389章 クタクタ
ミサキは仕事を終えて、マイホームに戻ってきた。
「ミサキちゃん、かなりおつかれみたいだね」
「うん。二日くらいはなにもできなさそう」
焼きそば店の次の仕事は三日後。体をしっかりと休めて、万全の状態で臨めるようにしたい。
「朝の9時から夜の19時くらいまで、お手伝いをやってほしい、8時間を超えた分については、超過手当を支払うよ」
「10時間もお手伝いをしてもいいの?」
ミサキは力なく頷いた。
「今日、明日の二日間をお願いしたい」
「わかった。ミサキちゃんのために、しっかりと頑張るね」
ミサキのおなかはギュルルとなった。
「おなかすいた・・・・・・」
「ミサキちゃん、ご飯をしっかりと食べよう」
「ホノカちゃん、ありがとう。うな丼50人前をお願い」
「わかった。自販機で注文するね」
3分と立たないうちに、うな丼50人分は姿を現した。
「ミサキちゃん、がっつりと食べてね」
「ホノカちゃん、ありがとう」
おなかを満たすために、うな丼を食べ進めていく。ふっくらとした身は、高級品であることを感じさせた。
うな丼50人分は、15分足らずでなくなってしまった。
「とってもおいしかった」
食事の次はお風呂。ホノカに浴室の掃除をお願いする。
「ホノカちゃん、お風呂に入りたいよ」
「わかった。お風呂の準備をするね」
お風呂準備をしようとしている女性に、
「ホノカちゃんがよければ、一緒に入ってほしい。体力のないときは、一人だと大いに不安がある」
と伝えた。
「ミサキちゃんとお風呂に入るのは大歓迎だよ」
ホノカはいつにもなく、嬉しそうにしていた。彼女の笑顔を見ていると、こちらまで元気になれた。