237章 新しい来客
家でゆっくりとしていると、扉をノックされる音がする。
「アカネさん、おひさしぶりです」
「ミナさん、いらっしゃい」
「今日は友達を連れてきました」
ユメカかなと思っていると、見覚えのない顔が現れる。
「カスミといいます。よろしくお願いします」
カスミの髪色はオレンジ。きれいな色をしているからか、元気な印象を受ける。
「カスミさん、はじめまして」
「アカネさん、おじゃまします」
ミナはカスミと出会った経緯を話す。
「すごろく大会に参加したあとに、カスミと出会いました。すぐに意気投合したこともあって、一緒に行動することが多くなりました」
人間関係は5年、10年の年月よりも、相性を重視される。どうしようもない部分が、一番をしめている。
「カスミはすごくポジティブなので、たくさんの勇気をもらっています」
ポジティブ思考で生きることで、たくさんの恩恵を得られる。前向きに考えることは、非常に重要である。
「アカネさん、握手してください」
カスミの差し出した手を、アカネはゆっくりとつかんだ。
「アカネさんと手をつなげて、とってもハッピーな気分です」
カスミの喜び方は、アイコをはるかに上回っている。20くらいの女性ということもあって、違和感があった。