(モノローグ・マルゴ)窮地マルゴ! 迷い込む恋のラビリンス!?(なんか言い回し古いっすね…)
最近、サラサからのプレッシャーが半端ない。
毎日弁当を持ってきてくるのはありがたいが、ユリファの花をもってきては俺の店のテーブルに生けるようになった。
ユリファの花は「幸せな結婚」の象徴の花といわれている。俺たちはプロポーズの際に必ずユリファの花を渡す習慣がある。
それが、この無骨な店に毎日飾られているという。
プレッシャーもさることながら、違和感が半端ない。
客には結婚したのかと必ず聞かれる。本当に勘弁してほしいのだが……。
そういえばケイゴに金の使い道を相談された。
バイエルン様から金貨500枚をもらったらしいのだ。
この間の報酬もあることだし、あいつはちょっとした金持ちだ。
使い道ねえ……。
ケイゴの家は町の塀の外にあるため、罠だけでは安全とは言いがたい。
そこで俺は、石塀の設置とボウガンでの武装を提案することにした。
そしてケイゴはあっさりと了承した。友よ、そんなに簡単に信用して大丈夫か? ちょっと不安になったぞ。
まあ、この使い方なら間違いないだろう。
俺はさっそく建築ギルドの知り合いにあたり、工事の手配した。
ケイゴの家の石塀工事がようやく終わった。今回も建築ギルドの奴らはいい仕事をしてくれた。
さて、お祝いにかこつけてサラサが来る前に店を抜け出さなくては! 最近サラサの束縛がかなりキツくて、息抜きしたくて仕方なかったんだ。
酒が飲めると思うと、妙にそわそわして浮き足立つのは仕方がないことだよな。
あとで問い詰められても、ケイゴの家に金を受け取りに行ったということと、お祝いで宴会をしたという言い訳ができるからな。
あとで黙って出かけたことでサラサがむくれそうだが、この言い訳ならば完璧だろう。
それから俺は酒瓶片手にサラサに見つからないように体を小さくして、そそくさと店を抜け出した。
だが俺はこの時、自分の背中を見つめる鋭い視線があることに気がついていなかった。
そして南門を出て酒瓶片手にスキップする俺を、その視線の主は恐ろしい表情で見ていたのだった。
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みなさんこんにちは! ここまでお読み頂きありがとうございます🐔
というわけで、サラサの猛攻に追い詰められつつあるマルゴでした。
マルゴの背中を見つめる冷たい視線とは誰のことなのか? こうご期待!(まあ、誰かは読んでいる方なら全員わかると思いますが……)
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