソ話や、問題工作作り等を看破し、元通りに戻すことが狙いだったそうだ。
1つは、取り次ぎまわしによるその者の友人たちの数の多さ。
……優秀な技術屋を作る。その男に娘を託して言いものかどうか……そうやって試していたキライがあるのだ。
こんなのは、自分1人の力でやらないとダメだと……!
……。
が、結果から見れば最悪で、『3か月から半年』ぐらいにかけて、『決まって破局』していた……。
で、どの娘かはわからないが、死んでしまっていたものらしい……。
信じていたものに裏切られて、多額の保険金や借金絡みの件でな。
それが、どうやら、医療関係に伝わっていて、その国を飛び出していって、持ち出されて、
他国でも同様に、困っていたような優秀な技術屋不足だとか医療関係者不足で、どうやら伝わっていたものらしい。
過去にそんなTV報道ニュースが流れていたハズだが……?)
(あ~そーゆう事!
だから、少し言っただけで、1聞いて10わかるだとか。
1年ぐらいで、無事クリアできるだろうと思い込んでいて、『とんだ思い上がり』で、
メチャクチャに情報工作してたからか、10年間も服役してたような人がどうやらいるらしいよ。
国家がらみだからねこれ!
30年前だから、それぐらいまで登ってたって事だよ、職権階級ものでね)
(あーわかったわかった。だいたいわかってきたわ……。復讐の動機が、何もかも……。
なら、コピー体達は使われていただけだった訳か……。悪意に利用されて……)
(そーゆう事! 上からの言う事をただジッと黙って、従って任務遂行してただけだからねあの子達は!
まずは、上から黙らせないと、執行しちゃうからね……イルミナティカードのクロスSEXが……。
もう、旧中国(モス国など)は、『既に動き始めちゃった跡』なんだよ……)
(……)
(オオオオオ……後は、それをきっかけにして、第X次世界大戦が幕を開けたわけだ。
他国情勢世界に置いて、そうした問題工作を通して試していく中で、
決まって見ず知らずの人達が巻き込まれていて、外国籍のものやハーフなどが絡んでしまい、
何かしらの折、それが国外に伝わり、
問題の火だねとなって、投じられてきたわけだ。
金融機関などの通信障害などが、暗号資産などが、まさにそれだな。
日本やアメリカで造られたものだが、それが花を開いた場合、
複数の多国間に置いて、またがって、まさに、一触即発の事態に陥るわけだ。
いったい誰が味方で、いったい誰が敵なのか、まったくわからないからな。
互いに互いの寝首を掻いて周り、そうしていた事を揉み消していたから、
たった1つの間違いから、その多国間における、戦争の引き金となってしまったことが、この世の中の情勢には、実はありふれたものなのだ)
(だって!)
(未然の封じ込めが、これに掛かってきそうだな……止められるかどうか……か……!?)
(オオオオオ……できれば止めてくれ、我々の責を、孫やひ孫・子孫・末代まで持ち出したくない……)
(だって、お兄ちゃん)
(ハァ……何で俺ばっかりが……こんな事を……)
(……)
(……)
(だから、取り扱いきれんと……もう当たって砕けろだ!! 止めるしかないわ、いい笑い話にさせてやる!!)
(さすが、お兄ちゃん!)
(私は、報せるものだ!)
ミシマファイアー!
ヨシヅ悪臭ブレス!
イリヤマウォータマキシマム仮面!
ライセンちょんまげちょんまげバレリーナドレス!
(メチャハズッ、末代までの恥さらしだわこれ! 俺とチアの遺産をこんな事に使いやがって、許す気はない。
そして、もしも、仮に成功したら、未来の子供たちの為に、教育として、いくらかは役立たせてください)
『……どーゆう事……これはいったい……!?』
『俺は今、聞いているこいつ等の方が、幾らかその不気味だ……』
『クスクス』『クスクス』
『……何なんだよ、こいつ等はいったい……!?』
『ミシマさん……どうしたの……!?』
『こいつ等なんで、そんな不気味な顔をして、そんな恐い顔をして、そんな恐い言葉をいくらか言えるものなんだ!?』
『ミシマ……さん……』
『あっ……あっ……』
『あなた……ひょっとして……その子達に呪われてるんじゃないの?』
『呪い……』
『この世の中に強く残した怨み……』
『あの人から、そのすべてを、その土地を、その命を、奪うようなら……』
『……』
『ミシマさんなんか、この世の中のすべてから、消えちゃえ』
『あのヨシヅって女と一緒に』
『あっあっあっうわぁあああああ!!!』
『ミシマさん、どうしたの!?』
『あああああ』
『ミシマさん――ッ!!』
ガシャーーン
『許してくれ――ッ!! あの時の事は何だか悪かった――ッッ!!』
『ミシマさん……』
『あれは、ゼ・ン・ブ・お前への嫌がらせへの恨みの仕返しだったんだ――っ!! 『あの時のゲームの時の負けた時』の!! 許してくれ――ッ!!』
『ミシマさん、どうしたってのよ!?』
『……ッ、来るな!! お前!!』
『ミシマさん?』
『そこの女の隣にいる白い女!! お前は、誰なんだ――ッ!!!』
『そんな事したって、もう無駄だよ』
『ねぇ?』
『……え……!?』
『だってこれ、その守護霊の彼女さんからの強い恨みだもの……』
『怨み……』
『クッ、やっぱりあの時の事が、何だかすごい恨んでいて……』
『そのエリ……って、女の人もね?』
『エリ……? そのミシマさん……知ってる?』
『よーく知っている……』
『え?』
『俺の……前妻の方の名前が……エリだ……』
ミシマエリ。それが、ミシマさんの前妻の方の奥様の名前である。
そう、おかし過ぎるんだ。
ヨーシキワーカは、ミシマさんの名前を知っていても、その奥様の名前は、断じて、決して知らないんだ。
つまり、これはまどろみの夢の中――
『死刑判決』
『死刑判決』
『ッ』
『ッ』
