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『人魚姫』の物語

 十五歳の誕生日の夜。人魚姫は船上の王子さまを一目見て恋に落ちた。ところが船は難破し、王子さまは海に放り出されてしまう。人魚姫は王子さまを救助し、気を失った彼を浜辺に置いて、離れて様子を見ていた。すると若い女性が王子さまをみつけて人を呼び、救助してくれた。それを見届けた人魚姫は海の民の国へと戻って行く。
 王子さまに恋した人魚姫は彼にもう一度会いたくて、自分の声と引き換えに下半身が人間の脚になる魔法の薬を海の魔女からもらうことに。
 ただし、歩こうとすると脚はナイフでえぐられるように痛む。それに、王子さまと結婚できなければ人魚姫は海の泡になってしまうのだ。
 それでも人間の脚がほしい。どうしても王子さまにもう一度会いたい。たとえ結婚できなかったとしても……。人魚姫は薬を飲むことに決めた。
 と、ここまではアンデルセンの名作童話『人魚姫』の途中までのあらすじ。さて、それからの日々――。アンデルセンの名作童話『人魚姫』とは別のこんな展開はいかが?

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