k-28
俺は雨降りということで、それから鍛冶に没頭した。
炉に火を入れる。劣鉄製のショートソード1本、シミター1本、ラウンドシールド1個、肩あてが1個ある。
それを溶かして、インゴットとして精錬することにした。
石炭と一緒に燃やして溶かし、精錬する。すると劣鉄に混じっている不純物が、浮き出てくるのが見える。
溶けた金属を火挟みで取り出し、金床へ。金槌で叩く。整形した金属を水で冷やし固める。浮き出た不純物はヤスリで削る。
そうしてできた金属を鑑定してみると、【銑鉄のインゴット】と表示された。
続いて、俺が今装備しているのは皮の防具。これの、急所や攻撃を受けやすい場所を銑鉄で補強する。肩から胸にかけてと膝、肘。
俺は銑鉄のインゴットを、再度炉に入れて溶かし、俺は、思い描いた形に金槌や火挟みを使って整形していく。
100点満点とまではいかないまでも、防具の補強をすることができた。
◇◇◇
19:00。
ずいぶんと鍛冶仕事に没頭していたようだ。
気がつけば、雨はすっかり上がっていた。満天の星空だ。
俺は足元に注意しつつ、仕入れてきたアンクルスネアを、鳴子の糸の外側に設置する。
俺はふと、風呂に入りたいなあと思った。どうにかできないかと、あれこれ考えていたら、名案が浮かんだ。
その後、ガドル毒草とバドル毒草を一緒に煮込み、ゲバル毒を作成した。
矢に毒を浸して、火の近くに並べて乾燥させた。
汗をかいたので、タオルを桶に溜まった水で濡らし、体を拭く。
そして、買ってきた服に着替えて、それまで着ていた服は貯めていた水で軽く水洗い。竈の火の近くで干す。
21:30
俺は軽く寝酒をやり、歯をみがいてから眠ることにした。