『そのミシマさんって人と』
『そのヨシヅさんって人と』
『そのエリって人と』
『あの学校の先生達2人も一緒に』
『地獄の底へ、奈落へ落ちちゃえ――ッ!!』
『奈落……え? どうして何で、そんな子供たちが知らないような、高学年の漢字だかを知っているのよ……この子達は』
『フフフ』『フフフ』
地獄行が言い渡されたのは、
ミシマさん、その奥様、ヨシヅさん、そして職業訓練校の講師2人である。
この後、すぐに、そのミシマさんの所の長男君も加わるようになる。
つまり、呪われたのは、6人である。
6、トリプルシックス、それは悪魔の数である。
『そんなの小学校高学年の中でも、5、6年生の時に、習う漢字なものよ?』
『お姉ちゃんも、一緒に呪われてみる?』
『えっ……あたしも……!?』
『うん! だって、お姉ちゃんたちも、そのミシマさんって人達と同じ、同罪なものなんでしょ?』
『そうそう、家の親の方も、何だかそんな事を言ってたよ!』
『……ッ』
ガシャ――ン
とミシマさんは、また、その金網(フェンス)を揺らしたものだったわ。
『早く何だかきてくれ――ッ!! 俺が全般的に何かすべて悪かった――ッ!!!』
『ミシマさん、どうしたってゆーのよ? いったい?』
『よ、寄るな!』
『え? よるな……って?』
『どうせお前もそんな感じで、この俺からいくらか盗りたてられていたから、そのいくらか仕返しになって口なんだろ!?』
『えっ!? いったい、ミシマさん、あなた、何を言って!?』
『くっくるな!! 寄るな!!』
『ミシマさん! どうしたってゆーのよ!?』
『お前には、……見えないのか!?』
『何がよ!!』
『何だってそんなに、『強い大勢の霊だかを引き連れて』んだよ!!』
『は? 強い……大勢……?』
オオオオオ……
それは、魑魅魍魎だったわ。
あなたに、これが見えた、という事は、もう避けられないほど強く呪われていたのね。
『ッ……そうか、見えないんだな……いくらか、そのまともだから……』
『大丈夫だよ姉ちゃん……』
『え?』
『いくらか、強く、呪われているのは、そのミシマさんって男の人なんだからね?』
『どーゆう事?』
『僕たち見えるんだ』
『うん、見えるんだ』
『この人達が強く殺した数と』
『その年齢層たちと』
『『その残りの寿命が……余命がいくらかは……』
『えっ?』
『へ?』
『だから、お姉ちゃんも、もう気をつけた方がいいよ』
『そうそう』
『何でよ?』
『だって……』
『お姉ちゃんの方の余命もいくらか……』
『燃え尽きて、『遺してしまわないようになりたいもの』……ね?』
『えっ……?』
『これ、その守護霊さんとこの強い暗示……』
『暗示……』
『あの運命の人、血相を変えて、すぐに来ないものなんだね?』
『ねえ? いくらかこうなることは、知ってたみたいだからね?』
『どーゆう事? これいったい……?』
『クスクス』『クスクス』
『俺は――こいつ等の方が、幾らかその不気味だ……』
『え? 普通にいい子達じゃないのよ? 何でも答えて』
『どこがだ!? 何でそのその目がいくらか虚ろで、不気味にも笑っていられるんだ!?』
『……』『……』
その子供達2人の瞳は虚ろで、生気はなく、黒い瞳だったという。
もしも、これがミシマさんに、見えた、というならば、もう不可避の未来である。呪による縮んだ年齢は、その運命である。
『ミシマさん、すぐにこの子達に謝って!! ねぇはやく!!』
『うるさい!! お前もその幾らかは強く呪われてきているんだぞ!?』
『早く謝ってミシマさん!! そのすぐに子供たちに!!』
『うっ、うるさい……!!』
『えっ……』
『ど、どうせ……お前も、その俺から、盗り立てるようにして、幾らか全部、持ち去っていくようなものなんだろ!?』
『ミシマさん!! どうしたってのよ!!』
『クスクス』『クスクス』」
『こんな普通にいい子達なのに、なぜ、こんなにも恐がって、怯えて……!?』
『くっ来るなぁあああああ!! 寄るな――ッ!! このお金は幾らか全部、すべて俺のもんだ――っ!!』
『ミシマさん、どうしたってのよ!? ……そこにあるのは、幾らか全部、落ち葉か木の葉みたいなもんよ!?』
『落ち葉……』
フッ……
『……どうなってんだ……これいったい……!?』
『返してもらうよ』『あの人のものから奪ったもの全部』
『返す? 何を……!?』
『全部……何もかも……』
『あががががが……』
『その人達から、奪い去っていた者・建物・家屋……その土地すべてを』
『すべて……えっ!? いったい何を言って……』
『余命先刻』『余命先刻』
『『後10年』』
『10年……!?』
『そのミシマさんも、ヨシヅさんって女も、エリって女の人も、その長男坊君もすべて、すべて、この世からいくらか消えちゃえ――ッ!!』
『うわぁあああああ!!! 寄るな!!! 寄るんじゃあない!!!』
『ミシマさん、どうしたってゆーのよ……えっ!?』
ガクンッ
となったのは、動こうとしたら止められたせいだった。
掴んだのは、彼女の裾だった。
『大丈夫、あなたは、いくらか護るから……ね』
『護る……こんな小さな子達があたしを……』
『だって奥さんなんでしょ?』
『キレイなお姉ちゃん、あの時に、そう言ってたじゃないか?』
『あの時!? えっ、いったいどーゆう事!?』
『嘘ついたら、針千本飲ます』
『針?』
『こんな子供でも知っているような常識』
『あなたは、万が一のための保険』
『保険……えっどーゆう事?』
『だから、ここから出て行かないでね? その一生だよ?』
『え? いったい……これ、どーゆう事?』
うわぁあああああ
『ミシマさん…………・……あっちへ行っちゃった?』
『クスクス』『クスクス』
『こんな何でもないような、いたって普通のいい子達だってゆーのにね?
