第14話 入学試験②
「結果は。え。!? 噓でしょ。全部図星!? そんなことが人間に可能なの!?」
???
「全部図星になったのはたまたまですけど。」
遠くの的は図星きついだろうなって思ってたら意外といけちゃったからな。でも、的に当てるくらいならできるよ?
「まず、なんであんなに遠い的を当てられるのよ。」
???
「当てられると思うんですけど。」
別に100mも離れてるわけじゃないんだからそんなに大変ではないと思うんだよな。一番離れてるのが30mくらいだしな。
「とにかく次のをやってください。」
「え、あ、そうね。」
早くしてよ。受ける量が多いんだから。
「では、あちらに移動して金属鎧に魔法を当てて下さい。」
まあ、さすがに移動するよね。次が一番本気が出しやすいからね。
そうしてサクッと移動した。
「それでは始めて下さい。一応外す場合があるため最大3回当てることができます。」
ふーん。まあいいでしょう。1回で済むと思う。
「じゃあ、やりますよ。」
ちょっとまって、何撃とうかな。あ、決めた。
「〈火爆〉」
よし、ド派手にやれたかな?
「はあぁぁぁぁぁぁぁ!」
なんという見事なエネル顔。
ド派手にやってやったぜ☆
「な、なんですかあの火力は。」
「えっと、本気?」
「???」
いや、きれいに壊れてくれたな。
そして、最後の試験も当然のごとく驚かれ。
「疲れた。」
これからほかの属性の試験も受けないといけないのだるすぎ。
ちょっと次から手を抜こうかな。
そうして、次から次へと受けていき、手を抜いても驚かれ、徐々に疲弊していった。
「もうヤダ。まだ、結界の試験が残ってるっていうのもつらい。」
「あれ? ロベルじゃないか!」
「あ、ああ。ルナストか。」
同じ公爵のルナスト・エルエット。まあ、だからこそ今まで同じ公爵家として関りがあった。
「どうしたの?そんな疲れた顔をして。」
「ん? ああ、そういえばお前は剣術系だったか。」
「そうだよ。まだ、魔法の試験続いてるのか。長いなって思って寄ってきたんだよ。」
「あー。確かに、長いか。しゃあないよ、属性ごとに試験ですし。」
「そうだったか。で、もう終わったのか?」
「いや、あと一個残ってる。」
「まだなのか? どんだけ時間かかってんだよ。」
「俺だって言いたいよ。いい加減にしてくれって。」
「まあ、当然だな。」
「行列が長すぎるんだよ。」
「まあ、魔法師系は多いからな。仕方ない。だとしてももう終わったんじゃないか?」
「いいや、あと一個残ってる。」
「そうなのか? 何が残ってるんだ?」
「結界魔法だよ。」