247章 原因不明の咳
ココアが咳をする。
「ゴホゴホ・・・・・・」
ココアに続いて、シオリも咳を始める。先ほどまで元気にしていたのに、どうしてしまったのだろうか。
アカネは「毒物無効」などのスキルを所持しているので、咳をすることはなかった。3人の中で、1人だけ元気を保っていた。
「アカネさん、苦しいです」
ココア、シオリの咳はどんどんひどくなっていく。放置するわけにはいかないので、回復魔法をかける。回復魔法を受けた二人は、なにごともなかったかのように元気になった。
「アカネさん、ありがとうございます。おかげさまで、咳がストップしました」
「ココアさん、シオリさん、急にどうしたの?」
ココアは首を横に振った。
「理由はよくわかりません」
シオリは困惑した表情をしている。
「私も理由がわかりません」
「セカンドライフの街」の状態をチェックすると、たくさんの人間が病気にかかっている。一斉に病気にかかっていることから、ただごとではないのを感じさせる。
「ココアさん、シオリさん、住民の容態を確認してくるね」
「アカネさん、いってらっしゃい」
瞬間移動のスキルを使用して、住民のもとに駆け付けた。