ミシマさん、変わってるんだから……よいしょっと』
『フフフ』
『フフフ、可愛い……。このまま、このお家の中に持ち帰りたい』
『お姉ちゃん抱っこ抱っこ』
『抱っこね? はーい抱いてあげるわ、次にあなたをね』
『クスクス』『クスクス』
『だから、あなたは大丈夫なのよ………………あの約束を反故にしないでね? ミヨさん? ……クスクス』
その怪しい女は、不気味にも笑うものだった。
★彡
ヒュオオオオオ
【――今日の青空は、不気味な赤色に染まり……】
【この世の中を蔓延るようにして、魑魅魍魎たちが、悪鬼同然として、あの男を追いかけるようにして、老い迫っていたものだった】
【残り――寿命10年……それが、あの男に残された寿命であり、悪鬼同然として捨てられた者達からの、復讐劇の惨劇だった――】
【――集団催眠幻視幻縛――幻夢――】
その瞬間、固く閉じられていた紫の瞳が、解き放たれたのだった――
残り、今日、この日から数えて、後、10年……それが、あの男に残された寿命である――
2024月4月6日(土曜日)
『はぁ……はぁ……』
『はぁ……はぁ……』
バタン
と駆け込んだ先は、ミシマさんの車の中だった。
そこには、既に人がいて、それは、ヨシヅさん1人だけだったという。
一般的に、乗用車に乗っていい既定の人数は、4人までである。
その4人とは、ミシマさん、長男君、ヨシヅさん、ミヨさんの合計4名である。
『ど……どうなってんだいったい……この街は……!?』
『――逃げようたってダメよ、ミシマさん』
『……ッ、お嬢さん……あなたはいくらか、その大丈夫なのか?』
『ええ、今はすごく近いからあの人に、いくらかその気持ちよくて、清々しいものだわ』
『清々しいか……俺はその、いくらか、その不気味なもんだぜ?』
『さっきの子供たちの事?』
『あぁ』
『ここからちょっと見ていたけど、可愛らしいものじゃないのよ?』
『どこがだ!? 俺はいくらかその不気味にも思えてきたもんだぜ!』
『親父!! どうしたってゆーんだよ!?』
バタン
とそのミシマお父さんに続いて、その長男君も、遅れて車の中に乗り込むものだったわ。
『いくらかその血相を変えてさ、この車の中にすぐに駆け込むんだもんな!?』
『お前は、あの恐い感じを、いくらかその感じなかったのか!?』
『何がだ!?』
『クソッ!! いくらかその恐い感じ方を感じて、覚えていたのは、やはり、俺の方だったか!? クソッ!!』
『どうしたってんだよ親父!?』
『ねえ!?』
『クソッ、やっぱりいくらかその金を奪われて、呪われていたってか!?』
『呪い』
『後10年……』
『えっ?』
『その息子君も、弟君も、その女の子達もね』
オソル……オソル……
と振り返った先にいたのは、既定の人数外の白い女性だったという。
ミシマさんの所の家族構成は、父ミシマさん、母エリさん、長男君、次男君、そして幼い女の子を合わせた5人家族である。
『えっ……!? 何で家の中の家族図が・……!? そのぅあんたんなんかに知ってんだよ!? だってそれ、見せられてもねえんだろ!?』
『さあねぇ、なーんでかしらねぇ?』
『まさか……こいつも……!?』
(ハッキング伝いの同じ仲間か!? それとも……その身内関係の中にいた、変貌してしまった守護霊落ちの悪霊か!?)
『んっ!? どうしたってんだよ親父!?』
『お前には、この女が言った言葉が何もわからなかったのか!?』
『何言ってんだよ親父!! いつも、後ろの方に乗せてんのは、あそこの奥まったところの中にいた、綺麗なヨシヅさんじゃないのかよ!!』
『ヨシヅ!? そうだった……初めからこの中には、『そんな女なんて、1人も何も乗ってなかったんだ』!!』
『そうそう!』
『いくらかは、そのまともになってきたような感じだな……親父!!』
『ああ!! 初めからその女なんかは乗ってなかったんだ!!』
キィッ
とバックミラーを確認したものだった。
――そこにいたのは、あの白い女の姿だった。その白い女が、こう告げるものだった。
『――あの約束、覚えてる?』
『約束……』
『ええ……約束……。あの日、強くして育てやるっていくらか言ってたくせに、
野山に捨てたり、山の中に捨てたりして、酷い時には動物の餌にしたりして……みーんな恨んでいるんだからね? ミシマさんの事?
それを見て、楽しんでたんでしょあんた?』
『えっ?』『えっ?』『えっ?』
『工場の中の発電設備で、ワザと『漏電ブレーカー』を上げて、『感電死』させたりね……。
この人が、いくらかはその教えてくれたわ』
オオオオオ……
とそれは、魑魅魍魎の姿だったわ。
『フフフ、いい人達よね? こーんな金ばかりの男の中の何がいいのかしらねぇ~?』
ゾォ……
と背筋が凍りつくほど、恐怖したものだったわ。
『あらあら、そんなにすり寄ってきて可愛い……こんな酷い男の下について、
その建物の中や住居の中に不当に侵入し、そこで、土地の建物の中にあった、『借用証書』や、『土地の権利書』などを奪い去って行った訳ね。
ぜーんぶ、この人達が教えてくれたわ。
ホントにいい人……』
『……』『……』『……』
オソル……オソル……
と振り返ると……悪鬼を追うようにして、魑魅魍魎どもが、集まってきていたのだった。
それは、もうベッタリと車の周辺に、たむろし合っていたものだったわ。
『ギョッ!!』
『怖っ!!』
(ヒィ――ッ!! 恐怖ものだわ!!)
バンバン、
『クソッ、何で開かないんだよ!? いつもは、ここが、平然と中が開いてんのに……何で今日に限って、ここが開かないんだよ!!』
『ここから出して――ッ!! その全部!! あたしが悪かったわ!!』
――その白い女の人が、ミシマさん達と同じようにして、そのヨシヅさんにも、余命宣告するものだったわ。
『――残り10年……』
『えっ……?』
『それが、あなたに残された寿命よ』
『あたしも一緒ぉおおおおお!!! どうして何で!?』
『何でもないわ』
『後16年だかさー!? ここん所なんかがそのピチピチとしていて、ボインボインでそのぅもったいないものよ? 世の中の損失じゃない?』
『『うんうん』』
ヨシヅさんの年齢はというと、
ミシマさんに関わった年が38歳。小説公開年が39歳。領収書が見つかった年が40歳。で今年の呪われた年が41歳。
ここに、16歳を足すと、57歳になる。
だが、余命宣告されて、縮んでしまったのが、残り10年なのだから、
51歳という事になる。
白い女の人は、こう言わしめたものだったわ。
『何ももったいなくないわ』
『え……』
『み――んな死んだら一緒、一緒……! ただの血肉の塊……』
『血肉……』
『怖っ』
『腐乱臭なんか撒き散らしちゃって……』
『あたしの口の中、そんなに臭かったの――!?』
『『うんうん!!』』
『スーハ―スーハ―って臭ァッ!!』
『あれ……自分で認めちゃってる……』
『いくらかそんな臭くないわよッ!! 綺麗なもんと一緒ようんッ!!』
『意外と自分で自覚してないものね……。
その腐乱臭で、いくらか、この辺り周辺の草木なんかの根元の辺りから枯らしちゃっているクセにね……』
シオシオ……
と緑葉色に根づいていた葉も、枯れ出してきていたのだった……。
腐乱臭という、悪臭ブレスによって……。除草剤いらずである……。
『あたしの吐く息、そんなに臭かったの!?』
『『うんうん!! 歯茎なんかの口臭等辺が臭い!!』
『うっさいわよあんた達ッ!! そんなに臭かっただなんて……ッッ』
(いくらか……そのショックだわ……)
『それは、あの職安の中でも一緒の事なのよ?
