『犬鳴村』 日本からなくなった村【50点】
【あらすじ】
「呪怨」シリーズなどで知られるホラー映画の名手・清水崇監督が、福岡県に実在する心霊スポットを舞台に描くホラー。
主演は「ダンスウィズミー」の三吉彩花。
臨床心理士の森田奏の周辺で奇妙な出来事が次々と起こりだし、その全てに共通するキーワードとして、心霊スポットとして知られる「犬鳴トンネル」が浮上する。
突然死したある女性は、最後に「トンネルを抜けた先に村があって、そこで○○を見た……」という言葉を残していたが、女性が村で目撃したものとは一体なんだったのか。
連続する不可解な出来事の真相を突き止めるため、奏は犬鳴トンネルへと向かうが……。
主人公の奏役を三吉が演じ、坂東龍汰、大谷凛香、古川毅、奥菜恵、寺田農、石橋蓮司、高嶋政伸、高島礼子らが脇を固める。
【因幡さんの映画語り】
日本では有名な心霊スポット『犬鳴村』に着目したホラー。
なぜ犬鳴村は日本の地図からなくなったのか。
その謎と血筋を追うストーリーになっている。
清水崇監督は「呪怨」で海外でも有名。
冒頭、主人公奏の兄は、恋人と犬鳴村にきており、そこで怪異と出会う。
その後恋人は気が狂い、自殺する。
主人公の奏は、臨床心理士で、「本当のママが見える」と言う子供を相手にしていた。
奏は霊が見える体質で、子供の母親は死んでいることに気づく。
奏の兄は恋人の敵を討とうと、再び犬鳴村に向かうが・・・。
感想としては普通のホラー。
最後はクリーチャーまで出てくる。(笑)
犬鳴村では野犬を捕らえては食べ、獣姦があるとくれば……まあ、想像どおりである。
日本特有の湿ったホラー、突然脅かす海外ホラーではなく、ふと映る『何か』という演出は良かった。
村の閉鎖感も醸し出しており、日本のいやーな闇を見せてくれる。
悪くはなかったので、ぜひホラーを体感したい人は観てほしい。