207章 放火の犯人
魔法を使用して、放火されるまでの経緯を調べる。
男があたりに、透明の液体をまき散らしている。何なのかを調べると、灯油であることがわかった。
男の顔を確認すると、思いがけない人物が映っていた。コハルが腹部を刺されるまで、一緒に生活していた、アキヒトだった。精神的支柱を失ったことで、メンタルの歯車が狂ったのかな。一度の失敗をするだけで、人生は狂うこともある。
アキヒトは灯油をまいたあと、家に火を放った。灯油をまかれていたこともあり、火は一気に強くなった。
アキヒトは火を見ながら、不気味な笑みを浮かべていた。この様子を見ているだけで、寒気が走ることとなった。人が傷つくことで笑えるのは、メンタルのおかしい人間だ。
頭のいかれた男を、牢獄に送り込む。犯罪人を表社会から消すことで、治安と秩序は守られていく。