01 転生と世界について
俺は辻彩斗。中学1年だ。アニメ好き(特に異世界系)でかなり見ているものの、定期テストでは今のところ20位以上(149人くらい中)を取れている。でも、国語と英語の点数が低くてやばいと思っている。そんな俺は、いつも通りの塾から友達の家まで話して、それから家に帰っていた。そのときは、自転車でスピード出していた。でも、目と耳でしっかりと確認していたため、大丈夫だと思っていた。
だが、駐車していた車が出てきたところでぶつかってしまった。それだけなら大丈夫だった(脚を怪我はするものの)。車道に出て、後ろから来た車に引かれたのだ。
「え、嘘だろ。」
引かれて、つい言ってしまった。
『俺はここで死ぬのか? まだ12歳だぞ! きっと病室で起きて、怪我を治していつも通りの生活に戻れるはず……。』
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「・・・・・・しますよ。」
俺は目を開けた。
『転生したのか。え、転生したと限ったわけじゃ……。』
よく見たら、病室じゃない。でも、なんで転生したと思ったのだろう。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」
聞いたことのない言葉。本当に転生したのか。
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転生してから4年後これまでこの世界について知ったことは主に4つで
王や貴族と奴隷がいるということ
全ての人が加護かスキルを持っていて、それにはレベルがあるということ
魔法が使えるということ
勇者がいたということ
勇者は今まで4人いて
1人目 ペテロ・クライエット(王族)
2人目 ヨハネ・クレイラット(貴族[元平民])
3人目 アンデレ・ミリスエット(貴族[元平民])
4人目 ヤコブ・クライエット(王族)
これに規則があるのかは知らん。
後、面倒臭いことに貴族に階級がある。
ちなみに12等貴族〜1等貴族である。
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俺の名前は、ロベル・クライエットで1等貴族だ。(クライエットなのは、1等貴族の一部が王族の分家だからだ)
加護は魔法使い スキルは鑑定だ。
ちなみに加護とスキルは全員が持っているわけではない。基本は加護かスキルで血や親の加護やスキルが影響する。
そして、今日は魔法の訓練の始まる日だ。その前に魔法の適性を水晶を使って確認する。
その結果は、土と光だ。(魔法の適性は火、水、土、風、光、闇に分けられる。闇は強い魔物[魔人や魔族]やそれと契約した者しか普通使えない)
しかし、鑑定のスキルのレベルが高ければ、適性でない魔法も使うことが可能だ。まあ、そもそも系統外魔法が多いという事実もあるが。それでも、適性外の魔法を使う必要がある。なぜなら、系統外魔法の多くが系統魔法の派生だからだ。なら、系統魔法にすればいいと思うがそうともいかない。
例えば、結界だ。これは風魔法が元で〈風防壁〉、この次が、系統外魔法の〈魔力障壁〉、それで〈結界〉というようになっている。これで考えれば納得がいくだろう。
これから頑張って、この世界で10番以内の強さを持つ魔法使いになるぞー‼︎