『セカンドライフの街』に転生した主人公は住民の生活を支えることになった

　幽霊を察知できたおかげで、幽霊退治は大いにはかどった。

　開始1時間退治できた幽霊の数は、150にのぼる。このペースを継続すれば、1000体以上の除霊も夢ではなくなる。1日1000体除霊すれば、10日間で仕事を終えられる。

　11時になった直後、100くらいの光がピタッと止まる。あまりに突然だったため、機械が故障したのかなと思った。

　5分が経過しても、光る気配を見せなかった。

　機械を当てにできないなら、自分で探すのが手っ取り早い。手当たり次第に、幽霊を探し回ることにした。

　直感でやっているからか、幽霊を発見できなかった。運に頼る方法では、幽霊を見つけるのは難しい。

　胸に手を当てて、心の整理をする。情緒不安定を解消することで、仕事に対する気持ちを整えていく。　

　心の整理をした直後だった。1カ所に光がともった。姿を消す可能性があるので、すぐに駆け付けることにした。　

　ライトのある場所に行くと、掃除機型の幽霊を見つける。除霊魔法を使用すると、1秒とたたないうちに消えていった。

　メイホウからもらった機械が、あちこちで光りだす。絶好のチャンスだと思い、すぐに向かうことにした。