あなたのそのやり方では、『人は育てない』ものなのよ? その事はもうわかってる?
そのやり方では、運命の人探しなんて、無理なものなのよね……。
人なんてその育てないから……決してね』
『うっさいわねッ!! その横の辺りから、その一緒になってね。
それだけ安く買い叩いただけじゃないのよッ!!
ちょっとあの坊や達から、ちょ~とばかしちょろまかしちゃって、そこに問題に見せかけながら、ミシマさん達を送ったりしちゃって、
不当にもそこから、金銭的なものや綺麗な宝珠や真珠のネックレスだかを、奪って去っていただけじゃない!!
ほんのちょっとじゃないのよ!!?
あたしは、そのいくらか、そのミシマさん達よりも、まともで綺麗(?)なもんよ~~ォ!!』
『あなたも、その罪の重さが変わらないものよ……綺麗でボインなヨシヅさん』
『『『怖っ!!!』』』
『ここから出して――ッ!!』
『何か全部俺が悪かった――っ!! あの日、何だか連れ立っていけなかった俺が、そのぅ全部悪かったぁあああああ!!!』
『あの雨の日、後ろから人を刺しちゃってごめんなさい!! それを別の人のせいだかにして、いくらかそのごめんなさい!!』
『『あれはお前の仕業か――っ!!』』
『やっぱり、あれはあなただったのね長男君の方!!』
『あの人から、奪った、その時間のすべてを、返してもらうわよ……きっちりその命の利子をつけてね。
もちろん、このあたし達にもね』
『『『ホントに何だかごめんなさーーい』』』
バンバンッ
車の中は、場が混沌し、恐怖と混乱に陥り、そこには何だかあって、一種の懺悔室と化していたのだった――
ヨーシキワーカから、チアキに謝辞を送るものだった。
(ありがとうチアキ)
(うふっ、どういたしまして)
(愛している)
(うん。わかってるわ。御兄さん)
(――約束を、反故にしないでね?)
(あぁ、わかっている、……直接言えよ?)
(はーい♪ ルンルン♪)
☆彡
――現実。
――公園の中に残っていたミヨさんと、別の女性の人が1人いて、
腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)から漏れる、変声器による偽りの声だったわ。まるで、子供達みたいなおじさまの声ね。
『――背の低くて、いつも黒っぽい服を着ている、いい大人の人が、そんな事でいいのかしらね?』
『……』『……』
『ハァ……。ホントにあの人は何だか、その頭がおかしくなってきちゃってるわね……?
いい加減にこんな事が、立て込んで続いていてね?
……ホントの意味で、頭のいい人なんかは、ここで、自慢げに話すような人じゃなくて、
あそこの畑の中で、今も働いているあの人みたいな人で、
その心の内に秘めて、黙ったまんまで、
誰にも知られずに、知られる心配もなく、ひっそりと今も生きている人なんでしょうね?』
ザッ……
そこに立っていたのは、白い女の人だった。
『待っていて、後もう少しの辛抱だけだから……。一番大切な人のあなた……。
後もう少しだけで、この世の中から、何だか迫害に会っちゃって、
ミシマさん達が、あそこの土地から、追い出されるまでの……後もう少しの辛抱だけだから……』
『あら? ……あなたは、さっきまで、あの車の中にいた……?
んっ? いったいどうやって、ここに移動するようにしてワープしてきたってゆーの?』
『……』
『ここからあそこまでの距離は、一般の男の人がどんなに速く走ってみても、その5分だか『50秒ぐらいはかかる』はずよ?』
『あなたは、いくらか、その子供たちの、暗示には掛かり切れてないようね?』
『暗示……?』
『いいわ、今度は、あたしからその直接暗示をかけるから……』
『えっ……』
『この目を見て』
『あっ……紫色の瞳の中……ホント綺麗……あっ……』
ボ――ッ
と術中に掛かるものだったミヨさん。
★彡
――集団催眠幻視幻縛幻夢ではなく、実際には、やらせのTV番組の中の報道だったという。
それは、TV局の人も、いくらかグルになって、加わっていたものだったという。
その頃、公園では。
『――フフフ、これでようやくこの人も落ちたわ』
『クスクス』『クスクス』
『お姉ちゃん、あの女の人の所に行くんだね?』
『ええ、そうよ、可愛い可愛い坊や達……』
『『フフフ』』
『お見合いだね?』『お見合い!』
『フフフ、そう、お見合い……まずは、何も知らないもの同士だから、その大切なお見合い話からなものよ?』
『受け取るかなー?』『受け取るかなー?』
『お姉ちゃんみたいな綺麗な人』
『あの人、それを大切に受け取ってくれるかなー?』
『そうねぇ……何事も初めが肝心よねぇ……』
『……』
目を横流して、ミヨさんを見る。
『――特にあそこん所にいる、あのお父さんなんかが特にね?』
『そうだねー』『そうだねー』
『あのお爺さんみたいな人、あの人のものを見ていると、あのヨシヅさんって女の人が確かそうだったんだけど……。
あの時は、口先だけだったけど……。
そこにあの女の人を連れ込んでまで、その部屋の前で、その女の人の胸を揉みたがるような犬畜生だもんねぇ』
『そうだよねぇー!? ねぇ、僕等がその人を幾らか呪い殺そうかー!?
それだったら、いくらかお姉ちゃん達もその幸せに暮らしてて、
あそこには、あのお母さんの方もいるから、いくらかはそのお姉ちゃんに優しくて、3人で一緒にいつまでも幸せに暮らせるよー』
『そうしたらー!?』『そうしたらー!?』
『『そうしたねいいよねぇ!?』』
『ダメよ! そんな事は、許されないから! 仮にも、あたしのその御父さんになる方よ!』
『えー! 何でーどうしてーっ!?』『何でダメなの――っ!?』
『こんなに綺麗で、奥手な人なのにさーっ!』
『何でもよ! あたしなんかが、そのちょっとぐらい我慢すれば、それで簡単に済む話だからね……!
