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 翌朝、いつもの通り、鶏の世話と弓の訓練を行った後、体を濡れタオルで拭いてから、朝食の用意をする。

 ベーコンエッグとパンと水だ。

 コカトリスの目がきちんと乾燥していたので、すりつぶして粉状にする。鑑定すると、【石化粉:石化の魔力がある粉末】と出た。

 それを手袋をつけて、慎重にポリ袋に回収。鍛冶工房の資材置場に収納する。

 さてと、今日は、探索を森とは反対方向に行ってみようと思う。

 小屋に鍵をかけ、装備を整え、大きな獲物を捕獲した場合、背負子では運びきれないので、荷車を馬に引かせて移動することにする。



 草原を行くこと30分。水場と何かの群れが見えた。

 もう少し近づいてみると、それは水牛の群れだった。鑑定してみると【牛】としか出ない。

 俺は、荷馬車をその場に止め、弓を構え近づく。

 獲物は強力なモンスターに見えないことから、矢は毒なしのものを使用することにする。

 食えなくなるからな。


 ビシュッ


 矢は水牛の後ろ足に刺さり、その水牛は倒れた。他の水牛は危険を察知し、俺の居る方向とは逆方向に逃げていった。

 近づいて、剣で頭を落とした。

 近づいてみると、その水牛は結構大きく、2メートルはあった。鑑定してみると、


【バトルブル:ランカスタ地方の水場に生息する牛型モンスター】


 と出た。

 一応モンスターなのか。確かに角は闘牛のそれであり、体格も筋骨隆々としている。

 俺は、どうにかこうにか、血抜きだけしたバトルブルをそのまま荷馬車に乗せる。

 街にはモンスターや家畜を解体する専門の解体屋が存在し、解体設備は冒険者ギルドに併設してある。

 特に今回のような、明らかに美味しそうな素材は、俺が解体すると素材を痛めてしまう可能性が高い。

 このまま解体屋にもっていけば、新鮮な肉が得られそうだ。



 俺は、そのまま町の方向へ向けて荷馬車を走らせたのだった。

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