279章 カスミンの食欲
「カスミン、肉が焼けたよ」
本日の夕食として、「セカンド牛+++++」を10枚準備する。たくさんの肉を食べることに
よって、体、心の栄養をつけたい。
カスミは焼けたばかりの肉に、心を奪われていた。
「とっても、おいしそうですね」
「皿によそうね」
アカネは焼き立ての肉を、皿に盛りつけた。口にしていない状態で、よだれをたらしそうになるほどの焼き上がりだ。
「カスミン、先に食べていいよ」
カスミは皿をテーブルに運んだあと、1枚目の肉に手を付ける。
「アカネさん、デリシャス、デリシャスです」
満腹だといっていたのに、食欲は衰えることを知らなかった。「セカンド牛+++++」は、別腹なに分類されるのかな。
カスミは2分とたたないうちに、1枚目の肉を完食してしまった。
「アカネさん、2枚目の肉を食べたいです」
2枚目の肉を食べたいといった女性に、「セカンド牛+++++」を差し出す。
「カスミン、どうぞ」
カスミは肉を受け取ると、ものすごい勢いで食べ進めていく。はた目から見ていると、肉食の犬みたいだった。
「アカネさん、最高にデリシャスです」
2枚目の肉は、あっという間に胃袋に収まることとなった。
「最高級の肉を食べられて、とってもハッピーです」
2枚目の肉を食べたばかりの女性に、水分補給をするように促す。
「カスミン、水分をしっかりととろうね」
「セカンド牛+++++」が水分の宝庫だとしても、肉であることに変わりはない。きっちりと水分補給をしたほうがいい。
カスミは肉を食べ続け、6枚目の肉に手を付けようとしていた。
「カスミン、おなかを壊すよ」
「だい・・・・・・」
大丈夫といいかけたところで、おなかに手を当てた。
「アカネさん、トイレを貸してください」
アカネはトイレの方角を案内する。
「カスミン、トイレはあっちだよ」
「いってきます」
カスミは猛ダッシュで、トイレにかけこんでいった。