それに、あの人はそんな事は望んではいないわ』
『ブーッ』『ブーッ』
『……そうだね』『そうだね、僕等もそう思うよー! お姉ちゃんみたいな綺麗な人、誰もがその放っておかないからねー!』
『問題は、そのきっかけ造りなのよね……ムムムッ……どうやって、あの堅物を堕とそうか……考えていて、
何とか言ってやって、そこから連れ出してやって、
あの邪魔なお父さんの方には、それぐらいで良くて、その上手く振り切って行かないと……』
『……』『……』
『であれば、いくらかいいムードになっていて……それで……ポッ』
『……恋してるね……これ……』
『恋してるね……これ……』
『人の覗き見は、そのいけないわよ!?』
問題は、あの親父さんへの対処方法である。
それが、いくらかその難しいのである。
『であれば、こちらの方で、いくらかその善処致します。だから、その大切にお使ってください。この身体をその依り代に』
『フフフ、ホントにいい子ね』
『入るのー?』『入るのー?』
『そのいくらか綺麗なお姉ちゃんの中に……?』
『そのいくらか、どす黒く染まっちゃってるよ……?』
『スペアボディがいくらか、その足りないものだからね』
スペアボディ、それがミヨさんという依り代だった。
つまり、このボディも、スペアであり、依り代だった。
『その肢体が、何だか壊されないか大丈夫ー!?』
『その危険じゃない!? 真っ黒白透けに染まちゃわないでね!? それでいくらか助かちゃってね!? その依り代ボディの中の大切なお姉ちゃん!?』
『引き合わせる?』
『引き合わせる?』
『あっちの奥まったところにいる、綺麗なお姉ちゃんなんかに?』
『受け取るかなー?』『受け取るかなー?』
『あの大切なあの人が……!?』
『うっ、そうね……。この依り代ボディの中身なんかも、そのいくらかどす黒い感じだかで、真っ黒白透けに染まちゃっているものね?』
『入るー?』
『入らないー?』
『『いったい、どっちー!?』』
『う~ん……う~ん……どうしようかなって思ってて?』
『え~?』『え~? 今更……?』
『本体の方で、直に、直接、あの人だかの彼女さんだかにお会いたいものだしね? ほら? 大切なあの人だから……ね?』
『それがいいよ!』『それがいいよ!』
『フフッ』
『結納の準備は、その本体の方がいいよ!』
『だって、若くて、1番綺麗な感じで、美人さんなんだもん!!』
『……その横の方にいるその美人さん何だかとは違ってね?』
『違ってね?』
とここで、守護霊チアとヨーシキワーカは、こう言うものだった。
(何か……これ、張り合っている中の様な気がしてならないな……)
(確かに……。まるで、ヨシヅさんとミヨさんが、張り合っているような……異様な関係を覚えてきちゃうね)
とここで、小さな子供達は、こう言わしめたものだったわ。
『どうするこれ?』
『う~ん……どうしようかこれ?』
『もう置物同然じゃない? ピクリとも何とも動かないし』
『燃やそうか?』
『今なら楽に、そのいくらか焼却処分できるよ? どうしようか?』
『どうしようかー?』
『『早く、決めちゃって――!』』
『う~ん……いざ、初対面なんかで、いざ、あの人に会うと思うと……フラれてしまうんじゃないかと、
緊張と不安で、この足がガクガクとなんだか震えちゃうものね』
『うわぁ~! すごい震えてる~!!』
『あの綺麗な一番強いお姉ちゃんの方の足が、ガクガク、なんだか震えちゃっている!?』
『どうしてー!?』
『なんでー!?』
『あががが……何でだか……震えが止まらない……』
『おったまげたーっ!』
『おったまげたーっ!』
『お姉ちゃんでも、そんな事あるんだ!?』
『おったま、ビックリこいたーっ!』
『あががが……ガクガク、ホントに何でか、知らないけど……その震えが止まらない――!?』
『どうして何で!?』
『あっ……』
『あっ……』
『守護霊のお姉ちゃんの方が来てる――!?』
『おったまげた!! 本物だぁ!!』
そこにいたのは、偽者のチアキだったという。
(ねぇ、何やっているのあなた達? 近寄らないでくれる?)
『そうもいかないのよ……御姉さん……ううん、お母さん』
(……あなたに、その御母さんって、呼ばれる筋合いはないわよ)
(そうも行かないところがあるのよお母さん……じゃなくて、御姉さん……の方が良かったかしら?』
(……! あれは!?)
(幻夢)
★彡
【幻夢VS幻夢、さらにTV報道番組突撃独占取材班が絡んでいたもの】
キィイイイイイ、キィイイイイイ
オオオオオ
守護霊の彼女チアキVS御兄さんと御姉さんに恋焦がれる乙女の霊
(……ねぇ、あの雲の方に浮かんでいる月は何なの?)
『おったまげたー!?』『おったまげたー!?』
『見えるんだあの月がーっ!?』『真っ白白透けのあのお月見さまが――っ!?』
(この集団催眠に掛かっているのは、どうやらあの月みたいね。『ホワサリーちゃん』)
(キュル――)
(あの月の裏側の奴、ぶっ壊してくれる?)
(ピ――ッ)
(あなたは、あたしと一緒に戦ってくれる?)
(キュルルーン)
(ありがと、じゃあ、一緒に行くよ!)
その動物霊の音声はまるで、ゲームの中の動物の鳴き声さながらだったという。
とこれには、白い女の人も。
(まさか……初戦から、何だかママの方のお相手だなんてね……校閲至極だわ……勝てるかしら? これって……)
(なんか、激しく負けそうな予感………………)
(ここん所辺りが……ヒシヒシと………………)
(――あら? 何やっているの?)
(えっ!?)(ウソッ!?)(何で!?)
(チアちゃん、どうしたの?)
(リリィさん……その野地合いだとかで……)
(((リリィ!?)))
(やばい……本物……!?)
(あががが……)(これ、絶対勝てないやつだ……どうしようこれ……)
(敗色濃厚だ……)
(こっちにも、引き下がれないところがあるのよ、いざ、勝負!!)
(カモーン!)
(審判は、あたしが買ってあげるわ!)
(ラッキー! 1対3なら、楽に……勝てる……?)
(さあ、どうかしらね……?)
(フフフ、この試合内容、どう決着つくのか、その楽しみね……あら?)
(どうした?)
