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第16話 ママ

本日2話目です

☆。.:*・゜☆。.:*・゜

〖またね~〗ぶんぶん
ぴかあああ
『ふあああっ』

と、女の子が神様とお別れしてる頃


『あら?』
『おや?』
神樹の精様とこの家の主人が何かを感じ取った

『どうしたです?』
『何かあったです?』
更に家妖精たちが、主人たちの反応を感じ取って心配する。すると二人は顔を見合わせて

『なあ、今のは?』
『ええ。体に魂が馴染んだみたいね』
今感じた変化を確認する

『やはりそうか。違和感が消えた。ということは⋯』
『ええ。もう大丈夫よ。魔法を使っても、魔力を込めたものを口にしても、きっと大丈夫』にこ
『そうか⋯』ほっ
ようやく神樹の精からお許しが出たことで、ホッとし⋯

『やったぁですーっ』
『おいわいですーっ』
『ママに伝えるですーっ』
『ごちそう追加ですーっ』
わあーっ

『『『⋯やった』』』
ぴょんぴょんっ
『『『⋯っ』』』
ふわふわ くるくる

喜びまくった!
女の子の周りをぴょんぴょんしたり、上を飛びまくったり!

でも、女の子はまだ寝てるので

『こ、こら、お前たち』
『まだこの子は寝てるんだから』
と、落ち着かせようとした

その時⋯

スパーンッ!
『こらぁ!ちび共騒ぐでないよ!この子が起きるだろうがぁ!』
突然部屋に入って来た女性がはしゃぐ家妖精たちを一喝!頭に二本、無いはずの角が見える⋯

『『『ひゃああっですぅ』』』
『『『⋯ご、ごめんなさい』』』
『『『⋯』』』
ふわふわ おろおろ

効果てきめん!だけど

『マ、ママ、気持ちは分かるけど』
『お、お静かに、ね?』
一喝した女性がいちばん凄かった。

『おや?すまないね。で、どうだい?嬢ちゃんの様子は?』
女性は持っていたお盆を置く。そう。この女性が家妖精のママ。影のドン!
『ん?誰だい、影のドンなんて言ったのは?』ギロリ
気のせいですよ?

『うん。落ち着いたみたいだよ』
『そりゃ良かった』ほっ
ママもひと安心⋯

『そうね。試しに治癒魔法をかけてみましょうか。足の裏のあと少しで治りそうな傷なら、弱い治癒魔法で大丈夫だと思うし』
『そうだな。頼むよ』

大丈夫とは思うが、拒絶反応を警戒して弱めの魔法をかけてみることに

『いくわよ。ヒール』
ぽわん

みんながほんのり光る女の子を、固唾を飲んで見守っていると⋯

すぅー
『消えてくです』
『傷なくなったです』
『成功です?』

光と一緒に傷も消えていった。

『ふぅ⋯成功したようよ』にこ

『⋯ふうっ』ほっ
みんなホッとすると、家妖精たちが懲りずに⋯

『やったです!』
『お祝いです!』
『ママごちそう追加なのです!』
『『『わあ~っ』』』
大はしゃぎ。そしたらやっぱり⋯

『騒ぐんじゃないよ!』ピシャーンっ
ママの雷が⋯っ

『『『ひゃああっ』』』ぴゅっ

『懲りないな、おまえたちも』じとー
『『『だってだってなのですーぅ』』』
家妖精たちは一気に主人の背中に隠れた。

『マ、ママもおさえて、ね?』
『あ、悪いね』
ママも神樹の精様に窘められて大人しくなるが

ふわふわ わたわた
『『『⋯っ』』』
ぴょんぴょんっ
『『『⋯見て見てっ』』』
妖精たちと花うさぎが女の子を指さして慌てている。

ふわふわ わたわた
『『『⋯っ』』』
ぴょんぴょん
『『『⋯おめ目っ』』』

目?みんなで女の子の顔を覗き込むと

ぴくぴく

『『『あっ』』』
『『『ピクピクしてるですーっ』』』
『だから静かにおし!』ぴしゃんっ!

ぴくぴくっ

『『あっ』』
『『『⋯ママ』』』

『え?』

『今の声で』
『目覚めるみたいだよ⋯』

『ええ?』

女の子の目がゆっくり開いた⋯

☆。.:*・゜☆。.:*・゜
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