1話
太陽というのはいつも無常なものである。
地球ができたときから毎朝地上を照らしどんなにつらくても起こそうとする。
たとえ俺のためだろうととんだおせっかいだ。
ぜひやめてほしい。
('A`)「そんなモノローグを語っていても朝は来るんだよなぁ~」
俺の名は鬱田毒男。
息子に独身男のネットミームを名づけた親に恨みを抱いている。
('A`)「なんだか空しくなってきた。ご飯食べよう」
俺はそういうとベットをすぐに降り(嘘だ。かなり抵抗した)
一階に下りた。
~鬱田宅 1階~
('A`)「今日のご飯は…パンか。久しぶりだな」
冷蔵庫から冷えておりラップに包まれたトーストを取り出す。
朝の温かい体に優しくない冷たさを手から感じた。
トーストを皿に移し替えレンジに入れる。
数分待つと温かくなったトーストが出てきた。
ドクオは皿の上のトーストにバターを乗せた後スプーンでどうにか広げる。
そこに冷たいミルクを注いだ。
少し焦げてはいるがおいしそうな朝食が出来上がった。
ドクオはそこそこいそいで目の前のトーストを食べきった。
するとすでにもう出発時間を過ぎている。残念ながら今回は遅刻のようだ。
急いで服を着替えて急いで顔を洗って急いで歯を磨いて急いで靴を履いて速攻で走り出す…ことはなく
ゆっくりと準備をすまし歩きだす
そもそも遅れるのになぜ急がねばならぬのだ。遅れることには変わりない。
ただの50歩100歩だ。これくらい小学生でも思つくだろう。
俺は基本に忠実な男である。だから俺は遅れるなら全力で遅れる。
そうして学校についたころにはもう既に朝会どころか1時限目が始まってしまうような時間だった。
おそらく大目玉は間違いないだろう。大目玉で済むかどうかさえ分からないが。
大目玉より強い怒られ方ってなんだ?特目玉か?
とかそんなくだらないことを考えてドアを開けるとやはり特目玉が飛んできた。
( ・∀・)「おいドクオ。よくやってきたな」
間違えた。チョークだった。
元書道部のモララー先生のチョークは俺の腹に突き刺さった。
よく考えたらトイレに行ってなかった腹にいろんな意味で大ダメージを食らった。
そのまま後ろに倒れこんだ。いてぇ。
_
( ゚∀゚)「ハハハ!」
(*゚ー゚) 「ふふふ!」
(-_-)「フフッ」
いじめっ子のジョルジュとかも女子のリーダーのしぃとかも一般的いじめられっ子のヒッキーも俺を見て笑い出す。
おいお前ら。俺を笑うな。ほかに笑うべき奴いるだろ。
そこの「フフッ」って控えめに笑ってるそこのいじめられっこのヒッキーだよ。
なんでお前ガスマスクで来てるんだよ。
あと荷物クッソ大きいし。なんで俺じゃなくてヒッキーを笑わないんだよ。
おかしいだろ。
そういえばジョルジュも社会の窓空いてるじゃないか。なんで俺だけ笑うんだよ。
( ・∀・)「よしドクオ。もう一発はなってやろう。それで許してやる」
もうすぐなくなりそうなチョークを選び始めたモララー先生。
イケメンなせいでそのしぐさが様になっている。
こいつが様になっているなら俺のずっこけた姿も様になるべきである。
残念でしかない。俺の顔がとかそういうものに言ってるわけではない。
そんなことを考えていると俺は胸にチョークで攻撃された。
1時間目が終わってから、そろそろ腹が限界になってきた。
やばい。漏れる。
急いでいかなければ。漏らしたら中学生活終わりナリ。
そんな俺の思いもつゆ知れず扉の前でなんかヒッキーとジョルジュがいじめの約束かなんかを取り付けている。
いっつも思うのだが今日校舎裏に集合なっていう言葉は告白と勘違いされる可能性があるんじゃないか。
20秒くらいでやっとどいてくれたころに俺は走り出した。
すごい屁が出たせいか後ろから聞こえるクラスの音は悲鳴に包まれている。
漏らさなくても今ので中学生活終わりかもしれない。
~トイレ内~
チャイムが鳴った。
なんか今日無情なことばっかり起こってる気がする。
うんこは全然でないし2時間目も始まったし。
朝と違ってうんこだから許されるから対して罪悪感は感じないが2連続ならチョーク1発くらいもらってしまうんじゃないかと覚悟してしまう
そんなことを考えていると体感20分後くらい後に出た。
トイレから出て教室の前までもどりチョーク攻撃に構えてドアを開けると、
そこには死体が1面中に広がっていた。
そしてヒッキーが壇上で笑っていた。