(お父さん……の方が現れたか……? あの人は……?)
(あそこにいる、何も知らせずに、ここにきた……代わろうか?)
(う~ん……そうしてくれるのも、何だかここん当たりに無性に何だかやってみたいような気持ちがあるものね?)
(((ゲッ!)))
(しばらく、外に出歩いていないから、ちょっと気晴らしでも、暴れちゃいたいかな?)
クルクル、パシッ
とリリィと呼ばれたその人は、まるで手慣れた扱いで、槍を自由自在に操るものだった。
(そ……槍術……!? リリィ様が、槍術を扱われる姿だなんて……どこの文献の中にも、残ってないような……!?)
(向こうのあの人は、その剣術だけどね? 出来具合は?)
(魂の精神世界の中で、まぁまぁだ)
(ゲッ!)
(剣(つるぎ)……)
(どうなってんだこれ?)
(呼んでこようか?)
(いらないいらない!!!)(勝てない勝てない)(敗色濃厚……)
(だって……)
(フゥ……詰まんない奴等だ……ムッ……)
(ピ――ルゥ)
(何だ、お前の方も来たのか……)
(クゥルゥ……)
(これ……いったい……)
(あの人は、何匹飼っているんだ……?)
(知らない知らない!!! こんなの知らない!!!)
(事前のリサーチ不足ね……お嬢ちゃんたち……)
(あぁ……審判は、俺が買おう)
(これって……伝説級の人達が相手なんじゃ……)
(はい、あの……降参します! ってか消されるような危険だから、途中棄権します!!)
(あの僕も!!)
(あっズル~~い!!)
(……ハァ……何よ……拍子抜けね……。お嬢ちゃんたち)
(はい!)
(あの……もう負けてるってゆーか……その棄権したいんですけど……そのぅ今更なんですが……!?)
(どうするの? もう向こうは、やる気満々みたいよ!)
(んしょんしょと!)
(あのぅ……ママさんとは『戦えません』って言うか……あの御兄さんとも……)
(何よ、ここまできて拍子抜けね……)
(……ッ。勝てるわけないだろ最初から!! もう何でここに伝説級が揃い踏みしているのよ!! こんなの初めから勝てるわけないじゃないのよ!!)
ブツクサ……
と白い女の人が。不承不承にも言わしめたものだったわ。
で、
これに対して、リリィさんって呼ばれた人は。
(ハァ……親善時代みたいなもんだかで、ドーンとこの胸辺りだかを貸してあげるから、そのかかってきなさい)
(マジィ!?)
(ええ!)
(では、お互い、ケガのなきよう、御膳親善試合初め――ッ!!)
(よっしゃ!)
(この人も槍術を!?)
(あっ! その娘の槍術は、私が直々に鍛え上げたから、そのつもりで!)
(マジィ!!?)
ドォン
と痛烈な重みとなってきちゃうものだった。
(いいっ!? 一撃目からすごい重い!!)
(どんどん行くよ――っ!! サンちゃん! ムーンちゃん! 出番だから出てきていいよ!!)
ドンッ、ドンッ
そのゲーム音声は、まるで、某アニメ番組の中で使われるような、ボールの中から出てくる音質効果だったという。
つまり、やらせのTV局の人が、予め、集音マイクなどを使って、そのゲーム音声を収め、利用してきたものである。
もうネタバレである。
(ヒグッ……こんなの何だか初めから勝てるわけない……)
(キュルルルルル)
(グアグアゴオ)
(あの……もう、あたしの負けでいいです……)
(へ……)
(そのぅ絶対勝てる気しませんし、ケガなんてさせられませんから……)
(何よぉ~詰まんないものね)
ポンポン
(戻って、サンちゃん! ムーンちゃん!)
(こんなの勝てるはず……ない)
(えーと……あたしの勝ちね?)
(はい、そうでしょうね……)
(何だ、期待外れだな……)
(まぁ、そんなものでしょうね?)
(あの……降伏します。だから、消さないでください………………大切な人形なんですよ、このうちの子は……。
だから、その物騒なものは、取り下げてくれませんか?)
(あっ! それ? うちのじゃないよ?)
(へ?)
(だって、それ、うちのお兄ちゃんのだもん)
(破壊しろ、ムーンフォース)
この声質を見る限り、断じて、私ではない。
別人である。
1匹の怪鳥が、大空を飛び、吸い込まれるようにして、宇宙空間に飛び出していくものだった。
そして、月の裏側にいた攻撃対象を定め、
その口内に高エネルギーを畜力、収束させていき、一気に放つものだった。
それは、まるで、極太のレーザー光線さながら、なぐようにして、その基地局を跡形もなく、破壊するものだったという。
そして、それは、まるで役目を終えたようにして、宇宙空間の中に、溶け込んでいくものだった。
ドンッ、ヒュイイイイイイ……ン……
それを、地上で見ていた者達は。
(ウソ~ン……!? 指示だけの命令だけで……あの威力……!?)
(大きい……まるで怪鳥みたいだ……)
(あのやっぱり、降参しますから……その消さないでください……)
(最初から、そのつもりだって言ってるじゃん?)
(……)
(お会いしたいのは、直にあのお兄ちゃんの方なんでしょ?)
(……)
(今は、泥んこ遊びしてるようなもんだから……その日を改めてくれる?)
そして、正しくは、宇宙空間ではなくて、成層圏にいた怪鳥も、その身素早く、眼下の地上の方に舞い降りてきていたものだった。
その口内に畜力し、収束させていくは、先ほどの月の裏側にあった基地局を破壊した、あの極太のレーザー光線である。
ヒィイイイイイイ……
(まず、これを修めてくれませんか?)
(その物騒なもので……)
(魂ごと消される……)
(もう、お兄ちゃん止めなよ!! 弱いもの虐めだよ幾らかこんなのって)
(中止だ、ノイローゼ!)
キュウイイイイイ
(狙撃中止だ……そいつ等は敵じゃない……だから、一切の手を出すな)
フッ……
(よしっいい子だ)
(あんなのも飼ってただなんて……)
(お兄ちゃんは、そのぅ黙っていても、その使役して、勝手に強く大きくなっていっちゃうからね……)
(……)
(どの子も……?)
そこには、偽者のヨーシキワーカやチアキに使役された、霊達がいたものだった。
とこれを見た、白い女の人は。
(あのぅ……いったい、どんな使役方法を? お教えになって?)
(う~ん……明かせないかな?)
