バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

327章 ハルヒとお別れ

 アカネ、ハルヒは店を出た。

「アカネさん、ありがとうございます。これまでに食べたことのない、味を堪能できました。おなかの中にいる子供も、とっても喜んでいます」

 ハルヒは値段を気にしていたのか、「セカンド鶏+++++」はあまり食べなかった。必要以上のお金を使わせてはいけないという思いがあった。

 ハルヒのおなかの中には、二人目の子供が宿っている。たっぷりと栄養を取って、健全な子供になるといいな。

 ハルヒはストレートな質問をぶつけてきた。

「アカネさんは出産しないんですか?」

「私はするつもりはないかな・・・・・・」

 100年後、200年後も18歳でいられる。結婚したいと思う相手が現れるまでは、独身で生きていけばいい。結婚に対する焦りは、一ミリもなかった。

「アカネさんに子供が生まれたら、超能力を持っているのでしょうか?」

 超能力者の出産によって、能力が引き継がれるのかは未知数。誕生させてみなければ、どうなるのかわからない。

「アカネさん、家に戻ります。今日は本当にありがとうございました」

「ハルヒちゃん、おかあさんなどによろしく」

「わかりました。おかあさんに伝えます」

 ハルヒと別れたあと、自宅に戻った。体は疲れていないものの、心にちょっとした疲れを感じていた。

しおり