233章 2日目の仕事
2日目の幽霊退治が、始まろうとしていた。
仕事開始前に、テオスから声をかけられる。
「アカネさん、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
1体の幽霊退治で、1000億ゴールドをもらえる。コストパフォーマンスについては、最高クラスといえる。
テオスは新しい機械の存在に気付いた。
「新しいものを持ち込んでいるんですね」
「はい。幽霊の位置情報を知ることのできる機械です」
「とっても便利な道具ですね」
どれほどの道具なのかは未知数だ。見た目は立派だけど、中身はハリボテでなければいいけど。
「アカネさんの仕事に対して、街の住民は大喜びしています」
簡単に除霊できるのは、メイホウの能力の書き換えによるもの。これをしていなかったら、かなりの苦戦を強いられていたと思われる。
「アカネさんに仕事を依頼して、とってもよかったです」
テオスは瞬間移動の魔法を使用して、アカネのそばから姿を消した。