(はぁ……何とも物騒なものをお持ちで……? ……あのぅ、この嘴だけでも、お下げになってくれませんか?)
(う~ん……多分、その子は、そうやってあなた達の危険なにおいを嗅いで、敵か味方かどうかを探っているんじゃないのかなぁ? って思って?)
(ハァ……ひえっ!?)
カッパ キュイイイイイイ
閉じていたくちばしを開け、威嚇するものだったわ。
とここで、偽者のチアキが、こう言っていたものだったわ。
(ちょっとでも、敵意出すと、その子はすぐ撃つ癖があるからね?)
(やめろ、ノイローゼ……彼女たちは敵じゃない……お帰り願おう)
(あのぅ、そうします……)
(僕たちも……)(うん……)
(あの……最後にいったいどんなすごい修行を?)
(う~ん……地獄でのすごい打ち込み訓練に、長い持久力のフルマラソンかな? 後は上手くて美味しい手料理かな?)
(ポカ~ン……)
(そんなので……)
(今回もこの腕によりを掛けちゃおうかな?)
(あの……お手柔らかにお願いしますね……リリィ様……)
(えっ~~!? どうしようかな? メンコイかわい娘ちゃんたちが来てちゃってるし、
私も、その一戦ぐらいやっちゃおうかな?
ここんところ、暇つぶしみたいなもんだし!)
(リリィ様とお戯れるなんて、それはそれは恐れ多い!!)
(うんうん! 激しく同意する!)
(あたしもすぐ降参しますから!! その手荒な事は止めてください!!)
(え~~イケずぅ……盛り上がちゃうような感じだったのに……)
(そんなもんだ)
(あ~モーイ、ってかあなた?)
(うん? 何だお前?)
(あの坊やとの相手、そろそろ代わってよ? そのぅ腕試ししてみたいのよあたしとしてもさ)
(まだダメだ)
(え~~何でよ~~!!)
(あんな事が会ってからは、あいつとしても気分が乗らず、今はすごい凹んでいて、そのぅ落ち込んでいるからな……)
(あっ……そうだったわ……)
(どんな相手さんとしても、全力を期してお相手したいものだ。どうかその時は!!)
(((無理無理無理!!)))
(ってか、あんなのと戦えません!! その月の裏側の奴まで、ぶっ壊すだなんて、その物騒なものでありまして!!)
(ムゥ~~上手くいかないものだな……釈然せん……)
(まぁ、近頃の若い子は、そんなものでしょうね……)
(((……)))
(……)
(フッ、あの子ぐらいなものよ……人間で初めて、その生きたまま、第4の扉まで開いて行っちゃった子は……)
(そうだな)
(あの、その中で……なにが……)
(う~ん……秘密よお嬢ちゃんたち……あの中で、何があっていたか……までは、まだ秘密……なんだからね?)
(((ははははは……)))
ドサッ……
(いけない……腰抜けた……)
(もう戦えない……降参します……)
(さっきから、そればかりね……あんた……)
(やれやれね……)
(……あっちの綺麗な姉ちゃんたち、どうする?)
(う~ん……この夢見の中で会っていた出来事だけ、そのいくらか、覚えておけばいいでしょ?
あの子もなるべくなら、もう関わらないようにしているし。
それに、秘密厳守なもんだからか、その口に出して、いくらかものを言わないものだろうし……。
そのぅ……信じましょ?)
(う~ん……それでなら、幾らかマシで、妥協点としては、泣き所の落としどころの行き着く先か……。
まぁ、幾らかマシだな……)
(フゥ……そうねぇ……)
(あんなの勝てるはずないじゃん……最初から、もう何も……悪いことを何もやっていないんだからさ……』
ペロリッ
と怪鳥は、その白い女の人を、舐めたものだったわ。
(ヒャッ!? なっなに!?)
(あぁ、それは、その子の愛情表現よ)
(キャッ、くすぐったい……)
(次僕もー)
(あっ俺もー)
(もうほんとにやれやれね……。ねぇモーイ?)
(何だ母さん?)
(あたし達にも、あんな頃があったわね……)
(そうだな……)
(にしても、あのお人形のままの彼女さん達、そのどうしましょうかしら?)
(さあ、そこんところだけは、わからん)
(……)
(別にいいだろ? そこんところだけは、放任主義なあたりで……その夢見心地のまま、今日、会っていた出来事をいくらか忘れてくれるだろう?)
(フフッ、そうね。誰も何も、傷つかないのが、一番の解決策だものね?
……あっ! そうだわ! あの彼女さんたちに辺りに付けていた、呪だかはそのぅどうしましょうか?)
(そうだな……そこん所辺りだけは、今代の稀代のあたりだかのトラピスト様だかに、その任せようか?)
(フゥ……やれやれね……その甘さの辺りだけは、どうにもなんか釈然としないところがありそうね?)
(そうだな……その是非の判断は、すべて、彼にお任せしよう。
我々は、それをただ、ジッと黙つてお守りするだけだ)
(フフッ、そうね……モーイ……あなた……)
(何だお前……)
(あたしが、その、あなたの方を愛していたのを……その知ってた?
あなたがその昔、『名なし』でそこから、あの父さんの方の名前を名乗りだしちゃって、
そこから、あたし達の交際話が、スタートしてたって事』
(知っているよそんな事は)
(え……!?)
(あの作家さんのところでもそう書いてあっただろ?
星王様の所にはその息子さんだか娘さんがいて、それから、王家の継承の正式な義の前だかに、
その10年ぐらい前の辺りから、名乗り出しちゃうって話)
(あなた……嬉しいわ……。今でも、そんな昔のう~んと遠くの事を今までも、その覚えていただなんてね)
(フッ……何だ藪から棒に……そんなもん、昔からなんだから、知ってて当たり前じゃないか?)
(そうね……。であれば、幾らか彼女たちの間でも、妥協点の落としどころが着きそうな感じなものね?)
(彼女か?)
(ええ、ここ、最近になって、猛烈アタックするようになってきちゃうんだなんてね?)
(これは、ここ最近になって、その辺りに何だかあっていたらしいな……?)
(フフフ……もう眠りにしましょう?)
(そうだな……であれば、いくらか妥協点としても、その落としどころだかが……――)
((2人とも、お幸せに………………))
とここで考察してみよう。
このモーイさんとリリィさんの御言葉を顧みるに、ミヨさん、ヨシヅさん以外の女性がいて、
それを名無しのヨーシキワーカが名乗り始めた辺りから、交際話が、何だかスタートになっていく件がある。
つまり、リリィさんの立ち位置つく人物像がいて、XXという方で。
モーイさんの立ち位置につく人物像が、ヨーシキワーカという事だ。
しかも、ヨーシキワーカは、トラピストの名を取っているから……その星王様の位置に当たり……あり? これ、どうなんの?
……チア? もしかして……誘った?
えへっ、ごめんね、お兄ちゃん。
☆彡
――現実。
――本物のヨーシキワーカは、その頃、何も知らずに、近くの温州ミカン原口早生の苗近くの穴の開いたところに、石を持っていて、そこに埋め立てていたのだった。
そのミカンは、温州ミカンの原口早生と呼ばれる品種だった。
いつかは、その隣に、夫婦そろって、何かを埋めたいものだ。
そのやり方は、水の撥水性を高め、土の酸性度を下げるために、必要な事だった。
土中の土は、雨の日濡れたら、その影響で酸性度が高まり、その腐葉土の栄養素が落ちるからだ。
ミカンは、主にアルカリ性よりで、その土を少しでも、酸性からアルカリ性に移行するために、必要な心掛けだった。
その時だった。
――キィイイイイイ
『……ッ!?』
(何だ……このアメリカ キューバでも会っていたような、モスキート音に似ていたものは……。
あの時は、ウソのTVの扇動で、コオロギで済ませられていたらしいが……。
同様の被害が、ロシア、カナダ、旧中国(モス国)、朝鮮半島、世界各地でも会っていて……。
一瞬、クラッ……と眠気を覚えたぞ……!?』
(確か、夢の記憶が正しければ、その時に狙われて、発動されていた……!?
頭痛、吐気、眩暈、動悸の激しさ、息苦しさを覚える……。
あの一瞬の睡魔と……何か、関連性が……!?
超音波……モスキート音か……。2218年頃の5月か8月頃からも、高い高域の超音波があってたような……!?)
私の仮説が、もしも、正しければ、この長音波の高域音の中で、仕掛け人たちが暗躍し、工作活動をしていたことになる。
(思い出せ――ッ!! もーーッと!!)
見えたのは、陸海空、そして地下空間と思しき場所だった、
地上作戦、病院、学校、建物の中、公園、ここはどこだ……国会議事堂みたいな立派な建物が見える。湯気が見える温泉地か火山地帯。
海上作戦、船の上、船の中、寒い地域での工作活動。砂浜(ビーチ)も会っていた。ショッピングモールも見える。
空中作戦、飛行機の中、気球のような遊覧船の中。何かに突っ込むような軍隊系のヘリみたいなものが見える。
地下空間、洞窟が見える。地下都市計画的なものが見える……これもか。
……ダメだ、これ以上は思い出せない……。ここまでが、限界か……。
立体的に見ないとダメなんだこれ……。三次元マップがいる。
★彡
【途中からネタ晴らし、やらせのTV撮影番組、役にのめり切ったドクターイリヤマ】
それは、ライセン先生、イリヤマ先生と思しき声質だったわ。
『あの人、ここから出てきませんね……!?』
『この手のゲームの話をすれば、いくらかはその興味を持ち出して、ここへすんなりと乗り込んできてくれると思っていたんだがな。
であれば、こういった丸目の機械なんかを、あいつの頭の上から被せて、
なーんにも思い出せないようにして、ビリビリして、その廃人同然にでも、何にでも、そのすんなりとでもできていたんだがな!!』
『えっ……そんな事を考えていらしてたんですか? そのイリヤマ先生?』
『んっ? どこか気に障るところが、どこか何か悪い所なんかがあったか? ライセン先生や?』
『あぁ……自分で言ってて、何にもそーゆうお悪いところなんかの感じ等辺が、まったくそのわかっていらっしゃらないですね?』
『……』
『であれば、いくらかそのわかってきました……。……今回のこの撮影スタッフさん達のホントの幾らか悪い、悪の共謀策なんかの糸口なんかが……!?』
『フンッ、お前は幾らかその……学園の方にでも黙っておけよ』
『そこは、職業訓練校でしょう? もうそこ等へん辺りなんかは、既にわかっておいでですよ……どなたさんも……』
『チィッ、ちっともあいつは、ここ等辺に出てこないものだな』
『……あのできれば、ここ等辺にでも、今すぐにでも何でも、出てこない欲しいもので、その有難いものですね。
そのみんなして、後でハメていってくれるんですから……。
このどうしようもない問題さんを創った、このイリヤマ先生を犯人として担いでいってね……』
『何!? お前はそーゆう事を初めから言うか!!』
『僕のせいじゃありませんよ!! ここの台本さんなんかに、そう書いてあったじゃないですか―ッ!!』
『あっホントだーっ!?』
『ったく……こんなウソ話のでっち上げて、自分達が今まで散々まで殺していった人達の一件まで、全部あの人のせいに仕立てていって、
揉み消して回れるだなんて、人として犬畜生以下の最底辺ものですからね!!
僕は、もうあなたの味方をしませんよ!!
いくらか、その毛嫌いをしているんですからね!! どなたさんも!?』
『……んっ? 何か言ったか? ドクターライセン?
そのいくらか少ない数じゃないか? 有難くも何とも思えよ、その金で? 受け渡し回っていただろ?』
『ハァ……ダミだこりゃあ……。いくらかその役にのめり込んでいってる』
『俺こそが、そのドクターイリヤマなのだ!! 悪の科学研究機関!! その一、マッドサイエンティストのな!! ワッハハハハハハ!!』
『ハァ……もう勝手に言ってろ……。あなたはただの人殺しの揉み消す役であって、ただの設備管理課の学校の一教師だったんだからな……』
『んっ……何か言ったか?』
『ハァ……これからやる事の行う事はすべて、そのいくらかはその不可抗力であって、
女の人の肌を見たり、胸を揉んだりする行為は、その大根役者の役作りの為なんですからね!?
その幾らかは役になり切るためにも必要な行為でもあっていて、その不可抗力であって。
それをそのまま、素のまま書かないでくださいね。フツーに……。
そうでも言っておかないと、色々とマズくて、こっちとつけましても……。
その、明日の朝でも、女の人に殺されたり、
そのいくらかは、そうした事情なんかを、その国の職員さんたちにその消されて行きますからね……』
(フフフッ、わかったわ、なるべく、お兄ちゃんに伝えておくね)
(? ……いったい何なの……?)
(クスクス、女の怨み晴らさでおくべきか――……)
TO BE CONTINUD……